
2000.12.17より
内部反射層(internal reflection layer)
アイスレーダーによる電波探査や物理探査の一方法である人工地震探査のときに,氷床・氷河の内部から信号が反射してくる層を内部反射層と呼ぶ.電波探査の場合,火山起源の酸性不純物,氷の密度変化,結晶主軸方位分布の不連続に伴う誘電率の鉛直方向の不連続変化に伴って反射が観測される.反射の原因は,氷床の温度や動力学的状態の物理条件によって異なるため,氷床の深度や地域により異なる.反射の原因を特定するためには複数の周波数の電波探査を実施することにより判別が可能である.人工地震探査の場合には密度変化等伴う伝搬速度の不連続変化に伴って反射が観測される.移動観測によって観測される水平的に連続的な内部反射層は同一時に堆積した層と考えられているが,結晶主軸方位分布の不連続に起因する内部反射については,等年代層との一致・不一致が研究途上にある.