2000.12.17より
北大西洋振動(NAO)

 アイスランド低気圧とアゾレス高気圧がともに強まる状態(NAO=+)と、ともに弱まる状態(NAO=-)との間の数年のオーダーの変動。
「地衡流」と「吹送流(風成流又はエクマン流)」
 「流れ」というものは、本来、圧力の高いところから低いところへと流れる。ところが、自転する地球における海流の場合、海面の低い方(圧力の低い方)に流れ始めるとコリオリの力が働いて流れの向きが変わってしまい、最終的にはコリオリ力と圧力差(圧力傾度力)とが吊り合う流れが生じる。これを「地衡流」という。
 北半球では、コリオリ力は時計回り方向に働く。このため、「北半球の渦は時計回り」と短絡的に考えると間違う。すなわち、低気圧中心に向かって風が吹くと、時計回り方向のコリオリ力を受けて右に曲げられ、結局、「圧力の低い方を左に」(又は「圧力の高い方を右に」)に見て流れる。従って、低気圧性の渦は反時計回り(高気圧性の渦は時計回り)となる。海流の場合も同じ。
 海上風による海面応力によって引き起こされる表層付近の流れを「吹送流(風成流又はエクマン流)」という。傾斜流という言い方もある。この吹走流も赤道域を除きコリオリ力のせいで偏向する。
 実際の海の流れは地衡流と吹送流の合計、つまり、圧力傾度力とコリオリ力と風応力が吊り合うように流れる。



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