北海道方言辞書

北海道語50選

2005.10.6更新

北海道方言を手っ取り早く知ることができるように,著者の独断で北海道語辞典の中から北海道の代表的な言葉を50語選びました。見出し語をクリックすると北海道語辞典本文にジャンプするようになっています。なお,このページの解説と北海道語辞典本文の解説は同じではありません。

あ行

あおたん【青たん】[名] (体を何かに強くぶつけたあとにできる)青いあざ。「足にあおたんがいつの間にできたけどなんでだべ。」

あきあじ【秋味】[名] サケ(鮭)。名前のとおり,秋にとれるサケはおいしい。

あずまし・い [形] 落ち着いていい気分でいられる。あずましくないという否定形で使われることが多い。

あったらそったらこったら [連体] あんな。そんな。こんな。これらの言葉には責める意識がこめられていることも多い。「こったらもん使い物にならんべや。」

あわく・う【泡食う・沫食う】[動ワ五] あわてる。急ぐ。あわをくうとも言う。「あわくって食べなくてもなくならないからゆっくり食べなさい。」

いず・い [形] 体の一部に何かが触れて痛いというほどではないけれども不快である。違和感がある。気持ちが落ち着かない。「目にごみが入っていずい。」 「目にごみが入っていずい。」「つめを切りすぎていずい。」

いたまし・いいたわし・い [形] もったいない。「まだ使えるのになげる(=すてる)のはいたましい。」

いっちょうまえ【一丁前】[形動] 一人前。達者。「いっちょまえ」とも言う。「かっこうだけはいっちょまえだ。」

うるか・す【潤かす】[動サ五] 水分を含ませる。ふやけさせる。「米をうるかす。」 「干ししいたけを水にうるかして戻す。」

おっかな・い [形] 恐ろしい。こわい。「くまが出てきそうでおっかない。」

か行

かがと [名] かかと。足の裏。北海道の人の多くは「かかと」と言うとかえって違和感があるんじゃないでしょうか。

かくしょく【角食】[名] 食パン。角型食パン。「角食買ってきて。」

かしが・る [動ラ五] かたむく。「ピサの斜塔はかしがってるので有名だな。」

かっちゃま・す [動サ五] かきまぜる。「納豆はよくかっちゃましたほうがうまい。」

がっぽ [形動] (スイカやカニが)隙間・空間があって身がしまってない。「このスイカ,がっぽだしうまくないわ。」

かまか・す [動サ五] かきまぜる。「風呂に水入れてかまかしといて。」

きかな・い【聞かない】[形] 言うことを聞かない。やんちゃ。気が強く手をつけられない。強暴。「きかない犬にほえられた。」

げれっぱげれ [名] 最下位。びり。「げれだからって拍手して声援送られるのはやるせない。」

こわ・い [形] 疲れる。苦しい。だるい。「かぜ引いて熱でてこわくてたまらん。」

さ行

さ・る [助動ラ五型活用] 自分がなした動作がなんらかのかたちで反映される。「このポットはボタンが押ささらなくてお湯が出せないよ。」 「Delete(デリート)キーが押ささってしまって,データを消してしまった。」

ざんぎ [名] とり肉を塊状に唐揚げした料理。

したっけ 親しい間柄での別れの挨拶。じゃあな。あばよ。この言葉を実際に使ってる人は非常に少ない。「それではまた来週。したっけ。」

しば・れる [動ラ下一] 厳しく冷え込む。凍り付く。「今年はしばれるねえ。」 「しばれたバナナで釘が打てるそうだ。」

しょ [終助] ~でしょう。「そんなこと言ってないしょやあ。」

た行

だべ (連語) ~でしょう。「それはおもしろい本だべ。」

たんぐつ【短靴】[名] (長ぐつに対して水たまりを歩くのには適さない)丈の短い靴。「雨が上がりそうだから短靴で学校行っても大丈夫だよ。」

ちね・る[動ラ五] つねる。「強くちねられて痛かった。」

ちょ・す [動サ五] さわる。触れる。「汚れるからあんまりちょさないでくれ。」

デレッキ [名] 石炭ストーブの中の石炭を()くために用いる,先端部分がL字に曲っている金属製の棒。デレキとも言う。「最近,デレッキって見かけないよね。」

てんをき・る (連語) トランプ・花札などのカードを切り混ぜる。「よくてんをきってからカードを配る。」

とうきび [名] トウモロコシ。コーン。「朝とってすぐゆでたとうきびだから甘くてうまいよ。」

な行

ないち 【内地】[名] 本州・四国・九州のこと。「ヒグマは内地にはいない。」

な・げる【投げる】[動ガ下一] (ごみや雪を)捨てる。「ここにごみを投げてはいけません。」

なまら [副] とても。非常に。「なまら難しい辞書だ。」

なんぼ [副] いくら。いくつ。「8かける12はなんぼだべか。」

なんも [副] なにも。全然(そうではない)。「『退屈だったんでない?』『なんもだよ。』」

は行

はた・く [動カ五] たたく。「壊れたテレビはたいたら映るようになったぞ。」

はっちゃき [名] 一生懸命がんばるさま。張り切る。「はっちゃきになって勉強する。」

はんかくさ・い [形] 料簡が狭い。まぬけな。しみったれな。「そんなこと言ってはんかくさいんでないかい。」

ぺったらこ・い 【平ったらこい】[形] ぺったんこな。ひらたい。「ギョーザの皮はもっとぺったらこくしなきゃだめだ。」

ぼっこ [名] 棒。「あ,このアイスのぼっこ当たりだ。」人差し指・中指・薬指・小指がひとまとまりになっている手袋はぼっこてぶくろと言う。

ほろ・う [動ワ五] (衣服などについたほこり・雪などを)はらう。「チョークの粉をほろう。」

ま行

めっこめっこめし【めっこ飯】[名] 上手く炊けず芯が残っているご飯。「停電のせいでめっこめしになってしまった。」

めんこ・い [形] かわいい。「めんこい猫だね。」

も・る【漏る】[動ラ五] (水などが)もれる。「このバケツ水がもるなあ。」

や行

やわ・い【柔い】[形] やわらかい。「このジンギスカンの肉,やわくておいしいね。」

よっこ・する [動サ変] 寄せる。のける。退避する。「あの荷物をよっこしておこう。」

ら行

わ行

わっか【輪っか】[名] 輪。「針金でわっかを作る。」

わや [形動] 手がつけられない。収拾がつかない。手の打ちようがない。「混んでるし暑いしでわやだった。」