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(2012年-1)

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★ぜひ読んでいただきたい、すぐれた絵本・児童書をコース別にご紹介。「星の子・コース別子どもの本」のページ

(ご紹介年は発行日でなく、「星の子」HPでのご紹介した時ですので、少しずれているときがあります)
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★(長崎出版)マーガレット・ワイズ・ブラウンと、レナード・ワイスガードとのコンビ作品です。
森の動物たちの世界をごまかし無く描き、しかも楽しく表現出来るのはこのコンビならではでしょう。
こんなお話しが大好きになってくれるとうれしいですね。

「たんじょうび
 おめでとう!」




マーガレット・ワイズ・ブラウン 作
レナード・ワイスガード 絵
こみや ゆう 訳

長崎出版
(1500+税=1575円)



この本をめくると、どのページも、ページいっぱいに描かれた
美しくしっとりとした絵に圧倒されます。
植物も昆虫も、動物たちも、ごまかしの無い正確な絵作りである
ばかりでなく、その場面場面に応じた表情が良く出ていて、
しかもユーモラスなのです。
そして、全体として森の美しさをみごとに表現しているのです。

そうです、この絵を描いたのは「大きな森の小さな家」(インガルス
一家の物語 大草原の小さな家シリーズ ローラ・インガルス)の
挿絵を描いたその人なのです。
感動的なお話しを、森の中の生活の生き生きとした絵で表現し、
読むものを夢中にさせてくれたこの人の絵ならではの作品です。

いもむし、みつばち、りす、ぶた、うさぎ・・・
森の動物たちも1才のたんじょう日を迎えました。
そのプレゼントは、それぞれが一番欲しいもの・・・

みつばちくんには、密のたくさん入ったキンギョソウを、
お母さんが遠くから運んできてくれました。
さっそく、みつばちくんはキンギョソウに頭を潜り込ませます・・・

こうして、みんなが一番欲しかったものが贈られます。
でもウサギくん、誰かにニンジンを取られるのが心配で・・・

乳児から幼児に成長し、少したつと、たんじょう日に動物たちが
人間と同じ甘いケーキを食べるお話しよりも、森の世界の本当の
お話しの方が興味しんしんになる時がやって来ます。

マーガレット・ワイズ・ブラウンとのコンビ作品は、ステキな作品
ばかりです。
(表紙カバーの絵はきれいすぎるので、カバーを外した本表紙の
しっとりとした絵のほうを紹介しました。)




★(トランスビュー)何でも一緒、寝る時の毛布も一緒のふたごの姉妹・・・でも成長につれてあつれきが出始めます。
その成長の姿を、さわやかに描いた気持ちの良い作品です。
ふたごで無い子どもたちはふたごに興味しんしん・・・ふ〜ん、そうなんだ〜と楽しく読むでしょう。

「ふたごのもうふ」




ヘウォン・ユン 作
せな あいこ 訳


トランスビュー
(1400+税=1470円)




作者のヘウォン・ユンさんは、韓国ソウルで生まれ、
ソウル大学で絵画と版画を学びましたが、
ニューヨークで修士号を取りました。

そしてこの本が、日本では初めて紹介される作品ですが、
ご自身が双子生まれで、その姉妹体験をもとに作られました。

ふたごの姉妹は、何でも一緒、洋服もおそろいですし、
部屋も一緒・・・そうです、ママのお腹だって分け合って
いたんですから・・・

でも少しずつ大きくなって、赤ちゃんの時からずっと一緒に
使っていた毛布も小さくなりました。

「あたしが ひとりで つかう。」
妹と取り合いになります。
「3分早く 生まれただけで、いばらないで。」
妹が言い返し、毛布の取り合いになります。

「もう 別々に ねなくちゃ だめね」
ママがそう言って、一人一人に新しい毛布を作ってくれる
ことになりました。

でも、でも・・・
けんかをしても、二人は大好きなんです。

韓国らしい雰囲気と、誰にでも共通の、子どもの感情が
素直に描かれ、とても気持ちの良い作品です。
最近の日本作品のわざとらしいお話し展開や、コケティッシュな
絵作りを見ると、こういうさわやかな作品に触れるのが
うれしくなります。




★(子ども文庫の会)季刊「子どもと本」129号が出ました!この機会に定期購読をオススメします。

季刊
「子どもと本」

129号

子ども文庫の会

(\590+税=620円)
山本まつよ さん、青木祥子 さんらを
中心とする絵本・児童書研究家、子ども文庫の会が
「子どもにとってすぐれた本とはなにか」を
歯に衣着せぬ論評で、すべて具体例で紹介をしていきます。

