Aplysia kurodai; sea hare
軟体動物門腹足綱アメフラシ科。体長 40cmに及ぶものもあるが,普通は
10〜20cm。体は軟らかく,長卵形で前方へ細くなり,黒褐色ないし紫黒色の地に灰白色の小斑が散在する。頭には大きい触角と小さい嗅角が1対ずつあり,眼は嗅角の基部にあって小さい。背面は側足葉が左右両側にあり,薄く小さい殻を包んだ外套膜を囲んでいる。鰓と紫汁腺は外套膜の右側縁の下側にある。体に強く触れると紫色の粘液を出し,海水を紫色に染める。春季に潮間帯に多く現れ,海藻や石の上に黄色の細い紐を束ねたような卵塊を産む。これを海ぞうめんという。卵は発生が進むと橙色から褐色になり,幼生になって海中へ泳ぎ出る。緑藻や褐藻を好んで食べる。近縁のクロヘリアメフラシ
A. parvulaは本種より小型で体は赤褐色,側足葉縁が黒色で,紫汁を出す。アマクサアメフラシ
A. julianaは飴色で紫汁腺はない。日本各地,朝鮮半島,中国,台湾に分布する