
川口市(鉄骨3階建ての工事)

これは、摩擦杭と言われる杭工事です。(セメントミルク工法)
杭の長さは、8mあり、それをセメントミルクを注入して、地中を固めて支持する工法です。
最初に、オーガーと呼ばれるドリルで穴を開けます。
その際に、セメントミルクを注入するのですが、悪い業者になると、そのセメントと水の量をごまかして、セメント代を浮かす業者もいるので、監督(現場員)は注意しなければいけません。
杭を吊り上げ、穴に挿入した後、モンケンと呼ばれる錘(おもり)で、何回か突き、
高さを揃えます。
最初のオーガーによる穴のあけ方で、モンケンの突く回数が多少差がありますが、6〜7回位がベストだと思います。(川口、鳩ヶ谷市あたり)
毎回、10回以上叩いていると、近隣にも迷惑がかかるし、杭の高さが合わなくなるなる可能性もあります。その辺は、地盤の硬さ等によって、オーガーをどこまで、掘り進めたらいいかを、数本のうちに、的確に判断しなければなりません。
杭に建物の重さのほとんどがかかってくるので、とても、重要な工事です。
普通の業者(工務店、設計事務所)は、お客様に報告書(書類)で、問題なし!
と、自己責任を回避していますが、現場をすべて職人まかせにするのでは、、
いい仕事をしている、とは言えないと感じます。(最近とくに書類重視になりがち)
左下の写真は、杭の位置(前後左右)を正確に打ち込まなくてはいけないので、
3斜(三角形)の逃げ杭(鉄筋棒)で、確認している写真です。

左上の写真は、杭工事が完了した状態の写真です。
この残土は、産業廃棄物として、処分しなければならないので、普通の残土捨て場に持っていくことはできません。
ですから、左下の地山で赤土は、埋め戻しとして利用できますし、どこか、低い土地に埋め立てしても良い土です。(もともと、畑等があって地山だった土)
根切りしたあと、砕石(再生砕石じゃダメ)で、基礎工事の基本となる部分を工事している写真です。
杭の高さがきれいに、約100mm上がりで揃っています。
この高さは、捨てコンを50mm打った後、鉄筋の配筋してコンクリートのかぶり厚さを考慮するとちょうどいい高さになります。
土留めは、深さが浅く、地山が赤土でしっかりしているので、単管とコンパネで作っています。
水が、出てこない盤(ここは多少出る)でも、必ず、サンギなどで捨てコン止めは必要です。止めを作らないで、雨が降ると、どうにもならなくなってしまいます。
そして、必ず、カマバを設けます。
水中ポンプはいつでも設置できるようにしないといけません。
地中ばりの中には、大ばりとBばりが入ってきますが、根切りの際にはBばりの横の残土も同じ高さにして、きれいに砕石を右下のようにしておくと、現場がきれいになります。このことは、後で、道具を置いたり、歩く際にも土が付かずに基礎が汚れなくなり、とても便利です。
埋め戻しのこと、砕石もことなど、ケチらない方がいいと私は思います。(土建屋の社長も私と同じ意見でした。)
2004年11月 田中 弘 撮影
![]()

左上の写真は、地中ばりの主筋を圧接している写真です。
職人さんの後ろ部分が、Bばり(小梁)の部分です。そして、基礎部分じゃない所には、必ず何か道具をおくので、きれいにして置くべきです。
圧接工事とは、主筋を少し長くしておき、2本の鉄筋を1本に付ける作業です。
作業後、少しくらいの時間では、圧接箇所が冷めないので焼けどに気をつけてください。
右上は、ベースパックの写真です。配筋前に設置しておきます。
このように、地中ばりの下からアンカーボルトを立てる方が、丈夫だと私は思います。
このベースパックの作業前には、建物(鉄骨)の墨だしがとても重要ですし、ベースパックの設置も正確かどうか、念入りに確かめる必要があります。
長さが長いので、足元(捨てコン)の墨と、ベースパックの上とでは、かなり違いが生じますので、トランシット等で正確に確認する必要があります。
配筋後(鉄筋工事後)にも、ずれていないかを、絶対に確認しなければいけません。
2004年11月撮影
左上の写真は、基礎のベースコンクリートを打設した後の写真です。
仮のベース盤はこの後はずして、アンカーボルトを養生しておきましょう。
左下は、ベースコンの後、水道工事のスリーブを入れた写真です。
100mm以上には、開口補強の鉄筋が必要になります。
ガス屋、水道や、電気やなどにも、スリーブがいるかいらないか、念のため確認の電話だけでもしておいた方が、いいかもしれません。分からなかったら、上司、業者に聞きましょう。また、天気予報には、この時期注意しましょう。(建築現場は天気は毎日心配)
雪の予報では、すべての型枠の養生が必要になります。
雪が入ったら、終わりです。
解けないし、凍るし、どうにもならなくなります。
大手の現場では、鉄筋足場(コンクリート足場)などを設置しますが、お客様に工事費を安く提供するために、また、安全には十分配慮して工事をするための整理・整頓して現場を進めれば、足場がなくても左下の写真のように、危険な箇所はないと私は思っています。鉄筋足場などがあると、かえって工事の妨げになるのです。
型枠の組の際に、じゃまになったり、見通しが利かなかったり、配筋する際にも妨げになります。なるべく、必要のない工事は、お金もかかり、お客様にもご迷惑をかけ、
職人もやりにくいのです。打ち合わせをして、必要か、否か、判断しましょう。
所詮、監督署(役所)は、御身大切型です。でも、私を含めて、自営業の職人さんは、「やりづらい工事」は、危険だとわかっているのです。
私は、自分でも何でも工事をしてきましたが、危ないか、危なくないか、試しに現場員がやって判断するのが一番早い。
役所は、人のことなんかは関係ない!彼らは、「こう辞書に載っているから、こうしなさい!」と、指示する。
そんなことでは、プロじゃない。建築に関しての自分自身の信念こだわりがない。
私は、基本は基本。でも、そうじゃないのが現場。 場所、現場によって違うのです。 教科書のようにはいかない。
![]()
![]()

