現地発、クロアチア・サッカー報告(24)
クロアチア・リーグ2003/04
前半戦総括
昨年12月6日に第17節を終えてクロアチア・リーグはウィンター・ブレークを迎えた。今季からビールメーカーのオジュイスコが冠スポンサーとなり、「オジュイスコ・クロアチアリーグ」という名称が付いた2003/04シーズンは、独立以来毎シーズン変更されていたレギュレシーョンが、初めて昨季と全く同じ形で行わるシーズンだ。一部リーグ12チームが総当り2回戦で22節まで行い、上位6チームが決勝リーグへ、下位6チームが降格リーグへと進む。22節までの勝ち点はそのまま持ち越しで、それぞれ総当り2回戦を23節〜32節まで行い、優勝チームと降格チームを決定させる。順位はたとえ降格リーグの1位の勝ち点が決勝リーグ6位のそれを越えたとしても、順位を飛び越すことはない(つまり降格リーグ1位は全体の7位とみなす)。2部リーグは北部リーグと南部リーグがそれぞれ12チームあり、それぞれの優勝チームがプレーオフを行い、勝利チームは一部に自動昇格。負けたチームは一部11位と入れ替え戦を行い、勝ったチームが一部に加われる。
多少複雑なレギュレーションであるが、かつては12チーム総当たりの勝ち点を半分にしてから決勝・降格リーグに入ったり、総当たり3回戦をやったシーズンもあった。また16チーム総当たり2回戦で行った2001/02シーズンでは、一部リーグに相応しくないレベルの試合も続出した。クロアチアのような小国においては一リーグ12チームが限度。また好カードが年間4試合見られる現在のレギュレーションの方がサッカーファンに喜ばしい。
しかしながら、平均観客動員は昨季の3310人から12%減の2921人と低下。理由はリーグの質の低下ほかならない。ディナモ・ザグレブからはFWイヴィツァ・オリッチ(→CSKAモスクワ)、GKトミスラフ・ブティナ(→ブルージュ)、FWボシュコ・バラバン(→アストン・ヴィラ→自由契約)、ハイドゥク・スプリトからはGKスティペ・プレティコサ、MFダリオ・スルナ(→共にシャフタール・ドネツク)、ミラン・ラパイッチ(→アンコーナ)といったクロアチア代表選手が去り、ヴァルテクス・ヴァラジディンも大黒柱のムリエンコ・ムムレク(→スタンダール・リエージュ)を失った。ワールドカップ効果たるものはスター不在のリーグではなかなか有り得ない。またハイドゥクとディナモの独走は他のチームにとっては水を差す形になってしまったのも事実だ。3位以下は団子状態であり、3位〜8位は勝ち点差1の間でひしめき合っている。決勝リーグ進出がこのグループに属するチームの最大目標であり、現在10位のザグレブまではチャンスがあるだろう。
ディナモとハイドゥクの二強に優勝が絞られたはいえ、宿命のライバルのデットヒートは注目に値する。若さをパワーに転じて一時はディナモが独走したが、ベテラン選手を中心にしぶとい戦い振りをするハイドゥクがじりじりと追い上げ、昨年最後の第17節、直接対決でハイドゥクが完勝。リーグ創立以来、初めてハイドゥク・スプリトが「秋の王者」としてシーズンを折り返すこととなったが、両者の凌ぎ合いは後半も続くことになるだろう。
昨季低迷した古豪オシエク、リエカの復活、またリーグ得点王ゾラン・ゼキッチを擁するカメン・イングラッド、脆弱な戦力ながらヨシップ・クジェ監督が上手くまとめたインテルなどが両雄の後に続く。ミロスラフ・ブラジェヴィッチ監督が途中から手綱を引くヴァルテクス・ヴァラジディン、またロベルト・プロシネツキが司令塔となったザグレブの巻き返しも予想される。移籍市場の冷え込みはクロアチアにも及び、かつてのようにウィンターブレーク中に移籍が積極的に行われることは無くなった。現有戦力をいかにして後半も利用していくかに掛かっている。
今回はハイドゥクとディナモを重点的にして、各チームの戦いを振り返っていこう。
| 順位 | クラブ名 [昨季順位] | 試合 | 勝 | 分 | 負 | 得点:失点 | 勝点 | ゾーン |
| 1 | HAJDUK SPLIT [2] | 17 | 13 | 1 | 3 | 33:14 | 40 | CL |
