さわやかな挨拶 2002年5月
午前7時ごろ、陽が昇って道路が車で込みあう前の時間帯に、わたしは朝の運動をします。
30分ほど歩くとだいたい4千歩になります。
早稲田大学の大隈講堂を下って、文京区の江戸川公園、それから神田川のほとりを歩きます。
四季おりおりの花を楽しみ、気分もさわやかです。途中で公園がいくつかあります。 どの公園に入っても、ベンチでまだ寝ている人、水飲み場で顔を洗っている人、食事をしている人たちをよく見かけます。
そんなとき、わたしはそーっとその場を離れるようにしていました。
ある朝、家の近くの公園まで来たとき、公園を清掃している民生委員さんに会いました。
ちょっと立ち話になり、それからホームレスの人たちの話になりました。するとその民生委員さんは言うのです。
「あの人たちに会うとね、ぼくはいつも『おはようございます』って声を掛けるようにしているんですよ。
公園で寝ている人たちはね、近くの人たちに遠慮しているのです。だからこちらから挨拶をすると、
その日一日、あの人たちも明るい気持ちで過ごせるかと思うんです」。
町の中でも、そして教会でも、ひとこと声を掛けることが、ほんとうに大切なのだと思わされました。
斎藤美代
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