子どもの本に対する見方を知り、視野を広げ、
また研究をしたい方にも、道しるべとなる冊子です。

第1号から毎号載せられている「子どもの好きな本のリスト」は
その素晴らしい解説で、子どもに読ませたい本の重要な指針
として、またどんな絵本・児童書を与えたらよいか迷う親たちの
大切なリストとして、幅広く愛されつづけています。

「星の子」ではバックナンバーのすべてを揃えています。
定期購読もぜひオススメします。(季刊・年4回)
また1号からお読みになりたい方のために、
毎月1〜3冊(何冊でもご指定ください)定期的にお送りします。
バックナンバーをお読みになりながら、新号が出たときに
それを付け加えてお送りすることも出来ます。
季刊「子どもと本」では、子どもたちにぜひ読んでいただきたい基本的な本を「子どもの好きな本のリスト」
として、年令を追って1号から順に解説・紹介をしています。39号で基本リストは終わりますが、その後に出た
新しい本を含めて「リストに加えたい絵本と本」を紹介し続けています。
(そのため「星の子」では、ご要望に応え1号から数冊ずつ毎月定期配本をさせていただいています。)
「絵本の店・星の子」では、季刊「子どもと本」をテキストにした「子どもと本・勉強会」を毎月開催し、
実際に絵本や児童書を読み、楽しみながら深めあう会を開いています。あなたもぜひどうぞ!(こちらへ




★(草思社)マザー・グースの世界を楽しむ愉快な作品が、ひさしぶりのうれしい再刊です。
どうぞたっぷり「イギリスのわらべうた」の世界をお楽しみください。



「マザー・グースのうた」
第1集

谷川 俊太郎 訳
堀内 誠一 イラスト

草思社
(1300+税=1365円)
  マザー・グースはイギリスの「わらべうた」・・・
日本の「わらべうた」と雰囲気は少し異なり、
おかしくって、ちょっと怖くって、ナンセンスなユーモアに
あふれ、ちょっと泣けてきたり・・・という具合です。

ただその日本語訳は難しく、イギリスの風俗や習慣、
感性をそのまま表現するのは、簡単では無いようです。

そこで登場したのは谷川俊太郎と堀内誠一さん、
日本語そのものを愛し、子どもの世界を明るく表現する
お二人は、私たちに判りやすく、しかもその国の雰囲気を
伝える楽しい作品に仕上げてくれました。

おとこのこって なんでできてる?
おとこのこって なんでできてる?
  かえるに かたつむりに
  こいぬのしっぽ
そんなもんでできてるよ

おんなのこって なんでできてる?
おんなのこって なんでできてる?
  おさとうと スパイスと
  すてきななにもかも
そんなもんでできてるよ


男の子を気にするようになり、
女の子を少し気にするようになった子どもたちの、
なんともよく判らない気持ちが、楽しく出ています。

ねこ ねこ こねこ どこにいた?
じょうおうみたさに ロンドンへ
ねこ ねこ こねこ なにをした?
ぎょくざのしたの こねずみを びっくりぎょうてん させてきた


誰でも一度は見てみたい、あこがれのエリザベス女王、
でもロンドンでしてきたことのナンセンス・・・
子どもには子どもなりの興味と関心があり、その行動は、
大人にとってはナンセンスに見えるばかり・・・
かもし出すユーモアは、まさにマザー・グースの世界です。


「マザー・グースのうた」
第2集

谷川 俊太郎 訳
堀内 誠一 イラスト

草思社
(1300+税=1365円)
 





★(講談社)たまごの世界の不思議さ・・・それをプロベンセンが描くと、なんとも楽しい世界となって広がります。
だって、鳥もたまごを産みますが、恐竜だってたまごを産むんですって!

「たまごってふしぎ」




アリス&マーティン・プロベンセン 作
こみや ゆう 訳


講談社
(1600+税=1680円)




プロベンセンの絵は、いつもステキで、その表紙を見た時から、
早くページを開きたくなってしまいます。

たまご・・・たまごって聞くと、
たまごやき、めだまやき、ゆでたまご・・・
なんともおいしい食べ物のことが頭に浮かびます。

そのたまごって、いったいどこにあるのでしょう?

ちいさな巣を見つけました。
そこには、ちいさなたまごが2つ・・・

なんのたまご?
だれのたまご?
  そう、それはハチドリのたまごなんです。

どうか、そっとしておいて くださいね。
しずかに あたためて いるんです。

こうして、いくつもの巣めぐり、たまごめぐりが続いていきます。

そして、最後には大きな驚きが待っているのです!