| 2 | DINAMO ZAGREB [1] | 17 | 11 | 4 | 2 | 40:15 | 37 | UEFA |
| 3 | KAMEN INGRAD [4] | 17 | 7 | 4 | 6 | 28:21 | 25 | UEFA |
| 4 | OSIJEK [8] | 17 | 7 | 2 | 8 | 27:31 | 23 | ITC |
| 5 | ZADAR [10] | 17 | 6 | 5 | 6 | 30:36 | 23 | ITC |
| 6 | RIJEKA [9] | 17 | 5 | 7 | 5 | 22:20 | 22 | |
| 7 | INTER [2部] | 17 | 5 | 7 | 5 | 20:20 | 22 | |
| 8 | SLAVEN BELUPO [7] | 17 | 5 | 7 | 5 | 17:18 | 22 | |
| 9 | VARTEKS VARAZDIN [3] | 17 | 4 | 7 | 6 | 16:20 | 19 | |
| 10 | ZAGREB [6] | 17 | 3 | 8 | 6 | 18:26 | 17 | |
| 11 | CIBALIA VINKOVCI [5] | 17 | 3 | 4 | 10 | 20:31 | 13 | 入替戦 |
| 12 | MARSONIA [2部] | 17 | 3 | 4 | 10 | 20:39 | 13 | 降格 |
CL…チャンピオンズリーグ、UEFA…UEFAカップ、ITC…インタートトカップ |
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| 1位 ハイドゥク・スプリト (HNK HAJDUK SPLIT) | ![]() |
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17戦13勝1分3敗 得点33・失点14 勝点40 |
[基本布陣:3-4-3]
[得点] [監督] |
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〔前半戦の戦い〕
[写真:ドルピッチと相対するクルパン]
怪我人の多さでゾラン・ヴリッチ監督は遣り繰りに苦しんだ。FWアルミール・トゥルコヴィッチ、FWズボニミール・デラニャは怪我で棒に振り、DFフルヴォイエ・ヴコヴィッチ、MFネナド・プラリヤも怪我で長期離脱。短期の怪我選手も含め、常に主力の半分は怪我に見舞われる状況の中、ヴリッチは最良のスターティングメンバーとシステムの構築に模索した。
NKザグレブ、カメン・イングラッド相手に開幕二連勝を切るも、3節のインケル戦で不覚にもホームで1-4と大敗。続くUEFAカップ予備戦第一戦・対ハカ(フィンランド)でも1-2と敗れたことから、ヴリッチ監督は辞表を提出するが、グルギッチ会長の引き留めで辞表を撤回。4節チバリア戦では主力の殆どをベンチに据えて、システムも4-4-2と変更するショック療法で逆転勝利を収める。しかし6節のディナモ戦で0-1と敗れて再びヴリッチが辞表を提出。これも受理されなかったが、9月の代表試合による2週間のリーグ中断でヴリッチ自身が代表スタッフとして一時ハイドゥクを離れたことがチームともども心機一転させたのだろう。7節〜15節は8勝1分の破竹の勢いで勝利し、UEFAカップ一回戦では難敵グラスホッパーも退ける。今季の大一番はUEFAカップ2回戦のローマとの対決。初戦は超守備的で挑み、92分にカッサーノに得点を奪われて0-1で敗れるも、2戦目のホームではブーレの得点で先制。しかし終了近くにGKスナラの何でもないボールのキャッチングミスからカッサーノにゴールを沈められ、トータルスコア1-2で涙を呑んだ。国内リーグでは15節には今季初めて単独首位に立つものの、16節にヴァルテクスに完敗。しかし勝ち点で並んだディナモとの最終決戦では3-1と完勝し、初の「秋の王者」となった。
〔選手〕
[写真:デヤン・ラチュニツァ]
