autoconfツールの全体像

autoconfを利用してパッケージを作成する手順は単純化すると

  1. configure.acの作成
  2. autoconfの実行
  3. makefile.inの作成
  4. configureの実行

となります。作成するファイルはconfigure.acとmakefile.inの2つ。autoconfツールはconfigure.acを入力してconfigureスクリプト生成します。configureスクリプトはmakefile.inを入力としてmakefileを生成します。

makefile.inファイルではconfigureスクリプトが生成したプリプロセッサマクロやシェル変数を参照し、固有の情報を取得し処理をおこないます。

ヘルパーツール

しかしながらconfigure.acやmakefile.inを手動で作成するには相応の時間と手間がかかります。この作業に時間を割きすぎるようではサポートツールとしての魅力を半減させてしまいます。そこで、autoconfツール群には、configure.acやmakefile.inの雛形を作成するためのヘルパースクリプトが用意されています。ですからautoconfを利用する場合、スクラッチからconfigure.acやmakefile.inを作成するのではなく、ヘルパースクリプトを使いながら作業をしていくことになります。

ヘルパーツール群

autoscan
ソースファイルをスキャンしてconfigure.acの雛形を生成
autoheader
プリプロセッサマクロ用ヘッダファイルの雛形を生成
aclocal
automakeツール用m4マクロの追加
automake
makefile.amを入力ファイルとしてmakefile.inの雛形を生成

autoconfを使ってパッケージを作る

総合するとautoconfを利用してパッケージを作成する手順としては、おおむね次のようになります。当コンテンツでも、原則この手順に沿って記述していくことにします。主な作業はconfigure.acの編集とmakefile.amの作成ということになります。

全体の流れ

  1. autocsanでconfigure.acの雛形を生成
  2. configure.acをアプリケーションにあわせて編集
  3. autoheaderによりプリプロセッサ用ヘッダファイル雛形の生成
  4. makefile.amの作成
  5. aclocalによるautomake用m4マクロの追加
  6. automakeによるmakefile.inの生成
  7. autoconfによるconfigureスクリプトの生成