単純で明快なストーリ、やわらかで楽しい絵・・・
食べ物とばかり思っていた「たまご」のまさかの展開・・・
子どもの心に、科学する気持ちの、ちいさな芽生えが
育つでしょう・・・




★(偕成社)ファンタジーの世界でお話が展開される、あのあどけないもぐら君・・・幼い子どもたちはとても親しみを感じて、
こんな作品が大好きです。

「もぐらくんと
みどりのほし」




ハナ・ドスコチロヴァー 作
ズデネック・ミレル 絵
木村 有子 訳


偕成社
(1200+税=1260円)



チェコの国民的キャラクタ「もぐらくん」・・・
日本でも絵本やアニメで、大人気となりました。

春になって目が覚めたもぐら君、なんともいい香りに
うっとりします。
それは花のいい香りです。
土の家の中もいいにおい・・・
それは雨が降った後のような、太陽が水浴びをしたような・・・
たんぽぽの花の、蜂蜜の香りのような・・・

こんなステキな春の目覚めから、お話しは始まります。

もぐら君は土の中の家にウサギ君を呼べるように、
お掃除をし、入り口を大きくするため天井にある穴を
掘ります。
ところが土に混じって大きな石がドスンと落ちてきます。
その大きな石は2つに割れて、中からは緑に光るきれいな石が・・・

もぐら君は、その緑の石を空高く上げ、みんなに見せてあげようと
努力をしますが・・・・

なんともファンタジックなお話の展開、楽しくユーモラスに満ちた
生きものたちの表情・・・
純粋であどけないその姿は、幼い子どもたちの心をゆさぶって、
それを描いた画家のミレルは、ドイツの国際映画祭で栄誉賞を
受けたのです。




★(岩波書店)歴史大ロマン作家が描いたファンタジー作品・・・絵本から物語りへの入り口に立った子どもたちに、
ステキな作品が登場です。

「竜の子ラッキーと
音楽師」





ローズマリ・サトクリフ 文
エマ・チチェスター・クラーク 絵
猪熊 葉子 訳


岩波書店
(1860+税=1953円)




イギリスの女流作家・サトクリフ・・・・・
歴史大ロマンの作家として、あまりにも有名ですが、
子どものための作品も多く残しています。

ある春の日、1匹のメスの竜が、海を見下ろす崖の上で、
それはそれは美しい卵を3つ産みました。

白馬に乗った騎士が通りかかり、この竜を退治しようと襲いかかり、
そのはずみで、卵が一つ崖から転げ落ちてしまいます。

崖の下でその卵を見つけたのは、貧乏な音楽師。
音楽師が竪琴を奏でると、卵は割れて竜の赤ん坊が生まれます。
それ以来、その音楽師と竜の子ラッキーは楽しい日々を過ごします。
愛するものが出来た音楽師は、次々にすばらしい歌を生み、
収入も良くなったのです。

ところが・・・それをうらやんだ見世物師が、竜の子ラッキーを盗んで
しまうのです。
音楽師の苦悩の日々が始まります・・・

歴史の一断面をリアルに描いて、心を躍らせる作品を書いたサトクリフ
ですが、子ども向けにはファンタジー溢れる物語を展開し、同時に
愛の溢れる世界を描き出しています。

そろそろ物語りの世界へ踏み出そうとする子どもたちへ、物語りの
面白さ、深み、楽しさをいざなってくれる作品です。
描かれた絵も、とても深みのある絵が連なり、中世の雰囲気に
まっすぐ連れて行ってくれます。




★(子ども文庫の会)季刊「子どもと本」128号が出ました!この機会に定期購読をオススメします。

季刊
「子どもと本」

128号

子ども文庫の会

(\590+税=620円)
山本まつよ さん、青木祥子 さんらを
中心とする絵本・児童書研究家、子ども文庫の会が
「子どもにとってすぐれた本とはなにか」を
歯に衣着せぬ論評で、すべて具体例で紹介をしていきます。

子どもの本に対する見方を知り、視野を広げ、
また研究をしたい方にも、道しるべとなる冊子です。

第1号から毎号載せられている「子どもの好きな本のリスト」は
その素晴らしい解説で、子どもに読ませたい本の重要な指針
として、またどんな絵本・児童書を与えたらよいか迷う親たちの
大切なリストとして、幅広く愛されつづけています。

「星の子」ではバックナンバーのすべてを揃えています。
定期購読もぜひオススメします。(季刊・年4回)
また1号からお読みになりたい方のために、
毎月1〜3冊(何冊でもご指定ください)定期的にお送りします。
バックナンバーをお読みになりながら、新号が出たときに
それを付け加えてお送りすることも出来ます。
季刊「子どもと本」では、子どもたちにぜひ読んでいただきたい基本的な本を「子どもの好きな本のリスト」
として、年令を追って1号から順に解説・紹介をしています。39号で基本リストは終わりますが、その後に出た
新しい本を含めて「リストに加えたい絵本と本」を紹介し続けています。
(そのため「星の子」では、ご要望に応え1号から数冊ずつ毎月定期配本をさせていただいています。)
「絵本の店・星の子」では、季刊「子どもと本」をテキストにした「子どもと本・勉強会」を毎月開催し、
実際に絵本や児童書を読み、楽しみながら深めあう会を開いています。あなたもぜひどうぞ!(こちらへ




★(こぐま社)宝船・・・七福神・・・ステキな神様の集まり。でも神様と言っても怖いところは全くありません。
なんとも親しみのある表情の七福神、そばに居て欲しい七福神、その世界をちょっとのぞいてみませんか?