前半戦でMVP級の活躍を見せたのはMFデヤン・ラチュニツァ。オーストリア、イスラエル、中国のクラブを経て8年ぶりに古巣へと戻ってきた彼は34歳という年齢ながら、疲れを知らない中盤での運動量に強烈なミドルシュートを持つ。あと数年若ければ間違いなく代表選出されたであろう(カジノ・ザルツブルグ時代の監督は現代表監督のオットー・バリッチ)。
ディフェンスの中心となったのは、リベロとして新境地を開拓したトミスラフ・ルカビナと、代表にも選出されたマト・ネレトリャク。序盤は不安定なDFラインで、4バックを敷いた時期もあったが、リーグ途中からルカビナをリベロ起用したことが大ヒット。ネレトリャクはブンデスリーガ移籍が濃厚だが、左MFでもプレーを卒なくこなし、UEFAカップの対ローマ戦ではカリュウをマンマークで完全に押さえ込んだ。今季からキャプテンマークを付けるスルジャン・アンドリッチは怪我に悩まされたものの、ラチュニツァと中盤での強力タンデムを形成した。
攻撃力はディナモに劣るものの、スピードのあるペタール・クルパン(9得点)と献身的な働きをみせるニーノ・ブーレ(7得点)に、今季ザダールから加入したドラガン・ブラトニャク(9アシスト…リーグ1位タイ)の3トップが噛み合ったコンビネーションを見せる。またリエカから新加入のFWナトコ・ラチュキ、ユースから昇格したMFマリオ・グルグロヴィッチといった若い選手もバックアッパーとして備える。
課題はGK。昨季までの守護神スティペ・プレティコサの穴を埋めきれず、決定的なミスをする度にズラトコ・ルニェ、フルヴォイエ・スナラ、ヴラディミール・バリッチの3人を交替させた。またU-21代表MFマリオ・ツァレヴィッチの伸び悩みには首脳陣も頭の痛いところだ。
〔監督〕
ゾラン・ヴリッチ(42歳。1961年10月4日生まれ)
今季は彼にとって4シーズン目となるハイドゥクの指揮である。1997/98シーズンの最後6試合を引き受けたのが最初で、2000/01シーズンはペタール・ナドベザ(現セレッソ大阪監督)が早々と解任されたあとを任されて、攻撃的なチームで6シーズンぶりのリーグ優勝へと導く。ブランコ・グルギッチ会長との対立から翌季はチームを離れたものの、連覇を逃したハイドゥクは2002/03シーズンに再び彼を監督として迎え入れた。優勝は逃したものの、カップ戦に優勝。今季は前半戦の不安定な戦いを見せた時には二度に渡って辞表を提出したが、その都度引き止められて最終的にはトップで折り返すことになった。感情を表にしないタイプではあるが、知性あるコメントの節々からカリスマ性を感じさせる人物である。
現役時代はサイドバックからフォワードまでこなすユーティリティプレイヤーとして鳴らし、ハイドゥク、マジョルカ、ナントでプレー。ユーゴスラビア代表として1986年にブラジル戦でデビュー。90年ワールドカップ・イタリア大会にも出場し、独立後のクロアチア代表でもプレーした。ハイドゥクでは1994年・95年にリーグ優勝、1994/95シーズンのチャンピオンズリーグでチームをベスト8まで導いた。現在のクロアチア代表ではバリッチ監督のアシスタントを務めている。
〔戦術・システム〕
ヴリッチ監督はシステムに関して非常に柔軟。2000/01シーズンのリーグ優勝の際には中央にダブル司令塔を置いた攻撃的な3-4-1-2、昨季は3-3-3-1で始まり、最後2ヶ月は3-4-2-1を使用。今季は再び3-3-3-1で挑むも、スルナとラパイッチの離脱でサイド攻撃が機能せず、また守備面も破綻。4バックを経てから、ルカビナのリベロ起用という解決策を見つけて3-4-3というシステムを構築した。とはいえシステムに束縛されるタイプではなく、持ち駒を如何に効率良く活かすかという発想から始まり、コンバートもよく行う。攻撃はブラトニャク−ブーレ−クルパンがポジションチェンジをしながら仕掛けて行く。高さのあるヴェイッチとネレトリャクの二人をストッパー、ルカビナがコレクターとなるDFラインは安定しており、ボールを奪ってからは迅速に攻撃を展開。ゴール前を固める相手でも、ラチュニツァ、アンドリッチ、ジョロンガの中距離砲を備えている。UEFAカップのローマ戦では、アウェーでガチガチに守り切り、ホームではローマがワントップと知るや戦術を変更して守備選手を一人削っての積極アタックで前半優勢な戦いを見せたように、臨機応変な指揮と戦いが出来るチームである。
