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Book Gallery トムの庭 子どもの本の講座 vol.3  (鈴木宏枝)2003.4.1

― もうひとつの視点 −

アメリカのエスニック・マイノリティの子どもの文学について

エスニック・マイノリティ(ethnic minority/民族的少数者)について

自分の中にあるマイノリティ/マジョリティ

子どもの文学という窓 ←→ エスニック・マイノリティという窓

「世界」の見え方 視点


【アフリカン・アメリカン】

アフリカン・アメリカンの描かれ方 

アフリカン・アメリカン  ※呼称の問題

 奴隷制 人種差別 公民権運動

反―ステレオタイプ(固定観念) 作家の動機―等身大/本当のアフリカン・アメリカン像を描く

@ウォルター・ディーン・マイヤーズ (1937〜)

『ニューヨーク145番通り』(金原瑞人・宮坂宏美訳 小峰書店)

 ニューヨーク ハーレム  1920〜30年代:ハーレム・ルネッサンス 独自の文化が花開く

Aジャクリーン・ウッドソン (1964〜) 
「マディソン通りの少女たち」シリーズ(さくまゆみこ訳 ポプラ社)

幼なじみの少女たちの友情

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B ヴァジニア・ハミルトン(1936〜2002) オハイオ州 旧姓ペリー

@ 『わたしは女王を見たのか』(鶴見俊輔訳 岩波書店)

  180cmの長身の女性:アフリカの女王

A 『ブルーイッシュ』(片山しのぶ訳 あすなろ書房)

  ユダヤ系アメリカ人 白血病の少女

B 『わたしはアリラ』(掛川恭子訳 岩波書店) 自伝的

お母さん:アフリカン・アメリカン 

お父さん:ネイティブ・アメリカン クリフビル(町の名前)

お兄さん:「天駆ける太陽」ジャック

アリラ :信頼できない語り手

月の娘 → word keeper

*          落馬した兄を助け、兄の代わりに父を迎えにいく

*          ジェームズ ネイティブ・アメリカンの物語を記憶し、語り継ぐ

C 『偉大なるMC』(橋本福夫訳 岩波書店)

MC(メイヨー・コーネリアス)=「偉大なるMC」 オハイオ川を渡る

セアラ山(ひいおばあさん/逃亡奴隷)に住む一家

世界観の大転換 「しゃれた身なりの紳士」「家出少女 ラーヘッタ・アウトロー」

        「被差別民 6本指の人間たちの共同体」

象徴性 : 鋼鉄のポール(15m) 孤高 → 絆

D 『人間だって空を飛べる』(金関寿夫訳 福音館書店)

人間の歴史・記憶

逃げた者  語り継ぐ者 (背後の歴史に助けられて、声をあげること)

地下鉄道(アンダーグラウンドレイルウェイ)
中継所(ステーション)  善意のネットワーク

「語り継ぐ」

人間の記憶・人間の意識 「人間」の「歴史」に向かう心

民話の意味


【ネイティブ・アメリカン】

個々の部族が支配者側から一元化された インディアン/ネイティブ・アメリカン

ジュマーク・ハイウォーター (1942?〜2001)

@『アンパオ』(金原瑞人訳 ベネッセ)

アンパオ=太陽と人間の半神半人 (不義の子) ← 月の怒り

許婚のココミケイス     

とうもろこしの発祥  鹿女  民話的若者  天然痘

「ネイティブ・アメリカン」求心的に求められていくようになった「物語」

再び信じられる神話の造形

非―人間中心性

森羅万象にいのちが宿り、すべて同じくいのちを持つものの中に、人間もたまたま含まれるのだという、生かされている感覚

A <幻の馬>シリーズ

『伝説の日々』『汚れなき儀式』『暁の星をおびて』(金原瑞人訳 ベネッセ)

 ブラッド族アマナの生涯  滅ぼされていく超現実


エスニック・マイノリティの文学、子どもの文学を知ることの意味

ひとつの事象に複数の光源を当てること

新鮮さ 再発見 読み手である自分自身をも知ること       

【補足】

ウォルター・ディーン・マイヤーズ

『サラの旅路――ヴィクトリア時代を生きたアフリカの王女』宮坂宏美訳 小峰書店

『自由をわれらに アミスタッド号事件』金原瑞人訳 小峰書店

『アフリカ系アメリカ人』石松久幸訳 三一書房

ジャクリーン・ウッドソン

『レーナ』さくまゆみこ訳 理論社

『ミラクルズボーイズ』さくまゆみこ訳 理論社

ヴァジニア・ハミルトン

『マイ ゴースト アンクル』島式子訳 原生林

『プリティ・パールのふしぎな冒険』荒このみ訳 岩波書店

『雪あらしの町』掛川恭子訳 岩波書店

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