「どんぶらどんぶら
七福神」




みき つきみ 文
柳原 良平 画

こぐま社
(1000+税=1050円)



ありゃっ、向こうからやってくるのは「宝船」。
にこにこ顔で乗っているのは誰でしょう・・・

ひとつ
ひときわ えがおの 恵比寿(えびす)さま
じまんの つりざお えんやらほ
たいが つれたか こりゃ めでたい


次は誰でしょう・・・

ふたつ
ふっくり ほっこり 大黒天(だいこくてん)
しあわせ うちだす うちでの こづち
ほうねんまんさく とんとことん


調子の良い言葉のリズムで、福の神様が
紹介されていきます。

一人だけ、笑顔では無く、きりっとしまった
りりしい顔立ちの神様がいます。
それは毘沙門天(びしゃもんてん)・・・
仏さまを守る四天王の一人だそうで、
ホコを片手に持って、まなざしはキリリとし、
勇気と元気でみんなを守るのです。

そんな七福神が宝船に乗ってやってくる!
人なつっこい、親しみのある神様の姿に、
思わずワクワクしてしまいます。
  
これは七福神人形ですが、星の子の孫はとても気に入って、実によく遊びました。
七福神の姿や表情は、小さい子にとって、とても親しみがあり、格別の魅力があるようです。




★(福音館書店)雪が降ると、ステキなことが・・・それは幼い子どもたちの願いです。そんな願いを背景に、たのしい夢を描いてくれる作品です。

「とらたとおおゆき」



なかがわ りえこ 文
なかがわ そうや 絵


福音館書店
(800+税=840円)


「ぐりとぐら」で、日本中の子どもたちを魅了した中川李枝子さんの作品。

雪が降りました。
とらたは、屋根の雪をお父さんと一緒に降ろしました。
雪の山が出来ます。

もちろん、とらたはその山をおしりで滑ります。
でも、お父さんはソリを作ってくれたのです。
ソリに乗って山を滑り降りたら・・・
危ないことが起きてしまいます。

そこでお父さんは、ソリにステキな仕掛けを作ってくれるのです。
そのおかげで、うさちゃんが、ろばさんが、そしてさらに・・・

楽しい、たのしい世界が待っていて、お話しは終わります。

幼い子どもたちは、自分もとっても愉快になって、なんどもなんども
読みたくなるでしょう・・・
*「雪」にまつわる本の紹介は・・・・こちらへ  




★(フレーベル館)イタリアの美術家・ブルーノ・ムナーリが、自分の息子のために作った楽しい仕掛け絵本。
前作「どうぶつうります」とは、全く違う視点の心温まる作品です。

「たんじょうびの
おくりもの」
ムナーリの仕掛け絵本



ブルーノ・ムナーリ 作
谷川俊太郎 訳

フレーベル館
(1100+税=1155円)





イタリアの美術家・ブルーノ・ムナーリが、息子のために作った
「仕掛け絵本」です。

今日は息子の3才の誕生日・・・
お父さんのマルコは長距離トラックの運転手でしょうか、
どうしても息子に会いに行きたくて、トラックを飛ばします。

ようやく家まで10kmに近づいたとき、トラックは故障して
動かなくなってしまいます。
頭をかかえたマルコですが、トラックを開けて取り出したのは
車です。

その車を飛ばして急ぎますが、なんとあと9kmのところで、
今度は車がストップ・・・
しかたなくマルコは車をバラバラにして、取り出したのは
オートバイ・・・

そのオートバイにまたがって、マルコは走りますが、
今度はあと8kmのところでパンク・・・

こうしてお話しが進むたびに、大きくなったり、小さくなったり
するページをめくると、そこには素敵な乗り物が目に
飛び込んできます。
そのどれもが美しい彩色で、ユーモアのある表現・・・
お話しは単純で明快ですが、楽しい雰囲気に溢れています。

「あと、何キロで・・・」等という数字に興味を持ち始めた子に
判りやすい里程標が、どのページにも描かれ、遠くに
見え始めた小さな我が家、近づくにつれ大きく描かれる家、
わくわく感溢れる親と子のあたたかい愛情物語です。


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