〔後半戦の展望〕
オフの間にラチュニツァが心臓疾患と診断されて、現役引退を余儀なくされてしまった。国外移籍が有力だったネレトリャク、クルパンが残留が決まったものの、中盤の要であり精神的リーダーであったラチュニツァを欠くことは大きな損失だ。チーム内で各ポジションの競争が大きく、また怪我人が戻って来ることは大きなプラスとなろう。ただ、毎年繰り返されるフロントのゴタゴタは今季も繰り返されている。1月になってからチームに投資していたヴァトレニ4人集(シュティマッツ、シュティマッツ、アサノヴィッチ、ボクシッチ)の足並みが乱れ、ボクシッチが離れることを言明。また金銭面や移籍面のあらゆる問題を解決していた女性弁護士ドリス・コスタも報酬未払い問題から逆にチームを訴える立場となった。スポーツ・ディレクターのイゴール・シュティマッツの手腕も未熟だ。トルツィダ(ハイドゥク・サポーター)とフロントの関係も悪く、抗議の意味でスタジアムに穴を掘ったり、欧州カップ戦では禁止された発煙筒を予告の上で大量に使用して意図的にUEFAからの罰金を払わせるなど、ピッチ外の問題は多く抱えている。
| 2位 ディナモ・ザクレブ (NK DINAMO ZAGREB) | ![]() |
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17戦11勝4分2敗 得点40・失点15 勝点37 |
[基本布陣:3-4-1-2]
[得点] [監督] |
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〔前半戦の戦い〕
[写真:ハイドゥク戦で先制弾を叩き込んだミトゥ(左)
中央はクラニチャール、左はミヤトヴィッチ]
プレシーズンマッチは勝てずに苦しんだものの、スイスでのトーナメント戦で宿敵パルチザン・ベオグラードに勝利(試合はサポーターの喧嘩で中断)したことで意気も上がり開幕ダッシュに成功。ダ・シルバ、トミッチといった新たなヤングパワーも現れてハイドゥクとのスーパーカップに4-1と勝利し、その後も国内リーグでは14節まで土付かずで首位を疾走した。
欧州カップではチャンピオンズリーグ予備戦では2回戦のマリボルを何とか退けたが、3回戦のディナモ・キエフに格の違いを見せつけられ敗退。UEFAカップに回ってからはMTKブダペストを一蹴するも、2回戦でまたしてウクライナのドニプロに一蹴させられた。シーズンを通してツートップを固定出来ず、またMFトミッチも途中で怪我。選手層も薄いことから終盤は勝ち切れずに失速。15節にオシエクに2-3と敗れ、首位の座をハイドゥクに譲ってしまう。ストルパールのデビュー戦となった16節のスラヴェン・ベルーポ戦では彼の活躍もあって4-0と勝利。同節にヴァルテクスに敗れたハイドゥクと勝ち点で並び、17節にハイドゥクとの直接対決を迎えたが、そのストルパールは病気で欠場。ハイドゥク相手にディフェンスが破綻して1-3と完敗を喫してしまい、最終的には2位に終わった。
〔選手〕
[写真:ザホラ(左)とストルパール(右)]
主将で司令塔のニコ・クラニチャール抜きにして今のディナモを語れない。昨季からキャプテンマークを任されたクラニチャールは19歳ながらプレー面・精神面の核となっている。ボールテクニックとそのイマジネーションから次々と決定機を演出、またミドルシュートで自らもチャンスを伺う。走力が課題ではあるが、国内では長く待たれた司令塔のタレントだ。
FWダリオ・ザホラは序盤は怪我もあって出場機会に恵まれなかったものの、強烈な左足のシュートから最後にはチームの得点王となった(10得点)。ドミトゥル・ミトゥは極度のスランプに陥り、チバリアから獲得したムラデン・バルトロヴィッチは誤算、開幕当初は新スターとして持ち上げられたブラジル人エドゥアルド・ダ・シルバも失速したために長らくツートップが定まらなかったが、元ベルギー代表ブランコ・ストルパールの獲得で歯止めが掛かった。
