「未病(みびょう)とは」
最近よくマスコミで「未病」という言葉が取り上げられています。ではこの考え方はいつごろからあったのでしょうか。
「未病」とは古来中国から伝えられた東洋医学の基本的な予防医学の考え方です。この言葉は、今から約2000年前の中国の最古医学書といわれる「黄帝内経(こうていだいきょう)」にも著されており、ここでは、病気になってからではなく、病気になる前の状態を治療することが重要だと書かれています。この考え方は現在西洋医学にも注目されています。
では実際にどんな状態が未病なのでしょうか。みなさんの中で、最近、何となく体がだるい、疲れやすい、体が冷える、頭痛がある、肩こり、めまい、不眠など体の不調を感じる人はいませんか。もし、このような症状が現れていたらそれが「未病」なのです。しかし、未病の状態でも、症状がない場合も多いので気をつけてください。
「東洋医学的診察と治療とは」
東洋医学的な診察法は四診法といわれる4種類の方法で行われます。具体的には望診(顔色や皮膚の色、舌の色など)・聞診(声の調子、体臭など)・問診(今ある症状や病歴、今までにかかったことのある病気など)・切診(脈やツボなどを触って診る)を使って患者さんの体の状態を調べます。そしてどんな治療が必要か判断します。
しかし現在では、これに西洋医学的な診察法も合わせて行い、患者さんに適した治療法を決めることが多いです。
では治療にはどのようなものがあるのでしょうか。大きく化学療法と物理療法に分けられます。
化学療法は漢方薬(湯液療法)といわれるもので、植物や鉱物などを原料として作られています。日本では鍼灸師にはこれを処方する資格はなく、医師や薬剤師によって処方されています。もちろん東洋医学を行うものにはとても大切な知識です。
物理療法は、あん摩、鍼、灸のことをいいます。多くの場合「ツボ」やツボの経路である「経絡」を使って治療します。
また現在は、あん摩=マッサージというように認識されていることが多いですが、厳密に言えばマッサージは西洋医学の療法です。大きな違いとしては、あん摩は衣服の上から行うものですが、マッサージは皮膚直接に行うものとされています。