流れ星を見よう!

S.Kanda著

 流れ星は、いろいろな天文現象のなかでも、簡単に見られるし、人気の天文現象です。最近では、都会の明かりなどの影響で、天の川はもちろんのこと「流れ星を見たことがない…」なんて人もたくさんいるようです。そんな人のためにこのページを作ってみました。これを機会に星空を楽しめる人が増えたらいいなと思います。

    1.流星群ってなに??
 ニュースなどで「今晩は1時間に何個の流星が見られるかもしれません!!」なんていうことが話題になるときがあります。1年の中でも、流星が多い日というのがあり、それがいわゆる流星群というやつです。


  表・流星群ベスト10

流星群 多く流れる日 1時間あたりの個数 母天体 作者コメント
りゅう座ι流星群 1月4日 40   3大流星群の1つ。4日の早朝に明確なピーク有り。
おとめ座流星群 4月23日 15 Thatcher彗星  
みずがめ座η流星群 5月6日 20 Halley彗星 明け方に輻射点が昇ってくるために、下から上に流れる流星が多く見られる。
ポン・ウィッケネ流星群 6月27日 20   ??謎の流星群。梅雨のまっさかりなので、作者は見たことが無い。
ペルセウス座流星群 8月12日 50 Swift-Tuttle彗星 3大流星群の1つ。明るくて、スピードが早く痕が残るものが多い。暖かい季節で見やすいし、数も多く最高の流星群。まずはこれがお勧め!
オリオン座流星群 10月21日 25 Halley彗星 10月下旬はずっと見られる。3大流星群につぐ規模を持つ。
おうし座流星群 11月3日 15 Encke彗星  
しし座流星群 11月17日 15 Temple-Tuttle彗星 2001年のしし座流星群は本当に最高でした!はたしてもう一度見ることができるのでしょうか。
ふたご座流星群 12月13日 50 Phaethon小惑星 3大流星群の1つ。出現数も多く、1晩中見られるのでお勧め。
こぐま座β流星群 12月22日 15 Tuttle彗星  

 この表は流星群のベスト10として掲載しています。表中のデータはPasachoff & Menzel著の”Stars and Planets”からのものです。よく分からない点もあるのですが、客観的にベスト10として掲載できるような文献がこれしかみつから無かったので、そのまま掲載しています。特に流星の一番多く流れる日(極大日)については、年ごとに変わりますので、事前に確認することが必要です。各種ウェブサイトなどを参照下さい。他にも不明な点があれば、作者(CZZ06062@nifty.com)まで。

 どうでしょう?年間にこれだけの流星群があるなんてご存じでしたか?この表以外にも1時間当り数個という流星群が無数にあって、年中流星群みたいなものなのです。
 ところで、流星群ってどうして起こるのかというと、地球が流星物質に”突っ込んでいく”ために起こるのです。この表の中の母天体というのが、1つを除き彗星なのですが、その彗星から出た”ちり”が多くあるところに地球が通りかかる日がある程度決まっているので、それが流星が多く流れる流星群になるというわけです。ですから、ハレー彗星が76年ごとに帰ってくることからも想像できるように、何年かごとに大出現を見せる流星群もあります。その代表格が33年ごとに大出現を見せる有名なしし座流星群です。ほかにも13年ごと(次は2011年)の10月8日頃に大出現の可能性のあるジャコビニ流星群というのもあります。また、りゅう座ι(イオタ)というように、星座の名前が流星群に付いているものが多いのですが、これはその星座のι星付近を中心に流れ星が見られることから、その名前が付いています。

    2.どうやって見るの??
 さて、流星をたくさん見られる日が分かったところで、どうやって見るか?ということですが、特になにもいりません!!(笑)あなたの肉眼で、星空を眺めていればいつもよりたくさんの流れ星がみられることでしょう。でも、これから書くようなことを知っていると「もう一回いきたいな!」と、思う可能性が上がるかもしれません。


 ・場所
できるだけ、町から離れた電灯などが無い開けたところが良いです。星がたくさん見えるところの方が流れ星もたくさん見えます!

 ・楽な姿勢で見る
夏にキャンプ用品コーナーなどで売っているマットなどをひいて、地面に寝ころんで見るの良いでしょう。長い時間を見ていた方が当然たくさんの流星が見られます。体に負担が少ない方法をいろいろ工夫してみてください。シュラフや毛布などを持っていくのも良いですね。

 ・防寒を十分に!
星見の一番の敵は寒さです。普段の町の生活からは信じられないほど、星を見ていると寒いものです。特に、星がよく見える山などにお出かけの時は十分すぎるほどの防寒をしていきましょう。具体的には、スキーウエァなどの暖かい服と足首が隠れるような靴がお勧めです。カイロや手袋・マフラー・耳あて・帽子などもあると良いですね。参考までに山へ登ると100mにつき0.6度気温が下がると言われています。2000mの山では12度も違うということです。作者は9月に雪に降られたことや、6月に氷点下を経験したことなどもあります。
また、寒くない夏の場合は蚊という強敵がいます。虫よけや虫さされの薬を持っていくのはもちろん、長袖・長ズボンの方が良いでしょう。

・輻射点
ここまでは、流星群以外の普通の星見でも同じことが言えますが、流星群の場合は輻射点というものがあります。流星群の流れ星はその流れた方向をさかのぼっていくと、必ず夜空のある一点から吹き出すように流れ星が流れます。その点のことを輻射点といいます。ですから輻射点を中心に眺めた方が多少流れ星を見られる確率が高くなります。


さぁ、ここまで分かったところで、流れ星を楽しみましょう!星を見るというのは普段とはかなり違った体験になると思います。体に無理の無いように十分な休息を取ってから出掛けたいものです。特に帰りの車の運転中や寒い屋外で寝てしまわないように注意しましょう。


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