中盤ではヤスミン・アギッチが「クロアチアのガットゥーゾ」たるべく激しいプレスを仕掛けられるプレーヤーに転じ、ユース組のアンテ・トミッチも急成長。ただサイドアタッカーには恵まれず、本来中央に置くべきエディン・ムイチンを左MFに置くこととなった。あと新加入のフルヴォイエ・シュトロクは曲者ぶりを発揮している。
元U-21代表のDFアンドレ・ミヤトヴィッチ獲得がディフェンス面で好影響を与えると思われたが、連携面に課題を抱え、とりわけ左ストッパーのディノ・ドルピッチは大事な試合で何度も致命的なミスを犯した。ハイドゥクと同様、守護神トミスラフ・ブティナ以後の後任役を見つけられず、ミスと怪我の度にGKはマリオ・ヨジッチ、イヴァン・トゥリーナ、マルコ・シャルリヤが入れ替わっている。
〔監督〕
ニコラ・ユルチェヴィッチ(37歳。1966年9月14日生まれ)
昨季のNKザグレブの立て直しを買われて、36歳という若さでディナモの監督に引き抜かれた。ディナモ所属の若手選手の代理人を務める副会長ズドラヴコ・マミッチの操り人形になるかと思いきや、選手起用などでは自らのカラーを見せている。ぶっきらぼうな発言も多いが、その兄貴っぷりから選手にも親しまれている。しかし昨年末のハイドゥク戦では、「3トップに対応するために3人のストッパーをミヤトヴィッチの前に置く」という策が見事に破滅。まだ経験面での甘さを感じさせた。
現役時代はユーティリティプレーヤーとしてディナモ、ザグレブ、カジノ・ザルツブルグ、フライブルグで活躍。クロアチア代表でも右MFとして19試合に出場(3得点)、ユーロ96の代表メンバーであった。ザルツブルグ時代にはバリッチ監督の下、1994年のUEFAカップ決勝まで進んでいる。ヘルニアの悪化で1998年に引退、2000年から監督としてキャリアを再スタートさせ、NKザグレブのアシスタントコーチ、ユースコーチ、トップチームのコーチを経て、今季からディナモを指揮している。
〔戦術・システム〕
ハイドゥク戦では奇抜な作戦に出たものの、普段はクラニチャールをトップ下に置いた3-4-1-2システムに徹している。ボールポゼッションを重視したサッカーであるが、クラニチャールに関しては昨季以上の自由を与えており、最後のフィニッシュの場面も彼に頼るところが大きい。FWに小柄な選手が多いことと、右サイドのミハエル・ミキッチの不安定なプレーと左サイドのムイチンのスピードではサイド攻撃が期待出来ず、正面突破を多用。またスクランブルとして右ストッパーのゴチェ・セドロスキがFWの位置まで上がることもあった。ディナモ・キエフ戦、ドニプロ戦で見せたように、パスプレーが速くて正確なチーム相手にはてんで弱く、集中力の切れやすいセットプレーからの失点も目立った。
〔後半戦の展望〕
ポストプレーを張れ、高さのあるストルパールの獲得は攻撃面の課題を一挙に解決出来るだろう。あとはサイドアタッカーの獲得が必須で、右サイドも可能なFWイヴァン・ボシュニャクをリビアのアル・イティハドから獲得、U-19代表の左MFフルヴォイエ・チャレをトップ昇格させた。スロヴェニア代表ボシュトヤン・チェサールを左ストッパーとして起用し、GKをトゥリーナかシャルリヤのどちらか一本化することで守備を安定させることも必要だろう。来季以降の契約更新を望まないミキッチとミトゥをトップチームの練習に参加させないなど、副会長ズドラヴコ・マミッチの強引なまでの手腕は意見が分かれるが、現実的路線によって財政面建て直しは出来ている。嘱望されるユース選手も多いことから、今季が成功しなくとも来季もまずまずのチームは形成出来るだろう。しかしそれもクラニチャールがいての話であるが。
| 3位 カメン・イングラッド (NK KAMEN INGRD) | ![]() |
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17戦7勝4分6敗 得点28・失点21 勝点25 |
[基本布陣:3-4-1-2]
[得点] [監督] |
