
2000.12.17より
堆積環境(depositional environment)
積雪が氷床・氷河上に堆積するときの環境.積雪の構造は堆積環境によって左右され,その要素としては気温,日射,風速,昇華,堆積速度などがある.南極氷床において,ドームふじのような内陸地域では,風速が小さく気温の変化も大きいため,表面近くにはしもざらめ雪が発達する.斜面下降風が吹き出すような地域では地吹雪によって積雪が持ち去られる傾向にあり,昇華蒸発の効果も加わって積雪の堆積がほとんど行われず,光沢雪面と呼ばれる滑らかで硬い雪面が形成されることが多い.斜面下降風が強く,堆積速度の大きい地域では雪面が風向方向に波状に削られたサスツルギと呼ばれる模様が発達する.沿岸部に近い地域では夏期に日射の影響を受けて表面が融解し,積雪内部に融解層が見られ,沿岸末端部では融解によって裸氷が出現する地域もある.やまと山脈のように,地形的に風速が増し地吹雪による積雪再配分により積雪が持ち去られる地域では,広い裸氷原が出現し,そのような裸氷原地域では低いアルベードのために昇華蒸発速度が大きな値となる.

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