
2000.12.17より
地磁気 geomagnetism
地球に関連した磁気。地磁気によって生じる磁場を地球磁場という。地球磁場は,地磁気の3要素で表わされる。地球磁場は地表ではだいたい双極子磁場であるが,高層大気になると電離層内の電流や太陽風の影響で磁場の形がゆがみ,双極子的ではなくなる。地表における地球磁場の大部分は,地球の核内部における溶けた鉄の流体運動によるものと考えられているが,その他の双極子的でない部分の磁場
(非双極子磁場) は,マントルと核の境界に原因があったり,地殻の岩石の帯磁に原因があったり,固体地球の外
(電離層) に原因があったりする。地球磁場は時間的に決して不変のものではなく,磁気嵐やその他のように急激に変化するものから,地磁気の永年変化として知られている大変ゆっくりとした変動のものまでがある。永年変化のうち著しいものは,磁場の西方移動と呼ばれるもので,非双極子磁場のパターンが,毎年
0.2°程度の速さで西方に移っていくものである。これらの変化も含めて地磁気の永年変化は,1年に1〜10γ程度である
(中緯度での地磁気の強さは約5万γ=0.5ガウス〈G〉である)
。地質時代を通じての地磁気の変化は,岩石の残留磁化の測定によって知ることができる。その結果から地磁気双極子の極性は
100万年程度の周期で過去何回となく逆転してきたと考えられている。これらの地磁気の逆転の様子は海底地殻に残された縞状地磁気異常や深海底堆積物の残留磁気からも裏づけられている。

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