[写真:リーグ得点王ゾラン・ゼキッチ] 〔前半戦〕 開幕4連敗とつまずいたが、その後は13節にハイドゥクに敗れるまで6勝2分というハイペースで勝点を積み上げた。バイシッチ、コプノヴィッチが配給役に回り、ゼキッチがゴールを量産。第7節のヴァルテクス戦ではハットトリックを決めている。ホームは6勝2分1敗とめっぽう強いものの、アウェーでは1勝2分5敗と脆さを見せている。欧州カップ初挑戦となったUEFAカップでは1回戦でシャルケ04と対戦。初戦のホームを0-0、第2戦ではGKガリノヴィッチが鬼気迫るセーブを連発したが、後半の失点で0-1と敗れてしまった。 〔チーム〕 ヴラド・ゼッツ会長の巨大投資により、急速に力をつけたカメン・イングラッドは2001/02シーズンに一部昇格。ヴェリカという小さな町に1万人収容のスタジアムは不釣合いではあるが、地元ファンも多く、昨季は4位、カップ戦準優勝という好成績を残した。ディレクターは元ディナモ監督のマリヤン・ヴラクであり、今季は98/99シーズンのリエカ旋風で知られるネナド・グラツァン監督を迎えた。選手は平均年齢28歳とリーグ最年長。チームの大黒柱は代表にも選出されたFWゾラン・ゼキッチ。強烈な右足と打点の高いヘディングが特徴で、現在リーグ得点王(13点)。また左サイドのクルノスラフ・レンドゥリッチも好クロスを提供する。最終節では新加入のエディン・シャラノヴィッチがゼキッチと良いコンビを見せて2ゴールを決めている。 |
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| 4位 オシエク (NK OSIJEK) | ![]() |
| 17戦7勝2分8敗 得点27・失点31 勝点23 |
[基本布陣:3-4-1-2]
[得点] [監督] |
[写真:U-21代表でも主力として活躍する 〔前半戦〕 シュペハールに加えてイゴール・ツビタノヴィッチの復帰で躍進が期待されたが、クロコップのセコンド役に固執したツビタノヴィッチは活躍することなくチームを去った。それでもリュボイェヴィッチという新たなゴールマシンの誕生により、これまで低迷した2シーズンを跳ね返す結果を残した。3節ヴァルテクス戦、10節ザグレブ戦でリュボイェヴィッチはハットトリック。ゼキッチと激しい得点王争いをしている。15節では無敗のディナモを3-2と破り、オシエクにとって独立リーグではホーム初のディナモ相手の勝利となった。カメン・イングラッド同様、ホームでは6勝3敗と分が良いが、アウェーでは1勝2分5敗と大きく負け越している。 〔チーム〕 一昨季・昨季と降格ラインをさまよい、ノヴァリッチ前会長は移籍金着服で逮捕されると良いことなしのオシエクだったが、今季はFWゴラン・リュボイェヴィッチがブレイク(12得点)。彼の活躍にはベテラン、ロベルト・シュペハールのサポートがあった。94/95シーズンの得点王でもある彼はオシエクのキャプテンとして若手の多いチームを引っ張る。ヤルニが自分の後継者に挙げているU-21代表ダニエル・プラニッチは、持ち前のスピードと正確なクロスでチーム最多の5アシスト。またMFマリャン・ブラト、クレシミール・ブルキッチ、DFトミスラフ・ミクリッチとU-21代表組が揃い、将来性の楽しみなチームでもある。守備の脆さが後半戦の大きな課題であり、フロントもリベロの選手を探している。ただ給料未払いで全選手が練習をボイコットするなど財政面の問題も大きい。 |
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| 5位 ザダール (NK ZADAR) | ![]() |
| 17戦6勝5分6敗 得点30・失点36 勝点23 |
[基本布陣:3-4-1-2]
[得点] [監督] |
