SONY HB-T600 (MSX2) 通信型MSX2パソコンです。
ソニー HB−T600 MSX2株式ターミナル
(CPU:Z-80A 3.5MHz,RAM:128kB,VRAM128kB,FDD:2DD,SLOT*2[+Internal
1slots] 漢字ROM内蔵)
この機種はモデムを内蔵したホームトレード(株式投資売買)専用ターミナルとして発売・運用されていました。その証拠に、株式ターミナルと銘打っており、専用のソフト(FD)とパッドが付属、キーボードは別売でした。
当方ヤフオクでキーボード付ゲット!流通の少ないレア機種なのでラッキーでした
キーボードセパレート型で本体は長時間運用に適し放熱性もバッチリです。
これで通信ホストプログラム「網元さん」を稼動させるのもオツであります。
デザインは当時のソニーらしくあっさりシンプルなものでした。キーボードはHB−F500/F900と同一品ですがキータッチは決してイイとは言えない。
キー配列は同社の一体型・HB−T7などと同じです。同時期同一設計ですね(爆)
このキーボードでゲームをプレイするのはツライので、ジョイパッドの購入をオススメします(^^;;;
HB−T600のレアな特徴…MSX2の中では超個性的な作りです。
株式パッド標準装備:そもそもホームトレード用として売出されただけあって、専用のパッドが附属していました。キーボードはオプション
本体を見れば一目瞭然、この機種は同社のセパレート機種・HB−F500の筐体を流用しています。
※ガンダム好きに「シャア専用」とかいわれそうやな(爆)かといって3倍早くは動きませんので悪しからず
この株式パッドにはテンキーやスペース・リターンキーがあり、多くのMSX2ゲームで遊べます!
キーボードがないと遊べないゲームでもテンキーさえあれば何とかなるゲームシステムであればこの株式パッドでプレイできます。信長の野望、三国志、めぞん一刻などが該当か。
ちなみにプリンセスメーカーはキーボードなし+ジョイパッドでも遊べます。確認済
カセット端子なし、RF端子なし(爆):どちらも株式投資端末には要らないのか?HB−F500と比べて退化しています。
さらには増設FDD端子もありませんが、パソコンとして使用される確率が低い機種だから仕方ないかもしれません。
まあFDD以外、今となっては使用頻度が低いから省略されても違和感有りませんが(爆!) 代替FDDはDOS/V用が使用可能です。
※近日画像をアップします。しばしお待ちを(^^;
モデム搭載:これは株式投資をオンラインで行うために必要な機能です。
モノは同じソニーから発売されていたMSX用モデムHBI−1200の基盤を本体内スロットに差してあります。
モデムを使わなければそのスロットから基盤を抜き、代わりにFM-PACやMSX-Write2など好きな拡張機器を入れるのも可能(笑)
拡張スロットEX−4が貴重品である今だからこそ、やってみる価値があります。相棒のHB−T7は基板が直付なので不可能
勿論ソニーMSX2標準キーボードをつければ通信パソコンに早代わり!実際CALL
TELCOM 命令で内蔵モデムソフトが動きます。
※HB−T7の取扱説明書に書いてある通信モデム拡張BASICの命令も使えますのでそれを流用すればいいでしょう。
HBI−1200の取扱い説明書でも活用可能と思われます。
※ちなみにFS−A1FMの内蔵モデムはFS−CM1と同じ規格であろうと推測されます。
そしてMSXホストプログラム「網元さん2」も動作しますのでBBSの連続運用にも向きます。
セパレート型は放熱性でも有利です。実際の草の根ホストでもRS-232C搭載型セパレート機種が多く使われていましたし。
FS-A1FM、HB-T7、ML-TS2など一体型と違い、HB-T600はモデム内蔵MSX唯一のセパレート型です!
