ほめる

帰宅して

仕事から帰宅すると、
娘(小学4年生):お父さん、これ見て!朋が自分で縫うてつくった二つ目の作品や!
  かばんなんやで。
父:うまいことできてるやんか。上手にできたね。
娘:うれしいわ。お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん、みんな、だれも
  ほめてくれやらへんねん。うまいことできてるやろと言うても、
  「そうかな」と言わはんにゃで。お父さんだけや、ほめてくれたん。
  うれしいわ。
お母さん!お父さんはちゃんとほめてくれはったで。朋、うれしいわ。

 ピグマリオン効果(Pygmalion effect)ということばがある。教師から好感をもたれたり、高い期待をもたれている児童生徒は、クラスにおいて活発に行動でき、積極性を助長することができ、したがって、教科の学習だけでなく自己の言動全般にわたって自信を持つことができるようになるという。
教師がどのような気持ちや態度で児童生徒に関わるかが、クラスの一人一人児童生徒の人格形成に影響を及ぼすことはこれまでに明らかにされてきていることである。教室での発言回数、いわゆる正答の数、賞賛される回数、教師への接近度、指名の回数、叱責される回数などの関係を調べてみると、期待の高い児童生徒にはいくつかのある項目の回数が多くなるという結果が報告されている。
子どもの一人一人の特性を見極め、その特性をほめること、何かやろうとしている積極性をほめることは、その子どもの生活だけでなく、生き方、人生を肯定することにまでつながる。生きる力はそうしたことの一つ一つによって支えられ、より強固なものになるだろう。
家族のなかでも、本当に短い時間しか接することはないが、一日に一度は、子どものことをほめてやろうと思う次第である。