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アタマジラミ発見!


 これは夏の終わり、正確には9月のころ。噂には聞いていたが、なんとうちの子ども達にもシラミ発見!駆除で大わらわとなった。この頃子供たちの間でシラミがはやっているとの新聞記事を読んで、少々気にはしていた。とはいえ、小学生の間では、実は20数年前からシラミはいたんですよね〜。かつて家庭の事情から、小学生のいとこを我が家で預かることになり、その時既に高校生だった私が覚えているところでは、そのいとこのアタマジラミを最初に発見したのが母だった。首筋にちょこちょこと小さな虫が這っていると私が指摘すると、母はいとこの頭を探って、ほどなくシラミを発見したのだった。私はシラミを見たことがないのでそれがシラミだと思いつくはずもなく、その母の早業には感心したが、母は昔はよくいたものよと平然と話していた。しかし今頃のシラミは珍しいね〜と、早速薬屋に出かけて駆除薬を買い求め、学校にも連絡した。その後すぐにいとこは両親の元に戻ったので、母は駆除のクスリを荷物の中に入れておいたが、後でどうなったことやらわからない。ただ私としては、それがアタマジラミとの最初の出会いだった。どうやら小学生の間ではまだシラミが時折出てくること、ノミとシラミは違うこと、アタマジラミはアタマにしかつかないことなど知ったのもその頃だった。
 その知識が今になって役立つとは思わなかった。しかもあまり嬉しくない状況で。というのも、子どもたちのアタマジラミを発見したのは確かに私だが、そのきっかけは私の頭が異常にかゆくなったことからだった。そう、シラミが「転移」していたのだ!…9月の初め頃、なんだか頭がかゆいな〜と気になった。生まれつき皮膚が弱くトラブルが多いので、シャンプーも毎日必ずやるほど几帳面ではないが、それにしてもおかしいなぁとこまめにシャンプーを実践していた。それでもかゆさはつのる一方で、しかもなんだか頭の中がゾワゾワする(気がする)。そうこうするうちに、シラミを見つけるという夢までみるようになり、これはと思い切って櫛で丁寧に髪をとかしてみた。で、二匹の灰色の小さな虫を発見したのだった。しかしアタマジラミというものをやはりハッキリとは記憶していないため、これがそうなのかどうか即座には分からない。夫を呼んで2人で観察し、ネットで検索しおそらくそうであろうと決断したところで、大パニックになった。なにしろ生まれて40数年、シラミが取りつくなぞ、私にとっては初めての出来事である。いったいどこからシラミをもらってきたのだろうか?
 疑惑の矛先は、すぐ子供たちに向けられた。さっそく子どもをふんづかまえて頭を探ったところ、次男には小さな子どもジラミが数匹、長男にも1匹、それぞれ見つかった。そういえば次男は、一週間ほど前からやたらに頭をかくので、(暑くて蒸れるのか?それにしても…と)不審に思っていたのではあったが。私は、夜子ども2人と一緒に寝ており、頭をくっつけて眠っていることもしょっちゅうなので、ここから感染したのか〜と納得した。夫は別の部屋で寝ているせいか、いくら梳いてもシラミは発見されなかった。とはいえ時々子供たちと一緒に寝ることがあるので、全く接触しないことはないはずだが、とりあえず我が家では夫だけが無事だったようである。幸い、休日の夕方であったため、とにかく一刻の猶予もなく薬屋へ直行すると、さっそくシラミ駆除薬(スミスリン)を買い求めた。20数年前とは違い、今は棚の一角に堂々と置いてある。それも私がかつて目にした白い粉末(頭に振りかける)だけでなく、シャンプー剤もある。卵を取るためのすきぐしもセットになっていた。昔はこれほど至れり尽くせりではなかったな〜と感心しながら、両方とも購入した。また家に直行し、まずはすきぐしで丹念に髪をとかし、自分と子どもの頭に粉末を振りかけた。数時間おいて、それから洗い流す。とりあえず枕カバーとシーツは全部取り替えた。粉末薬は、3日おきに2〜3回続けるとだいたい駆除できるそうだ。うちではその他にシャンプー剤でも髪を洗ったので、結局1回目以降は虫そのものを目にすることはなくなった。卵のさやだけは数日残っていたようだが。
 状況からして、おそらく感染源は次男だろう。次男は幼稚園と保育園の二重保育で、夜迎えに行くと寝てしまっていることも多い。その時使わせてもらっている園の布団から移った可能性がある。一応、園には夫を通じて知らせておいた(私は殆ど送り迎えをしていないので)。それにしても、いや〜びっくりしましたねぇ。衛生状態の良いと思われるこの日本で、まだまだシラミとお友達になれる機会があるわけですから。小さい子どもを持つご家庭では、シラミというのは死語ではないことを充分覚悟して頂きたいと思う。その後しばらくは、頭が少しでもかゆく感じたり髪がふわっと動く気配を感じると、ぞっとしたものだ。感染力が強いというわけでもなさそうだが、私のように、生まれて初めてシラミに喰われる(?)という貴重な体験もするかもしれませんよ〜。

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