2000.12.17より

<ドガ>
Degas,(Hilaire-Germain)Edgar

[生] 1834.7.19. パリ
[没] 1917.9.26. パリ
1881年の印象派展で、本物のチュチュ(バレリーナの衣装)を着せた彫刻を出品するなど、踊り子をモチーフにして、たくさんの絵画や彫刻を残したフランスの芸術家。
近代的レアリスムの完成者の一人。父は銀行家で上流家庭に育ち,初め法律を学んだが,1855年エコール・デ・ボザールに入学。アングルの弟子 L.ラモートに学び,アングルとコローに傾倒。 56〜57年イタリアに旅行,60年代には古典主義的傾向を示した。 70年代に自然主義文学者 E.ゾラたちとの接触を通じ,現実生活の描写に転じ,踊り子の連作を通じて運動の瞬間にある形態と空間の調和を追究し,独自の画風を確立。 74年以来印象派展に出品したが,常に素描家として形態的表現を求め,印象派としては傍系である。激しい性格で妻も親友もなく,晩年は視力を失い手さぐりで小彫刻を作った。代表作『アブサン』 (1876,オルセー美術館) ,『プリマ・バレリーナ』 (76頃,同) ,『たらい』 (86,同) をはじめ,油絵,パステル画,彫刻,版画など,多くの作品を残した。


<アングル>
Ingres,Jean Auguste Dominique

[生] 1780.8.29. モントーバン
[没] 1867.1.14. パリ
フランスの画家。 1791年ツールーズの美術学校に入学,97年パリに出て J.ダビッドに学ぶ。 1801年『アガメムノンの使者たち』でローマ大賞を得たが,実際のローマ滞在は 06年からで,その間パリですでにリビエール夫妻とその娘たちの肖像など,すぐれた肖像画を描いた。 27年サロン出品の『ホメロス礼賛』 (ルーブル美術館) で有名となり,古典派の指導者と目されたが,その作風はロマン派的要素,あるいは抽象的要素をも含むと考えられる。 35〜41年ローマのフランス・アカデミーの館長。『奴隷のいるオダリスク』 (フォッグ美術館) はこの時期の作品。 41年帰国,『モアテシエ夫人』その他数多くの肖像画を制作。晩年の名作として『トルコ風呂』 (59〜63,ルーブル美術館) がある。

<コロー>
Corot,Jean-Baptiste Camille

[生] 1796.7.16. パリ
[没] 1875.2.22. パリ
フランスの画家。 26歳から絵を学び,新古典主義の画家ミシャロンや V.ベルタンの弟子となって外光派の絵画を制作。 1825〜28年ローマに滞在,『ナルニの橋』 (1826,ルーブル美術館) ,『コロセウム遠望』 (26,同) などを描き,自己の様式を確立。帰国後バルビゾン派に加わり,またヨーロッパ各地を旅行しながら制作。 50年頃から『朝,ニンフの踊り』 (50頃,オルセー美術館) ,『モルトフォンテーヌの回想』 (64,ルーブル美術館) など銀灰色を基調としたやわらかい色彩の詩的な作品を描くようになり,また『真珠の女』 (68〜70,同) などの人物画の秀作も制作。晩年には新鮮な色彩の風景画によって印象主義の先駆的役割を果した。


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