2000.12.17より

レイモンドバンプ(Raymond Bump)


 氷帽の頂上部直下の基盤近くに,アイスレーダー等により観測される尖った形の内部層構造. このような構造は,氷厚が比較的小さく,積雪量が大きいときに現れる.氷の歪み速度εは応力σのn乗(氷の場合nは3前後)に比例することから,歪み速度の小さいドーム地形直下では,あたかも粘性係数が非常に大きい固いかたまりが存在するような動きを示し,そのため等年代層でもある内部層の構造が盛り上がるような形状を示すことになる.西南極氷床の氷流Cと氷流Dにはさまれたサイプルドームでは,この現象がはっきり見られる.この現象はRaymond(1983)により示唆されていたので,その後,このようなコブ状構造はRaymond Bumpと呼ばれるようになった.



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