山田隆牧師一周年『蝸牛忌』に参加して2006年8月

 去る6 月17 日(土)〜18 日(日)の2日間に亘って霧島キリスト教兄弟団(宮崎県小林市)を中心に行なわれた掲題記念会に参加し、多くの学びを得ましたので、その一端をご報告させていただきます。

 初日(17 日)の座談会では、参加者一人一人の山田牧師像或いは山田牧師観が語られ、改めて同牧師の徹底した同伴者の姿、徹底した個々の自発性・主体性の尊重更には徹底した人との交わりの追求など同牧師の徹底的にキリストの弟子として歩まれた姿(同夫人から漏らされた、参加者は知る由も無かった晩年の弱い人間山田隆の姿を含めて)が浮き彫りにされ、参加者に新しい同牧師像が増し加わえられ、元気付けられる思いが致しました。

 2 日目(18 日)は『蝸牛忌』記念追悼礼拝の後第1回アナバプティズム研究セミナー(仮称)と題して、山田隆牧師がライフワークとして取り組んで来た「メノナイト・アナバプティズムの信仰」とは何だったのか、日本の社会にどう受け入れられたのか、実践的に教会にどう根付いたのかなどを掘り下げていくことを通して、@山田隆牧師の遺産を継承し更に発展させて行くためにはどうしたら良いのか、A柱であった山田牧師亡き後霧島キリスト教兄弟団の今後の進むべき方向(メノナイト・アナバプティズムの信仰においてひとつであることを通して)を見出す手掛かりとすることを目的に プログラムが進められました。

 そのなかでも私が最も感銘を受けたのは山田望氏−南山大学教授、山田隆牧師長男−による基調講演(「あなたはどうしたいのですか?」−山田隆のもとめたものとある一人の女性の尊厳死―)でありました。その一部を資料のままご披露して報告とさせていただきます。

 〔山田隆の生きる姿勢から〕
 ・自ら光を放つ灯火たれ!
 (1)自分自身の考えや行動に関しては、借り物の思想の鸚鵡(おうむ)返しではなく、自分で考え、自分で判断し、自ら決断することを常とし、それに責任をもとうとした。人が自由に思索し行動することを脅かしたり、不当にねじ伏せようとする力に対しては堂々と批判の声を上げた。「対決の姿勢を忘れてはいけません。」
 (2)相談に来る人の考えや行動に関しては、何よりもその人がどうしたいのか、その人の意向を最優先にし最大限尊重しようとした。「私だったらこうするでしょう」と語りながらも「でも、あなたはどうしたいのですか?」とその人の意向を確認し、たとえそれが自分の選ぶものとは異なっていても、その人が自ら決断した際には、その人の決断を支持した。「あなたはそうしたいのですね。いつも応援していますよ。」と。

森岡道久
 
   
 
 
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