../HomeplaceFor kicks index競馬日記ドイツ編/2000年10月8日

10月8日 特別編 テイエムオペラオーとナリタトップロード
ドイツに来てからも、平九郎さんのホームページ「星屑の停留所」の仮想馬券バトルを通じて日本の競馬もフォローしている。もちろん、日本にいる時のような情報は入ってこないし、実際の映像を見ることもできないが、仮想とはいえ投票することで、とりあえずつながっている感覚はある。
今日は京都競馬場でGII京都大賞典があった。結果はスローペースの流れで好位につけたテイエムオペラオーがきっちり差して優勝。いつものようにオペラオーの前で競馬をしたナリタトップロードは結局またもや2着ということになった。
自分は今回、トップロードに本命を打った。昨年の菊花賞と2月の京都記念の2レースを目の前で見て、トップロードの京都での強さを身に沁みていたし、トップロードは休み明けを走ることを知っていたからだ。一方のオペラオーは強いことは知っているが、どちらかというと休み明けは走らない方だし、京都も苦手で、しかも単勝2倍の大本命ときた。トップロードがもし勝つとしたらここだと思い、賭けたのだった。しかし、結果は京都記念と判を押したように同じになってしまった。
判を押したように同じということが、トップロード陣営、特に渡辺騎手に勝つための戦略に欠けているのではないかという思いを喚起する。「星屑の停留所」のBBSでも「騎手の腕に問題がある」とか「もっと後ろから行くべき」などという議論が展開された。しかし、渡辺騎手はトップロードがどうやったら勝てるかを我々の1万倍も考えているに違いないのだ。その結果がオペラオーの前で競馬するということであり、実際、菊花賞では負けるはずの無いオペラオーを負かすのに成功したのだ。
では、何故トップロードはオペラオーに勝てなくなったのだろう。いや、オペラオーはどうしてあんなに強いのだろうか。
オペラオーがどれくらい強いかについてもBBSで議論となっている。今年に入ってG12勝を含む重賞5連勝の実績は素晴らしい。グラスワンダー無き今(亡き、ではないぞ!)現役最強馬という肩書きはもう彼のものといってもよい。しかし、何故か強さを感じさせない。いや、どちらかというと相手が弱いという印象がある。みーんなオペラオー&和田の術中に嵌まって負けていっているような・・・・。
しかし、良く考えてみるとそこにオペラオーの凄さがあるようにおもえるのだ。なぜ、恵まれて勝っているように見えるのか・・・それはいつも和田騎手が思い描いた勝ち方をしているからなのではないか?つまり、和田騎手が思いのままに操ることができる「気性の良さ」「頭の良さ」「精神力」といったものがオペラオーの強さの秘訣なのではないかと。もちろん、卓越した瞬発力やスタミナ、そして道悪適正といった要素は欠かせないものとしても、それを騎手の力で安定して20%も30%も上乗せして発揮することのできることが5連勝につながっているのではないだろうか。
一方のナリタトップロードはサッカーボーイ産駒であり、実際の走りを見ても、どちらかというと燃えるタイプであろう。父親と母父から受け継いだ素晴らしい勝負根性とスタミナがあるからこそクラシックディスタンスをこなすことはできるが、本当はもう少し短い距離の方がいいようだ。菊花賞以降のレースから察するに、この馬は抑えると持ち味をなくすのだとおもう。渡辺騎手はそれを知っているからこそ、マークされるとは知りながら、馬のやる気を損ねないようにギリギリのところで行かせてやっているのではないだろうか。そうして馬に100%の力を出させあげるのが、馬の持ち味を最大限に発揮することだと信じているのだと思う。100%+勝負根性で負けたら仕方が無い、ということだ。騎手にとっては乗っていて下手に見える損な馬なわけだ。また、道悪や重い馬場は不得意と言わざるをえない。京都、府中に比べて中山、阪神では成績が一段下になる。
どんなレースになっても対応できるオペラオーに対して、トップロードは常に100%+勝負根性の勝負をするしかない。これではいくらトップロードの基本性能が高くても勝負では分が悪いのは目にみえている。しかも菊花賞以降、トップロードの成長は緩やかだが、オペラオーの成長は続いている。よーいドンの瞬発力はオペラオーの方が今や上のようだ。また、トップロードは燃える気性のため使いづめるとどうしてもパフォーマンスが落ちるようだ。
いまやオペラオーにトップロードが勝つ可能性は限られていると思う。パンパン良馬場の適度なハイペース、距離はできれば短い方がよく、トップロードは帰厩後2戦めまで。そして、和田騎手にチョットのミス。これらがすべて揃った時に勝てる可能性がある。今回の京都大賞典はトウショウノアが行かずにスローペースになった時点でもう勝負が決まっていたのだろう。天皇賞秋にトップロードが完調で出ることができたら、上記の条件をすべて満たす可能性が生まれる。それでもトップロードは負けるかもしれない。それくらい今のオペラオーの自在性のある強さは凄いと思う。さて、どうなるかな。

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