世界陸上総括   01. 8.23

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第8回 陸上競技 世界選手権 エドモントン大会。まずは参加した'78年度生の一覧です。

氏 名所 属種 目生年月日身長体重出身出場回数シドニー
本田宏一郎旭化成男子10000m1978.12.1917559鹿児島 
為末 大法 大男子400mH1978. 5. 317067広 島出場
吉澤 賢デサント男子400mH1978. 7. 717868千 葉 
杉森 美保京セラ女子1600mR1978. 4.1415648埼 玉 
野口みずきグローバリー女子10000m1978. 7. 315040三 重 
渋井 陽子三井海上女子マラソン1979. 3.1416449栃 木 


オリンピックの翌年ということで世代交代が進み、6人全員が初出場。シドニー組も為末選手しかいません。日本にとってはアテネに向け、若手が経験を積むという意味合いの濃い大会でした。上記の6人にもそれは該当します。

さて、そんな若手世代ながら、戦前からメダルも射程圏と期待されていた選手が2人います。渋井選手と為末選手です。渋井選手はデビュー戦で初マラソン世界記録を樹立。世界レベルのポテンシャルは誰もが認めるところで、世界最強の日本女子マラソン陣のエース格とされていました。

為末選手はシドニーでの失格から這い上がり、今季のヨーロッパでの大会を転戦して入賞を重ねます。急成長株として一躍、世界からマークされる存在になっていました。

本田選手、吉澤選手、杉森選手は今回は「参加」で、まず経験、という評価をされていました。野口選手も、日本の女子10000mの代表とはいえ、勝負がかりという印象はありませんでした。

そして、こちらが結果です。

氏 名種 目記 録成 績
本田宏一郎男子10000m 落選
為末 大男子400mH47.89 NR3位
吉澤 賢男子400mH50.32落選
杉森 美保女子1600mH(1走) 落選
野口みずき女子10000m32:19.9413位
渋井 陽子女子マラソン2:26:334位


簡単に言ってしまうと、下馬評通りでしょう。しかし、大きな期待をかけられていた2人が結果を出したこと。この勝負強さは特筆すべきだと思います。
野口選手も決勝に進み、世界のトップと互角のレースを演じました。ハーフマラソンに実績のある選手。これから距離を伸ばして、マラソンで渋井選手との2枚看板へと期待が持てます。

渋井選手は体の不調が伝えられながらこの成績。マラソン2走目にして、潜在能力だけでなく安定感も抜群であることを証明したといって良いでしょう。来年はトラックに専念するとのこと。世界大会の合間の年にスピードに磨きをかけ、さらに決め手に強いランナーとなってアテネのスタートラインに立ってほしいと思います。まだまだ伸び盛りというか、やっと伸び始めたという印象のある選手。完成された姿を見るのがとても楽しみです。

為末選手は高校時代から超逸材と言われてきた選手ですが、やはりこれからの選手。400mHはあまりポピュラーな種目ではありませんが、スター性は充分にあると思います。というのも、発言がいちいち印象的。「気持ちを少しずつ盛り上げて最後だけ強火にする。」ハードル8台目までが「世界で一番の瞬間。」そのあと「タンクが空っぽになった先は魂で走る。」
さらには、「レースの日の午前中は、朝からときめくような気持ちで。なにか、ずっと欲しかったおもちゃをやっと買ってもらい、早く家に帰って包みを開けたいとドキドキしているような感じでした。」「今回は47秒台のレースを一気飲みした感じでしたが、次はじっくり噛みしめてみたいですよ。そのほうが栄養にもなりますから。」
メダリストの歴史は名言の歴史。為末選手の言葉が新聞の一面を飾り、流行語になる日がきっとやってくるでしょう。

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