妙法蓮華経序品第一


    世尊(釈迦牟尼仏)は大乗経の無量義・菩薩を教える法・仏に護念せらるるものと名づけるを説きたもうた後、仏  結跏趺坐し、光明を放ちたもう。
    弥勒菩薩が文殊師利法王の子に、何の因縁でこのめでたき相を仏は現じたまうかと問う。
    文殊師利菩薩が答え賜う。
「昔、日月燈明如来という同じ名前の二万の仏の、最後の日月燈明如来が、無量義を説かれた後、同じ事があった。そのとき、日月燈明如来は妙光菩薩に大乗経の妙法蓮華・菩薩を教える法・仏に護念せらるるものと名づけるを説かれた。
また、徳藏菩薩に記を授けられた。徳三菩薩はやがて仏道を成じ、名を浄身多陀阿伽度・阿羅訶・三藐三仏陀と言う、と。
日月燈明仏の八王子は妙光菩薩を師として仏道を成じられた。
その最後に成仏する者の名を燃燈という。その弟子に求名というものがいた。
    そのときの妙光菩薩は我が身、文殊師利なり。求名菩薩は汝、弥勒菩薩なり。
    このことから、世尊は、いままさに大乗経の妙法蓮華・菩薩を教える法・仏に護念せらるるものと名づけるを説きたまわれるにちがいない。」
と答えられた。

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