古期山体西側
芦ノ湖スカイライン 2007年5月19日(土)


箱根ターンパイク


今はトーヨータイヤターンパイクと名称が変更になっております。
登り始め直後から塔ノ峰に続く稜線が見えてきます。古期山体の一部です。
箱根ターンパイク


しばらく登っていくと左手に聖岳が見えます。
これは潜在円頂丘といって、地下にマグマが貫入したものの、噴火の手前で活動が終了したものだそうです。
「箱根火山探訪」かなしんブックスの挿絵を見ると、歩きやすそうな丘状をしていますが、現在はこのように植生に覆われて いるため、この山を調査するのは大変そうです。
無線中継局


大観山から幕山にいたる途中の古期山体です。これだけみるとかなり粘性の強そうな形状をしております。成分は明かでは ありませんが、安山岩質の溶岩丘に見えます。
大観山

目の前が屏風山、その向こうに中央火口丘。
これだけ見ると、それぞれが独立した山体に見えます。新期外輪山と言われた屏風山ですが、単独の溶岩ドーム 見えませんか?
給源が屏風山山頂あたりにあると考えてもおかしくない形状をしております。
初島


初島の起源に関しては、これから勉強します。
鞍掛山南東側の露頭


かなりはっきりしたダイクが2本認められます。湯河原火山の地層山体を貫く見事なダイクです。
箱根ではこういったダイクが数多く観察できます。フィリピン海プレートの衝突とか考えると、地下構造がかなり複雑なのでは と思い浮かびます。
伊豆半島


遠くに伊豆半島を構成する山体が確認できました。
いずれこのあたりにも踏み込んで、関連性を理解していきたいと考えております。
山伏峠手前


芦ノ湖スカイラインの山伏峠手前から見る中央火口丘です。
ここはあまり展望がよくありません。
山伏峠


このあたりまで来ると、駐車場から奇麗な中央火口丘、新期山体が望めます。
山伏峠


やっぱり気になる屏風山です。恩賜公園が流山に見えませんか?
新箱根火山地質図では、このあたりの山体を前期中央火口丘という 名称を使っております。なるほど、それもありだと納得できるような独立した山体形状です。
山伏峠


ここから見る二子山は二子に見えないくらい独立した形状をしております。奇麗な溶岩ドームではありますが、その成因に 年代以外のちょっとした違いもあるように思えます。
山伏峠


駒ヶ岳がかなり近くに見えます。
山頂左下の突起に見える形状は爆裂火口の名残と考えられております。ここから見ると、その説も納得できます。 駒ヶ岳溶岩ドームができる前はこの爆裂火口が駒ヶ岳の右端あたりまでできていたと考えると、箱根は実は四重式火山 だったのではないかとも思えてきます。この大きさでカルデラと呼ぶには小さすぎますが、山頂にプチカルデラがあっ たであろう形状を彷彿とさせます。
湖尻峠


芦ノ湖スカイラインの湖尻峠でこの風景が楽しめます。神山、冠ヶ岳が至近距離で見えます。
左側に大涌谷も見えてきました。
湖尻峠


湖尻から見る箱根町方面です。駒ヶ岳からの溶岩流が奇麗に見えます。右側の斜面も溶岩流に見えますが、位置から して三国山のものではないようです。実はこの手前の湾あたりにもプチカルデラがあったのではという推測がされております。
このあたりは再度時間を掛けてじっくりと見て回ります。
湖尻峠


この正面が芦ノ湖生成の基となった神山土石流の扇状地形です。神山からの山体崩壊物は左端に見える台ヶ岳にぶつかった後 こちらの湖尻側に流れ下り、このように厚く堆積したようです。
長尾峠


長尾峠からは上記扇状地を正面から観察できます。緩やかな起伏が現在ではゴルフ場となっておりますが、相当量の 土石流であったことがこの画像からわかります。
仙石原


仙石原より眺める金時山です。左側の長尾山側面の傾斜がカルデラ中心部に向けて落ち込んでいるという事実から 箱根の新解釈が始まったという、箱根火山調査の歴史で非常に重要な山となっております。
単独の山に見えるでしょうか。
大涌谷


大涌谷から見る明神ヶ岳山頂部です。かすかに成層構造の露頭が見て取れます。
手前は新期山体の碓氷峠ですがその向こうに強羅カルデラが見て取れるでしょうか?ガリーが発達しているので 想像を逞しくしてみると、凹形地形が見えてくるようです。
大涌谷


この日はあまり噴煙が出ておりませんでした。神山への登山道が解禁になっておりますので、近いうちに登ってみたい と思っております。
大涌谷


耳を澄ますと「シューシュー」「ボコボコ」といった音が聞こえてきます。温泉造成塔の音や、噴気口の音が入り交じって まさに地獄の様相が楽しめます。
大涌谷


眼前に見えるやぐらが温泉造成塔です。ここで作り出した人工温泉が仙石原に配送されております。
大涌谷


神山までのハイキングコースをちょっとだけ登ってみました。
大涌谷


火山性ガスの影響で、登山道は粘土質になっております。雨の後に登るとかなり滑ることが予想されます。 ちゃんとした登山靴で登りましょう。
大涌谷


落石の危険もかなりあります。ヘルメットも持参しましょう。
大涌谷


水たまりから噴気がでておりました。「ボコボコ」音をたてており、泥火山の様相です。
上湯近く


大涌谷から降りる途中にこの露頭があります。砂防工事中ですが、あちらこちらから噴気がでており、かなり危険な工事 と思われます。
上湯近く


左下側に火砕流もしくは土石流と思われる地層があり、その上に中央火口丘起源と思われる軽石層らしき地層が乗っています。 右側の沢中央部あたりの地層は黒ずんでおりますので、上流からのレスでしょうか。
上湯近く


砂防工事の道路を挟んで反対側に、この三角コーンがおいてありました。頂部を切りとってあり、そこから噴気がまるで 火山の噴煙のように出てました。工事の方もなかなか洒落っ気がありますね。


TOP頁に戻る 【箱根の山は天下の険】頁に戻る