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今月のおすすめ絵本
(その11)

子供たちに愛され、
読みつがれ
みんなが好きになる
絵本をどうぞ

新しい本に限らず「星の子」でオススメの絵本を中心に、少しずつ追加してご紹介します。

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* 「昔話の絵本を紹介して欲しい・・・」という要望は絶えず寄せられます。
でも絵本スタイルの昔話は、場面の省略は激しく、「口から口へ」という伝承(口承)文化の良さがもぎ取られ、
オススメできる昔話「絵本」はとても少ないのです。そのなかでもこれはといういくつかをご紹介します。

「王さまと
九人のきょうだい」
(中国の昔話)

君島久子 訳
赤羽末吉 絵

(岩波書店)
(1200円+税=1260円)
見当もつかないほどの大昔、子どもがいない年寄りの夫婦は
淋しくてたまらず池のほとりで神様にたのみます。
そしていっぺんに9人もの子持ちに・・・
そのころ、この国の宮殿の大きな柱が倒れるという
大事件が起こり、王さまは直してくれたらごほうびをとのおふれ。
九人の兄弟の一人「ちからもち」が見事なおします。
しかし王さまは力のある者を恐れ、殺そうとします。
いくつもの難題に九人の兄弟はその特技を生かして乗り切り・・・

平和なイ族の村に伝わる伝説は、楽しく痛快。
民族性ゆたかな、スケールの大きい絵を赤羽末吉が描いて、
異国の昔話らしい雰囲気に誘います。
「白いりゅう黒いりゅう」(岩波書店 おはなしの本 こちらへ)に
この話しをふくめ中国の不思議な民話が多く紹介されています。


「うさぎのみみは
なぜながい」
(メキシコの昔話)

ぶんとえ
北川民次

(福音館書店)
(1100円+税=1155円)
山のちいさなうさぎは神様にたのみます。
「私は小さいから他のけものにいじめられてばかり・・・
どうか大きくして!」
神様の言いつけを守れば願いはかなう・・・
小さなうさぎは知恵を使ってトラとワニとサルをやっつけて
その皮をはぎ神様の前に示します。
ところが神様は・・・
そしてうさぎは耳がこんなに長くなったのです!

メキシコが栄えたアステカ時代の昔話。
神様でさえ約束をたがえる不思議で民族性ゆたかなお話しに、
メキシコで描き続けた北川民次が、素朴で骨太な絵を添えて
いかにも「むかしむか〜し」の世界へ惹き込みます。

動物たちが主人公のお話しは楽しい・・・
そして、楽しいばかりだけでなく、こんなにキラキラと美しい表情のお話しがあります。
絵本からものがたりの世界へ・・・これならみんな大好きになるアリソン・アトリー作品です。

「こぎつねルーファスの
ぼうけん」
(せかいのどうわシリーズ)

アリソン・アトリー 作
石井桃子 訳

(岩波書店)
(1000円+税=1050円)
「グレー・ラビット」「チム・ラビット」で魅了した
アリソン・アトリーのなんともステキな素晴らしい作品です。

森の中で泣くみなしご赤ぎつねのルーファス・・・
アナグマの奥さんに見つけられ新しい家族の一員に。
川面で会った美しい白鳥、それをねらう大ぎつね、
体当たりでぶつかり助けるルーファス・・・
家庭という安全な場所を得て、危険大好き、冒険大好きの
ルーファスはそのすばしこさをいかんなく発揮して、
成長していきます。

1話の「こぎつねルーファスとわるいおじさん」に続き
2話「こぎつねルーファスと魔法の月」は、またあの大ぎつね
に捕まりそうになる話しですが、冒険物語でありながら
なんともメルヘン的、詩情あふれる美しい描写と表現に
ため息が出るほどです。

これを読んだだれもがアリソン・アトリーフアンになり、
絵本からものがたりの世界へ向かう子どもたちに、
ぜひ読んであげたくなります。

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