〔前半戦〕 昨季は最終節でリーグ降格を免れ、今季も開幕から3節は勝ちに恵まれなかったザダールであるが、点は取られても奪い返す力を持っている。前半はグデリ、後半はブライコヴィッチの両FWの活躍もあり、これまで一桁の最終順位を残してないザダールは前期5位という好結果を残した。トルナーダという熱狂的サポーターの支持を受けるホームで負けないしぶとさもある(4勝4分)。12節のディナモ戦では2点リードしながら、ガーナ人MFアミギの退場から2-2と追いつかれてしまったが、退場がなければ3位でも終れたはずだ。 〔チーム〕 スタンコ・ムルシッチがザダールを指揮するのは3度目であり、チーム事情はよく知っている。決して財政的に恵まれたクラブではないが、リエカから獲得したFWマテ・ブライコヴィッチ、ハイドゥクからレンタルしたFWフルヴァティン・グデリのツートップが結果を残し、ブラトニャク(現ハイドゥク)が抜けた穴を余るほど埋めている。ザダール出身でユース代表の経歴もあるヤコヴ・スラッツも攻撃の中心として君臨、6アシストを決めている。DFラインは脆弱で、失点はリーグ2番目という悪さだが、ハイドゥクからレンタルしたGKトヴルトコ・カッレは格上相手に好セーブをよく見せている。 |
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| 6位 リエカ (HNK RIJEKA) | ![]() |
| 17戦5勝7分5敗 得点22・失点20 勝点22 |
[基本布陣:3-5-2]
[得点] [監督] |
〔前半戦〕 1節チバリアとのホームでの敗戦でいきなりヴィエコスラフ・ロキッチ監督が解任。90年代ハイドゥク黄金時代を造った名将イヴァン・カタリニッチが呼ばれたが、3試合連続引分けのあと第5節でようやく勝利を収めた。元代表ミリノヴィッチを中心した守備陣は堅いものの、得点力不足に泣き、ここぞの時に点を奪えずに引分けに終わる試合が目立った。ただアウェーでも2勝5分2敗と五分の戦いを見せたことは評価に値するだろう。 〔チーム〕 伝統あるチームながら極度の財政難に喘いでいる。ミヤトヴィッチ(→ディナモ)、スコチブシッチ(→リエカ)のDFの両レギュラーがチームを去ったが、元U-21代表のイヴァン・ミラス、21歳のダリオ・クネジェヴィッチが主将のダミール・ミリノヴィッチと共に堅い3バックを形成した。昨季の得点王ラチュキもハイドゥクへと去ったが、U-21代表サンドロ・クリッチがチーム得点王の働き。また俊足のヤスミン・サマルジッチがアクセントを付けている。問題は中盤でのクリエイターが欠けていることで、アルバニア人ブレディ・シュケンビは荷が重過ぎる。シーズン途中から加わった元代表の右SBダニエル・シャリッチは貴重な補強となった。 |
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| 7位 インテル (NK INTER ZAPRESIC) | ![]() |
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17戦5勝7分5敗 得点20・失点20 勝点22 |
[基本布陣:4-4-2]
[得点] [監督] |
〔前半戦〕 ザグレブ近郊、ザプレシッチ市に本拠地を置くこのチームはこれまでスポンサーのセラミックメーカーの名を取って「インケル」という名前だったが、スポンサー料をビタ一文払わないことから、昨年11月に「インテル」と改名した。ギャンブルに手を染めて長らくサッカー界を離れていたヨシップ・クジェ(元ガンバ大阪監督)を監督に迎え、大幅補強したが、苦戦が予想されていた。しかし3節のハイドゥク戦で4-1と勝利するなど数々の番狂わせを起こし、暫くはディナモ、ハイドゥクに次ぐ3位に付けていた。前期を通して安定した戦いを見せたのはクジェの手腕によるところが大きいだろう。 〔チーム〕 昨季はイリヤ・ロンチャレヴィッチ監督(現リビア代表監督)のもと、ディナモからダ・シルバ、トミッチ、チョシッチ、クウェディら有望な若手を借用して悲願の6年振りの一部復帰を果たした。1992年の第一回クロアチア・カップでは同じくロンチャレヴィッチ監督のもとズボニミール・ソルドらを擁し、ディナモ(当時HASKグラジャンスキー)を下して初タイトルを獲得している。このチームの攻撃はテクニシャンの司令塔マリン・ラリッチと、スピードあるネノ・カトゥリッチとイヴィツァ・カラボグダンのツートップ。この3人で20点中13点をマークしている。また前清水のDFスルジャン・ツェペリ、元ハイドゥクのイヴァン・ラデリッチ(→セレッソ大阪に移籍)の両CB、U-21代表の左SBダリオ・ボドルシッチ、11年前のカップ戦制覇のメンバーである右SBクルスノスラフ・ヴィダクによるDFラインも堅い。 |
