イリューニュの巨人
(クラーク・アシュトン・スミス)


946 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2005/10/26(水) 22:52
「イルーニュの巨人」
なんか巨人が浜辺に流れつく話らしい。

イルーニュは東の大洋に面したド辺境の村。
嵐の去った朝、なまっちろい巨人が浜辺に打ち上げられた。
こらエライこっちゃと漁師たちは物知りな神父さまを呼びに行く。
神父さま寝ぼけまなこをこすっていわく
「これはアレやね。ノアの洪水の前にいたっちゅー巨人やね」
おおそうかそうかと納得する漁師たち。
「どっか遠くに巨人の国でも作って生きのびとったんやろ」
辺境の総督もうわさを聞きつけてやってきた。
「こらスゴイわ。都に知らせんとあかんな」
ところが総督府の役人たちが
「都に知らせたら、調査隊のなんのとエライ面倒でっせ。黙っとかはったらどうですか」
とそそのかした。総督も「それもそやな」と同意したので、巨人はずっとそのまんま。
じきに腐って、そのあまりの悪臭にイルーニュ村は無人になって荒れ果ててしまったそうな。
とっぴんぱらりのぷう。という話。


→戻る