プリアンプについて
2002/07/12
プリアンプ大研究です。
今回は最近検討しているプリアンプのことをまとめてみました。また、その
過程でいきなりピュア用途で導入したMXP−290のことを解説します。
検討した(している)のは以下の機種です。
・マランツSC−7S1
・マランツAF01
・AV用途。TAG Macralen、ホームシアタースタンダードなど。
・AV用途。プリメインの転用でAX−V7000
・AV用途。プリメイン転用でMCACCを使いたいのでパイオニアVSA−AX8。
ということだったんですが、いきなりこれがうちの新プリアンプに。もちろん中古です。

ソニー業務用・教育用機器カタログ97,98年版(いわゆる特機カタログ)
によると、後継機と思われるMXP−290Pが定価45万の8chオーディ
オミキサーとして掲載されています。
よく中古に出ているのはモノラルタイプのSRP−X1008で定価も安く
¥108000といったところです。上位機種のMXP−390シリーズに
なるとコミュニティFM局の送出用、中・小規模スタジオの送出用といった
クラスにもうなりまして、お値段の方も94万ということで桁が違ってきます。
したがって、MXP−290あたりが一般的には最上位機種ということにな
るかと思われます。390より上のものは局用のデジタル機材になるようです。

オーディオミキサーを使うということは、録音スタジオでのプレイバックを聞
くということになるわけです。従ってそういう用途であるということを前提と
して導入しなければなりません。あくまでもアラ探しのためのものであり同時
にクライアントに聞かせるためのものでもあるわけです。
さて、突然導入を決めたわけではなく「いつかはミキサー」ということは考
えていました。なにしろ大変安くてCPが高いのです。同価格帯民生プリア
ンプはAccuphaseかLUXMANしか選択枝がなく納得できないわけではない
のですが、CPがいいとはいえないというところはありました。そもそもプリ
って贅沢なものですし、アナログプレーヤーを使っていないのに(将来的
には考えていますが)定価だけの価値があるのかといわれると困るわけです。
本来の価値は10万ちょいくらいだよなあ、というのが私の考えるところでし
たので、中古でいいや、ということでC−250とC−11の中古をそのくら
いの額で手に入れて使っていたわけです。

一方、特機のミキサーはお安いので定価で買ってもいいくらいでした。また、
何年か前よりソニー特機製品をソニー特約店の中で契約があるお店で扱っ
てくれるようになってまして、極端な話特機どころか局用ものでも取り寄せて
もらえる(お店によっては非契約なので不可のところもあり、詳しくは個々の
お店で確認を)とか修理も民生と同様気軽に出せる(費用は高いですが。
持ち込み修理はSSではなく五反田にあるセンターへということになっています)
とかそういった利点があるわけで、最初から特機はソニー指名になっちゃ
ているところはあります。カタログがお店の店頭に積み上がっているの
もソニーくらいですし。
右はMXPー290の背面接続状態。バランスのinが空いているのはも
ったいないですね・・さすがにどうにもなりませんが。ちなみに、ラインアウ
トをS30につなぐことになるのですがXLRのメスなのです、ミキサーです
ので・・・そこで仕方なくHosaのGX−144というオスオスアダプタで
変換して根岸通信の特注(8m)バランスケーブルでS30につないでいます。
随所に以前レポートしたシールドチューブで被覆してますがやり過ぎで反省中、アンバランスの
ラインは全部その被覆なしのカナレです。そこまでリセットをかけなくてもいいといわれそうですが、
暫定措置とはいえこういう状態になってます。で、電源ケーブルはこのミキサーの給電こそ被覆し
たものにしていますがC−250やCDP23Daは被覆しない予定のアールズ電源ケーブルを、
メインのS30への給電はエアコンのノイズと戦った結果考え直しまして、再度ZAC1の被覆
ありのものにということで元に戻したわけで、適材適所としています。
カナレの音は結構良いので、高いケーブルで倒れそうになっている方に一服の
清涼剤となるかも。いや実際、ミキサーといいカナレといい民生用の高級品とは
いったい何なんだろうかということを見つめ直すことになるやもしれません。
でもまあ無骨なんで愛想の1つもないです。もちろんベストとは思っていません。
それでも一応、写真に写っていませんが水晶インシュレーターを敷いて4点支持中。
8ch入力なので、うち6chを2つずつ使用して3系統のセレクターとして
も使えて便利です。1,2番はおそらく使われ過ぎだろうということで現在は
未使用にしています。ガリはさなそうですが。結局そういった関係でC−250
はセンター用のプリにしました。将来はやはりGENELECのSWを導入する
可能性が高いので、その時は余っているLchはSW用に使うでしょう。
さて、ミキサーを使うと問題もあります。音量の調節つまりフェーダーの調整
がすごく難しい!のです。レベルメーターが振れるような状態でのコントロール
は全く不可で、そもそものレベルが高いのでマスターだけでのコントロールでは
追いつかず仕方なく入力側のレベルも少し下げてやらざるを得ません。このあた
りが今後の課題かと。果たして解決できることなのでしょうか??
従って、よい録音のものになるほど調整はよりシビアになってきてしまいます。
また、LR片chごとにフェーダーを操作するわけなので、微妙に難しいことも
あり。まあある程度予想していた範囲内でしたがなかなか難しいです。ミキサー
さんはえらい。
私ミキサー経験はありませんが、本来の使い方をするわけではないので。多
分同じようなタイプのものは10年くらい前ソニー関連の編集室で見たこといじ
ったことはあるかという程度。
ところで理想を追求するなら、一切の干渉をなくすためにもモノラルミキサー
(SRP−X1008など)を2台使うのがベストでしょう。
一旦はそうするつもりだったんですが。もちろん、非常に使いにくいです・・・
モノラル2台よりもこれ1台の方が安く手に入ったので。そのあたりは妥協して
良かったというところでしょうか。
さて話は戻ります。プリアンプというものは使ってみてはじめてその重要性
がわかります。色々な条件・・機材、接続ケーブル電源ケーブル等あります
がどうもトータルコントロールという意味では一番ポイントになるもののような
のです。従って実は一番投資を惜しんではいけないところなのかも。
ミキサーを使うようになってそういう思いをさらに強くしました。プリの性能は
時としてソースに次いでポイントになるようなのです。3番目が再生機つまり
CDPなりDVDPということになるかと。
今回の導入で一番凄かったのは、うちのCDPとして長い年月リファレンス
になっていたD−Z555の音の欠点がはじめてあらわになってきたことです。
以前より気づいてはいましたが、解像度がどうしても低いのです。音色は良く
ても情報量の差だけはどうしようもありません、しかしそれがあらわになるよ
うなソースは極めて少なくかえって据え置きCDPの音色の悪さが目立ってし
まうためにリファレンスの座から落ちることがなかったのです。しかしここに
きてついにというわけです。それだけプリでの伝送ロスがなく、再生装置のパ
フォーマンスを完全にあらわにしてしまっているということなのでしょう。
据え置きのCDPを、CD23Daを買っておいてよかったと思いましたねー。
プリアンプはそもそも数が少ないもので、全部調べようとしてもできそうなく
らいしか世の中に出ていません。従って選択枝も限られますが、是非奢って
あげてはいかがでしょうか。