エッセイの書き下ろしは更新時にこの表紙に掲載してます
更新年月日2006年1月1日
   

                    


          (財)全国吟詠コンクール指定吟題・青年一般一部二部三部より

            平成18年度 吟題えらびは恋人えらび 「親父の権威をとりもどせ                                                                              平成18年元旦

一家のあるじ大黒柱である親父の権威が失墜して久しい。
もはや男一人の収入では、妻子の生活費の保障が出来なくなってしまった。
専業主婦とパート勤め、学業とアルバイト、家族のひとりひとりが、
自由に気兼ねなく使えるポケットマネーを得るだけでなく、家庭内の
経済的なリスクを分担しなければならなくなったのだ。


この経済的な事情は、親父の権威を失墜させたばかりでなく、
親父が子供の僕(しもべ)になりさがってしまったのではないだろうか。
親父はとくに娘には甘い。服のセンスやら門限からボーイフレンドの
品定めに、ひと昔前までは、とやかく口を出したものだ。


「海南行」・・・年が離れすぎてるだろ?なんで五十男なんだ!?
「桂林荘雑詠諸生に示す・その一」・・・こんな教訓垂れる男に付いていけるのか?
「立山を望む」・・・山男にゃ惚れるなよ、と言うだろ?


しかし、もはや親父は口出しの勇気は無い。 なんとしようとNOと言えない。
すべてYesなのだ。 なんでも有りの世の中だ。
 


「結婚の意思はないけど彼氏と海外旅行」 ・・・よし。
「子供が出来ちゃったから未婚でも産むわ」・・・仕方ない、よし。
「仕事に出るから子供を預かって」・・・孫が抱けるなら、よし。
「やっぱり離婚したいの」    ・・・娘一人くらい何とかなる、よし。

これではたまったものではない。若い男には受難の時代だ。
女の意思に振り回されるから、ますます男は弱く小さくなって行く。

「今年の課題詩一覧(恋人候補)は色っぽくて優しい娘がいないなぁ。」
そう感じたのは私だけだろうか?

「芙蓉楼にて辛漸を送る」「楓橋夜泊」「磯浜望洋楼に登る」・・・夜ばかりだ。
「獄中の作」「鹿柴」・・・寂しく虚しくないか。長く楽しいお付き合いがしたい。

何のために親父さんは、人生のほとんどを身を粉にした働いたのだ。
人生の厳しさを、娘や息子に語るのに臆病になってはいないか。


親の言いなりになって絶えた時代が懐かしい。
恋人えらびに自由はなかったけど、世の中それなりに男女の役目が機能していた。
現代はあまりに何でも有り過ぎて自由過ぎて、我慢をするのを忘れた時代。


「今年は好きな人がいないの。」 実はいい女も少なくなったではないか。
好いたところで我慢できなきゃ恋も成就しない。
自分の気楽さ最優先で、何で他人を終生愛せよう。
ということで今年の恋人(課題詩)の選択は親(師匠)の勧めるままにした。
私の今年のお相手は 「桂林荘雑詠諸生に示す・その一」
恋愛は結婚とは別ものだから、長続きは最初から望まない。
とはいうものの、やはり幸せになりたいものである。

                                                                   
平成18年度 全国吟詠コンクール指定吟題
         
●幼年・少年の部
@富士山 石川丈山   A不識庵機山を撃つの図に題す 頼 山陽  B大楠公 徳川景山   C春夜落城に笛を聞く 李白
D偶 成  朱 熹     E江南の春  杜 牧               F宝 船   藤野君山   G熊本城 原 雨城  
H村 夜  白  居易   I問梅閣   高 啓

     ●青年。一般一部二部三部
    @海南行  細川頼之  A桂林荘雑詠諸生に示す・その一 広瀬淡窓  B立山を望む 国分青崖  
    C芙蓉楼にて辛漸を送る 王 昌齢   D楓橋夜泊  張 継        E秦淮に泊す 杜 牧 
    F磯浜望洋楼に登る 三島中洲     G獄中の作  橋本左内      H鹿 柴  王 維     I廬山の瀑布を望む 李白

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目 次

まきさんの掲示板に投稿したエッセイをシリーズ化しました
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第1集 正しい落選後の過ごし方 
第2集 吟題えらびは恋人えらび  
第3集 ○○から学ぶ詩吟       
第4集 つれづれなるままに     
第5集 詩吟ネットによせて      
第6集 私の初夢            
第7集 古今名詩・迷訳選       


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