持っているだけでも宝物ですが、稼動させるには適宜メンテナンスが必要です。それができていれば最高(笑)
RAM128kB:MSX2ではRAM容量64kBが一般的でしたが、このHB−T600では128kBも搭載されています(笑)
元々株式ターミナルとして売出されているだけに、処理データ量が多くなっているかもしれません。
これにMSX−DOS2をスロットに差すと作動します。RAM256kBを差すとメモリディスク288kBになるから凄い
その他、メモリマッパー機能もありますので対応ソフトが使えます…でもそんなMSX2ソフトは少ない
(T-T)
[今ならMSX−ATA(DOS2内蔵・RAMなし)接続で128kBの価値が出てきます。]
しかしMSXC−DOS1で網元さんなどホストプログラムを運用するとき、メモリが多いと処理速度が速くなって助かるかもしれません。
実際網元さん系ホストにはマッパー搭載のセパレート機が多く、ソフトを改造した者も珍しくなかったです。
※FS−A1FMもRAM増設スペース(パターン)が存在するため、入手困難なメモリーを確保できれば改造で128kまで増設可能です。
漢字ROM搭載:通信型パソコンとして当然の装備ですよね(笑)
パソコン通信では漢字が当然のように使われるため、まず漢字ROMがないと何ともなりません。
といっても第一水準の漢字ROMがあれば実用上充分であるため、大抵の通信型MSX2では第一水準漢字ROMが標準搭載されています。全てのモデム搭載型と、セパレート型でRS−232Cを搭載した機種が該当します。
プリンセスメーカーやDiscStationなど、漢字ROMが必要になるソフトで動かしてみるとすぐに分かるでしょう。
コンセント搭載(笑):これ意外に重要!MSXパソコンはコンセントを沢山使います
HB−T600やHB−T7にはスイッチと連動しないコンセントが付いていますから、周辺機器の電源を取るには嬉しいですよね。
HB−T600+ビデオ入力付TV(モニター用)など、テレビとパソコンを同時に使用するとは限らない場合に有効です。
HB−T7+HBD−F1の場合は連動のほうが嬉しいですが、連動でなくとも慣れれば問題なし。
HB−T600など、通信型MSX2のスロット構成
以前アスキー社発行「MSXマガジン」に掲載されていたMSX診断プログラムでスロット構成を調べました。
ついでに他の通信型(モデムorRS−232C搭載機種)も併記しておきます。参考までに。
HB−T600のスロット構成
0.MSX−BASIC
1.スロット1
2.スロット2
3−0.MSX2−BASIC+FDD
3−1.モデム(拡張BIOS)
3−2.空き
3−3.RAM(128kB)メモリマッパー搭載
HB−T7のスロット
0.MSX−BASIC
1.スロット1
2.スロット2
3−0.MSX2−BASIC
3−1.モデム(拡張BIOS)
3−2.空き
3−3.RAM(64kB)メモリマッパ無
※RAM容量とFDDの有無以外、HB−T600との違いはありません。
FS−A1FMのスロット
0.MSX−BASIC
1.スロット1
2.スロット2
3.拡張スロット(S1985チップで拡張されていると思われる)
3−0.RAM(64kB)なぜかメモリマッパ搭載
3−1.MSX2−BASIC+モデム(拡張BIOS)
3−2.FDD
3−3.ROM[A1コクピット]
※基本構成はFS−A1Fと同じです。A1Fでは3−1.もA1コクピットでしたが、ここに強引にモデムを入れたのでしょうか。
ML−TS2H
※実機がなく調査不能です。お持ちの方、データ下さい。
ML−G30(RS−232C付) 以前持っていた頃のメモより抜粋。
0.MSX−BASIC
1.外部スロット
2.内部スロット。
3−0.MSX2−BASIC+FDD
3−1.RAM(128kB)マッパー有
3−2.内部スロット
3−3.内部スロット・RS−232C用
※MB−H70,HX−23F,HX−34,HC−90,HC−95,YIS805などは実機がなく調査不能です。
MB−H70についてはML−G30とキーボードが同一であることから同機種のOEMであろうと推測されます。
RS−232C搭載機種については少量多機種であるため当方では把握しきれていません。悪しからず。
このパソコンには株式分析チャート図を表示させるなど、当時のホームトレードに必要とされた機能を2DDディスク1枚に凝縮したソフトが添付されています。
フロッピーディスクには「HB-T600専用」と記入してあり、おそらくメモリマッパーで128kBのメインメモリーをフル稼動させるものと推測されます。
このソフトはVersion 1.0と書かれており、原型と思われます。
現在これを起動させていろいろやっていますが、既に当時のオンライン環境が閉鎖されているため実際のアクセスは不可能です。ああ残念
…ということで、今はオフラインで株式分析に使うしかなさそうです(爆汗)
とはいえ毎日使っていけば何とか分かってくると思います。それまでの辛抱さ(^^)
※個人的にはマツダや富士重工など気になる会社の株価をチェックするだけになりそうです。
これでとりあえず株式チャート図などいろいろ作成していき、投資や経済状況などを知ることが出来れば資産運用とか投資信託なども自ずと分かるようになるんじゃないだろうか?だとしたら立派な教材として価値はありそうだ。問題は今と昔の制度の違いだろうが…。
あとは他機種で動作するか検証しなければなりません。メモリー128kB以上のマシンで実験だ…TurboRで動けば面白いかも
MSX ハード編 | 最終更新 08/03/09