この左上の写真は基礎の立ち上がり部分(地中ばり)のコンクリートを打設しているシーンです。コンクリート打設時ではやはり、手際よくスムーズに流し込みが、一番建物に対しても、働く人にとっても良いのです。
地下鉄こ階段などで、よく水漏れをしていますが、一番の原因は「コンクリートのジャンカ」(空気が入り砂利のままの部分)だと思います。
一度、水漏れした部分は、なかなか(ほとんど)止まらないのです。
船の水漏れみたいなものです。内側からいくら補修しても完全には直らない。
外側からじゃないと、完全には直らないものです。
右上の写真は、基礎コン打設後に赤土で埋め戻しして、砕石を敷きつめた写真です
その後、右下のように水道の配管を、土間コンの前に逃がしておくのです。
埋め戻しの土が悪いと、穴掘りも大変だし、配管もいためるので埋め戻しの土は最初に根切り時の赤土のような地山の土で戻すべきです。
山砂で埋め戻すゼネコンが多いですが、砂は、いくら年月が経っても強度がでないので、隣地などで工事をする際に、崩れやすいし配管の勾配も液状化現象などで、
変化しやすいので、その場しのぎ(やりやすいから)の、山砂での埋め戻しじゃない方が、いいと私は思います。
現場がいつでもきれいにしておくと、ちょっとした怪我なども少なくなります。
この写真は、鉄骨建て方(上棟)時の写真です。
高所作業なので、やはり一番危険な作業になります。
慌てず、騒がず、慎重に、進めなくてはいけません。
今までは、ヘルメットなど付けてもあまり役に立たない工事でしたが、
これからは、上下作業になるので、必ず、必要になります。
建方後には、右下の写真のように、ベースパックの部分をグラウト(コンクリートのような強度のある液状の材料)を注入して、柱脚を固定します。
これで、杭工事、地中ばり、鉄骨の骨組み、の構造体がほぼできました。
現場のマナー
職人さんも命がけで工事をしてくれます。
あんなに高い所に上れる人、雨の中ずぶ濡れになって工事をしてくれる人、
安い給料でも、一生懸命に働いてもらっています。
ジュースでも買って、感謝の気持ちをもってほしいです。施主様、ゼネコン様、よろしくお願いします。
そして、近隣の人達には、やはりご迷惑を掛けています。
レッカー(クレーン車)が倒れてこないか、ディーゼルの音、作業員の声、材料の金属の音など、本当に迷惑を掛けています。
ゼネコン、工務店、現場員、そしてお施主様、知らん振りしないで、頭を下げて、近隣にも感謝の気持ちも忘れないでください。

左上の写真は、高力ボルトをしっかりと締める工事です。
梁の大きさ、部材の種類などにより、ボルトも種類があります。
鉄骨の2階、3階は、デッキプレートお言われる鉄板を敷き、その上に、コンクリートを打設するのですが、RC(鉄筋コンクリート)造のようには、重くできないので厚さはやはり薄くなります。そのために、デッキを張ってコンクリートを打つのです。
ALC盤を敷きつめる現場もありますが、上下階の遮音性能は、コンクリートの方がより効果的です。
左下の写真は、高力ボルトがデッキプレートと当たって納まらない部分を切り取っています。酸素(アセチレンと酸素の2本)と通称呼ばれる主に鉄の切断に用いられる道具を使用していますが、これからの工事では欠かすことのできない道具となります。
1階の土間コンの下には、木造と同様に、湿気防止のためにビニールシートを敷きます。その上に、鉄筋を配筋するのです。


左上の写真は、1階部分の配筋が完了した時点での写真です。
当然、水道配管(電気屋、)等の配管を埋め込まないといけません。
その下は、ポンプ車によって打設しています。
ブーム車が最近は主流になり、とても便利になりました。(右上)
私は、コンクリートは、必ずといっていいくらい、金ゴテで押さえさせます。
捨てコンも、必ず、押さえさせています。(いっぱつ)
墨だし、強度、掃除、木ごてより埃が立たない、見た目にも綺麗、などなど、
私は、自分で、設計、施工しているのですが、現場員の人も、必ず、押さえて仕上げてください。これは、見えなくなるから、もったいないなんて考えないでください。
ケチると、後で、もっと経費がかかることになります。
