5 夜に三原山を登る

夜中に三原山を登ってしまうことに

伊豆大島はキャンプ禁止の看板が目立ち、公園などではキャンプはできなかった。
「とりあえず、明日三原山に登るんですから今日上の方まで行ってそこでテント張りましょうよ! それだったら他の人に迷惑もかけないし!」と北村が言い、我々も同意して夜中から三原山を登ることにした。
しかし、平地を歩いている分にはいいけれど、海で泳いで疲れ切った体で登るのは意外にしんどい。僕は風邪を引いていてしんどく、北村も体調はよくないようだ。Zの面白い話でも聞こうとしても、その19年の人生は沈みっぱなしの人生ということで、面白い話はないそうだ。
ひいこらひいこら登り、そして休んでは登る。登るといっても舗装された道路なので、たまに車が通る。はっきり言って夜中にこんな道を歩いている4人組は車のドライバーから見てかなり怪しく映ったことだろう。
しかし、伊豆大島。星空は都会に比べ圧倒的にきれいだ。道路に大の字に寝ころび、流れ星とアダムスキー型UFOを探しているときの気分は最高で、そのまま寝に入りたいくらいだった。

おじさんに車に乗っけてもらい休憩所へ

さらに歩いていると、一台のバンが止まった。おじさんが声をかけてくれ、上まで乗っけていってくれるそうだ。我々は喜びバンに乗った。距離はかなり短かったけれど、かなり嬉しい。将来、島で暮らすことになったら、旅人を車に乗せてあげようと心に誓うのだった。
頂上近くに到着すると、おじさんが「泊まるんならうってつけの所があるよ」といい、休憩所・避難所と書かれた建物を紹介してくれた。おじさんにお礼をいい別れ、その建物に入ると一階はなぜか廃墟になっていたが、二階はかなり広々としている。電気こそつかないが、きれいな空間になっていた。北村はいつものように死体がないか探していたが、案の定発見されず、僕らは登山の疲れもあってすぐに寝に入ったのだった。

バンのおじさん
バンでやっと到着!

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