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木材の塗装の話
木材の塗装には、浸透性の塗料を使用しました。
通常木材の塗装には油性合成樹脂ペイント、水性エマルションペイントまたは床にはウレタン樹脂塗料を使用します。これらのペイントは、塗料の膜で木材の表面を覆って保護・着色するため塗装面にワレ・ハガレ・メクレがおきる事が有りその場合のメンテナンスが難しくなります。
浸透性の塗料は木材に浸透して保護・着色するので、表面に膜を作らないため木材の呼吸を阻害する事が無く、塗装面にワレ・ハガレ・メクレがおきずにメンテナンスが楽です。また部分的に塗ってもむらが目立たず素人でも簡単に塗る事が出来ます。
床に無垢材のフローリングを使った場合、白木のままでは頻繁に手入れをしなければ汚れや痛みが進むために塗装は必要ですが、ウレタン樹脂塗料を塗ると表面にウレタン樹脂の膜が出来るためせっかくの無垢材と足の間にプラスチックを挟んだ様なものです。また既製品のフローリングのように工場で塗装したものと違って現場で塗装したものは塗膜がはがれ易くメンテナンスが大変です。
私が設計した物件では無垢材を使った場合はドイツ製の「オスモカラー」という浸透性の塗料を薦めています。これはただ浸透性という事だけでなく、自然の植物油とワックスをベースにした無公害の塗料として、児童用の玩具にも使われているもので健康面への配慮にもなります。
塗る場合も雑巾掛けの要領で2回ほど塗り伸ばすだけで良いので素人でも簡単に出来ます。そのために建主に作業をして頂く事が良くあります。予算の節約にもなりますが作業に参加する事で、家に対する愛着も湧きメンテナンスの要領もわかるためぜひやって頂きたいものです。一回の作業が一軒全部塗っても半日も有れば出来ますので、土曜日曜で片付いてしまいます。また植物油とワックスがベースのため手が荒れる事もなくシンナーで気分が悪くなる事もありません。
「オスモカラー」を塗った床は、無垢材のもつ自然の風合が損なわれず直接触れる事になりぬくもりが直に伝わってきます。また汚れも落ち易く万が一傷をつけた場合も、痛んだ部分にサンドペーパーを当てて、その部分だけ「オスモカラー」を塗ればよくメンテナンスも簡単です。
屋外に木材を使う場合もしっかりとメンテナンスをしてペンキを塗っていてもだんだんと塗膜が厚くなりワレ・ハガレ・メクレがおき木材が痛んでしまいます。浸透性の塗料を使うとワレ・ハガレ・メクレがおきず木材が長持ちするようです。また、この塗料を塗装した北欧パインやメイプル・オーク材などの無垢材フローリング(海外材)も、製品として供給しています。E-mail ;