地球温暖化防止提案U

『小・中学校・盲ろう養護学校の教室にペレットストーブを配備し、唐松等のペレット化、エタノール化を促進し、間伐材の恒久的用途を開拓しながら森林王国長野県型の地球温暖化防止に向けた確かな実行と新たな起業と雇用を創出する』提言

2005/01/25

宮澤敏文

【提案趣旨】

2005124日平成17年度の県民クラブ予算会議の席上、林務部関係者との意見交換の中で、17~20年にかけ(16年度からスタート)、県の森林面積約40%(8.6ha)の間伐を本格的に始めたいとの説明を受けました。

1年前の県民クラブの代表質問で「間伐材が利用もされず、森の中で切り倒され放置している。災害で山が崩れたときこれらの間伐材が被害を大きくする。30~40年かけて成長した森の貴重な財産を次にどう有効利用するか基本方針が固たまり、具体的な方策の準備が整ってから、間伐政策にかかるべきで、自らも私案である頭書の政策を提案した上で、この分野の十分な検討を要請する」とせまりました。

上記の予算会議で「間伐した材の利用は」とお聞きすると明確な答えが得られませんでした。この一年間、わたしが指摘したこの問題が十分な検討もせず、次の利用が確立されないまま長野県の森林の約40%という大規模な間伐が先行するという説明を受けたのは、正直ショックでした。

 そこで、県民の皆さんからから意見をいただき、より充実させ頭書の提案の実現を目指すこととしました。

 

【提案内容】

 現在長野県では、小学校6072教室、中学校2519 教室、盲学校30教室、ろう学校35教室、養護学校489教室があります。

太陽熱を冷暖房に使用している学校もありますが、ほとんどの学校では、化石燃料を使用しています。

一昔前までは、教室は薪ストーブで焚きつけにする松葉や杉葉を家族で裏山へ採集に行ったものであります。それにより山はきれいになり、人と鳥獣の生活圏の分離がなされていたのです。

繰り返しますが長野県の森は、人が入ることにより維持され、自然との共存がなされてきたのです。

ところが、石油の時代が来、人類の生活基調が変化し、森との共存は忘れ去られたのです。将来への投資として、従来の植栽とは無関係に密集して植えられた唐松や杉林は人が森に入らなくなってから、荒れる一方で、なかには災害を誘発している地域すら出ています。

また山の中の鳥獣との共存地域がなくなり、サルや熊が人間の生活圏に顔を出し、不幸な事件が多く発生するようになったのです。

 

滋賀県では、県の象徴である琵琶湖の浄化を県民総意の運動と位置づけ、義務教育の分野を始め、県民総参加の下に積極的に独自の環境政策が実行され成果を挙げています。

 

森林県長野の進むべき道として、間伐材をペレット化してストーブやボイラーの熱源として使用する。具体的には、輸送トラックの空気汚染を考慮し、長野県10広域ごとに、ペレット製造工場を設置し、周辺の森林間伐材を材料に、小・中学校盲ろう養護学校の暖房はペレットストーブ・ボイラーに利用する。もちろん10広域に一つのペレット工場が地域間伐計画や各学校との発信の窓口となり、計画的に間伐とペレット化をバランスよく進めていくことが大切です。

 

また信州の代表的な樹木でありますが、加工が難しく販売量が増えない唐松はペレット化を図り、唐松の新たな用途として活用を図ることがいいと考えます。長野県の林務部予算は、毎年唐松材の消費拡大に使われていますが、いっこうに成果が上がっていないのが現状です。大工さんが「固く角が割れやすく加工しにくい唐松の販売方向が間違っている」との指摘をもっと謙虚に聞くべきです。

 

ペレットストーブ・ボイラー等は、長野県の企業(または将来長野県を主たる活動の拠点と考える企業)に期限を決め、研究開発を支援し、安価で扱いやすく安全な製品を考案させ、新たな雇用と起業を進め、長野県発の地域循環型のシステムを構築することが大事です。

 

また4年ほど前に、ケナフの普及で研究した時から暖めていることですが、樹からエタノールを創る研究を支援し、ブラジルのタロイモの様に、自動車燃料としての開発普及を図ることを提言してきました。森林王国長野県独自な政策として展開すべきであると考えます。

合衆国ではこの研究が盛んに行われ、エタノール用の自動車が発売されています。この研究の一人である友人の秦氏は、2年前、合衆国石油企業にハンティングされ今も渡米していますが、エタノール実用化研究をもっと長野県でやるべきだと考えます。過去に田中知事にも提言したことがありますがまったく動こうとしなかったのが今も残念です。

わたしはエタノールこそ次代のエネルギーの一つであると信じます。

 

木は昔から、住まいにするか、燃料とするかの用途の中で、人とかかわってきました。水を育み、空気をつくり、この地球が地球として存在できる原点を構成してきた気がします。わたしはこの歴史に注目し、この中で「新しき」を創造することが先人の導きだと考えます。

 

森林の恵みの中に生きる長野県は、この恵みに感謝することから始めなくてはならないと思いますし、この大いなる存在としっかり向かい合う使命があるとつくづく感ずるのです。

 

参考

平成17年度林務部予算知事要望

(信州モデル創造枠)  間伐100%実効大作戦事業費 1370675000

〔昨年度要望額71484000

木の香る環境作り総合推進事業636322000

〔昨年度要望額 61898000円〕

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