花撮影ワンポイント

長さんが花の撮影で経験したワンポイントの紹介です。銀塩の一眼レフカメラを使っていましたが、
数年前からデジカメ一眼に変えました。考え方は同じだと思います、ご参考になれば幸いです・・・・

撮影機材

本体

(カメラ本体)レンズ交換可能な一眼レフが機動性に優れ便利。視度補正が出来るファインダー搭載のカメラをお勧めします。

(アングルファインダー)被写体の状態により重宝する事が多い。視度補正が出来るものが便利。

(レリーズ)三脚使用時の必需品マニュアル用のケーブルレリーズ、AF用の電磁レリーズ(適合製品を使用)が有ります。

(ストロボ)陰影が無くなりますので、特殊な撮影を除きあまり使いません。購入する場合光量の多い製品が他用途に利用でき便利。

(露出補正)被写体の条件によりオーバー・アンダーにします。段階露出(オートブラケット)可能な機種も多い。

(重量)500グラム以下の器械が持ち疲れしなくお勧め。三脚も軽量でカバーできます。

レンズ

(ズームレンズ)ハイキングなどで花のある風景、全景を撮る際重宝します。28〜85、70〜210が標準です。

(単焦点)24、28、35、50ミリを長さんは使います。レンズメーカーの製品も廉価で使いやすいです。

(マクロレンズ)山歩きの際は手持ちが多く、50・100(ニコンは105)ミリが実用的、体力があれば200ミリマクロを推奨。

(中間リング)単焦点、ズームレンズに取付マクロ並の接写が可能、描写も良くお勧めします。

(ベローズ)超接写が可能、工夫すれば何倍の拡大も出来ます。レンズは100ミリが使いやすい。ピント合わせが難しい。

フィルム

花の撮影は発色の良いリバーサルフィルムの富士クロームベルビアををお勧めします。感度がISO50の為三脚は必ず使うようにしてください。

三脚

野草の撮影は機動性が大切。軽量で、ローアングル可能な製品をお勧めします。自由雲台が便利です。

花の撮影

露出

露光量のことですが一般的にはAE(自動露出)と同じ意味で良いと思います。フィルムの感度ISO100で絞りF2、シャッタースピード1/100秒と
絞りF4、シャッタースピード1/50秒が同じ露出になります。感度がISO50の場合前者はシャッタースピードが1/50 後者は1/25 が同じ露出になります。
ネガの場合露出不足(アンダー)は致命的です。大事な写真はカメラ任せのAE撮影とオーバー気味(+露出)に数枚撮ると良いでしょう。
(リバーサルの時)アンダー気味に撮るのが無難。出来れば露出を補正、前後ずらして撮影することをお勧めします。

被写体の背景が明るく濃い色の花

AE露出のカメラは高級品を除き平均測光が多い。この為AE撮影では花が暗くなります。若干プラス気味に露出補正をかけたら良いでしょう。
長さんの写真仲間はノーマル露出と1/3、2/3、1段プラスで撮ります。色々試し愛用のカメラ特性をつかむことが大切です。

被写体が白または淡い色の花で背景が暗い

AE露出では白い花は露出オーバーで飛んでしまいます。1/2、1/3アンダーで撮影します。黄色い花、福寿草など反射の強い被写体はPLフィルターを
使うのが効果的です。

逆光の撮影

逆光の撮影はむずかしいですが、花の撮影の基本の光を掴む良い勉強題。光の当たり具合を上手く利用、半逆光程度がよいでしょう。木漏れ日とかリングボケなど素晴らしい効果を楽しめます。但し露出が難しいので段階露出が必要。紅葉の撮影は晴天時に逆光を狙います。

ピントの位置

遠景又は点景で花を撮影する場合花のどこかに合わせればまとまった写真になります。花の撮影は大概の場合、接写(アップ)になりますがピントの位置で全く違う写真になってしまいます。平坦な角度を探せば全体にピントが合いますが作品としてつまらない結果が多い様です。複数の花を撮る際、手前、後ろ、(前ピン、後ピン)中心に合わせ効果を確認します。特に大きな花は全体にピントを合わせることは不可能なので通常は雄しべ、雌しべに合わせます。長さんは前ピンを多用しますが絞りを開放から3段階ほど余分に撮影します。いずれにしても枚数を多く撮りレンズの特性を掴むことです。

背景(バック)の処理

花のある風景を撮るときは好みの画角(広角から望遠)で絞りを明けるか、がちがちに絞り所謂パンフォーカス(手前から奥までピントが合うこと)にすれば良いのですが接写で花をアップ撮影は工夫が必要です。マクロレンズの場合被写界深度が浅く植物園などでは殆ど気にしないでシャッターを押せば大丈夫ですが、背景がもじゃもじゃの時は絞りを開放にし極力バックが抜けたアングルを探す様にして下さい。バックが気にならない場合は思い切って絞り込みプレビュー機能が付いているカメラでしたら効果を確認します。木立の中は木を切ることは出来ませんので木漏れ日を使いリングボケを出します。長さんは絞り込み、露出をアンダーにしてバックを落とすなど工夫しています。結論はシンプルな撮影アングルをじっくり探す事の様です。

可愛い花を探す

ポートレートと同じで、花中心の撮影では可愛い器量の良い被写体を探します。大抵の場合一番花が色つやも鮮やかです。次に雌しべ雄しべが新鮮な花を選びます。花びらが色あせたり汚れていないことも確認してください。

天候の利用

普通晴天の日にカメラを携え出かけますが、悪天の撮影で思いがけない素晴らしい写真が撮れる事が多い。雨上がり、降雪の後など水滴、残雪が効果を演出してくれます。長さんは大酒を飲んでも朝早く出かけます。悪天がシャッターチャンス。大風はピントが合わないので飲むしか有りません。

銀レフの利用

被写体に光が当たらない撮影で補助光としてレフ板が重宝します。カメラ店などで安価な折り畳み式の簡易レフ板を求め花の下から光を当て撮影します。試してください。思わぬ効果を得られます。

常連に聞く

深山は別にして大概花の名所には常連が我が物顔で頑張っています。一寸ヨイショすると聞かないことまで教えてくれます。長さんもその口ですが内緒のソフトまで自慢したくなり後で後悔します。とかく自称名人は誰かに自慢したいと思っていますので、遠慮なくカメラの種類・レンズなど聞いたらよいでしょう。

リングボケの効果を利用

背景に木立が有る花の撮影ではリング(絞りの輪郭)ボケが出ます。芸術的な写真がお好きな方は木立の木漏れ日を探すと良いでしょう。

花の性質を知る

カタクリ、東一華など山の花はお日さまのご機嫌を採っています。お昼前後に温度が上がると開花します。曇り空では一日頑張っても花は開きません。夜はしぼみ二、三日すると、色あせてしまいます。

霧吹き使用禁止

植物園で効果を出すため霧を吹くサークルが多いのですが水道水には塩素が入っているので変色します。花の臭いをかぐのがお好きな方も脂で汚れた手で触ると大抵の花は枯れます。ご注意下さい。

芸術的に撮る

主役の花にピシッとピントを合わせ、周りの花をぼかす。前ボケ、後ボケ、 或は前ボケ・後ボケ併用しますが自分の感性を出すことが大切です。撮影位置は下から狙うと有効なことが多いようです。上(トップ)からの写真は平坦でつまらない作品になります。

ピントが命

チヨ命、淳子命(奥村さん、池内さん)年が分かってしまいますが何といっても写真はピントが命です。三カ所にピントが合う角度を探して写すと、立体的な写真になります。


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