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| 8位 スラヴェン・ベルーポ (NK SLAVEN BELUPO) | ![]() |
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17戦5勝7分5敗 得点17・失点18 勝点22 |
[基本布陣:4-4-1-1]
[得点] [監督] |
〔前半戦〕 開幕のカメン・イングラッド戦は2-0で勝利したものの、以降は6試合勝ちに恵まれず苦しい立ち上がりとなった。移籍と怪我で攻撃陣の枚数が足らず、シーズンを通して得点力不足に悩んだが、ホームでは4勝4分1敗とまずまずの成績を残した。 〔チーム〕 クロアチア北部、コプリヴニッツァに本拠地を置くこのチームは97/98シーズンの一部昇格以来、常に中位での安定した成績を残している。サラエボ出身の長身FWマリオ・ドディクを軸にした攻撃は変わらないが、俊足FWのミリエンコ・コヴァチッチがハポエル・ペタク・ティクバに移籍。またチームの司令塔だったロイ・フェレンチナが足に重傷を追って今季絶望。またドディクと凸凹コンビを見せていた166cmのFWドマゴイ・コシッチも怪我と、イヴァン・ベディ監督は厳しい状況に置かれた。しかし元代表のクルノスラフ・ユルチッチを中心にした4バックは安定し、18失点はリーグ3位。またインテル(伊)に短期間ながら在籍経験のあるMFスレブレンコ・ポサベツもチームに定着。また元U-21代表左MFダリヴォール・ヴィシュコヴィッチはチーム随一の活躍を見せた。 |
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| 9位 ヴァルテクス・ヴァラジディン(NK VARTEKS VARAZDIN) | ![]() |
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17戦4勝7分6敗 得点16・失点20 勝点19 |
[基本布陣:3-5-2]
[得点] [監督] |
〔前半戦〕 2000/01シーズン4位、2001/02シーズン4位、2002/03シーズン3位と最近はディナモ、ハイドゥクに次ぐ強豪の仲間入りをしたヴァルテクスだが、今季は開幕から厳しい戦いを強いられた。ドラジェン・ベセク監督が開幕前からカーリッチ、レジッチ、フリエフといった主力選手と対立。不穏な空気をそのまま結果に持ち込んでしまった。8月末に司令塔のムムレクが移籍したことも響いた。UEFAカップ一回戦でデブレチェン(ハンガリー)にホームで完敗したことをきっかけにベセク監督が解任。「監督の中の監督」と評されるミロスラフ・ブラジェヴィッチが後任についたが、モチベーション上げに定評がある彼ですら負け癖のついたチームに勝利をもたらすのに7試合も待った。その相手がハイドゥクというのがブラジェヴィッチらしいところ。 〔チーム〕 ムムレクの放出は相当な痛手だが、U-21代表ニコラ・シャファリッチが彼の後任役を務めている。昨季までFWの軸として活躍したヴェルディン・カーリッチは腐ってしまい、本来はDFであるイヴァン・レジッチをFW起用させている。DFはここ3シーズン、ゴラン・グラニッチとマティヤ・クリスティッチが定着しており、ボランチのゾラン・カステルをストッパー起用している。前線からGKまで好選手は揃っているだけに、いかにブラジェヴィッチがブレーク中にチームを再構築するかに掛かっているだろう。 |
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| 10位 ザグレブ (NK ZAGREB) | ![]() |
| 17戦3勝8分6敗 得点18・失点26 勝点17 |
[基本布陣:4-4-2]
[得点] [監督] |
[写真:ボールキープするプロシネツキ] 〔前半戦〕 戦力を考えればヴァルテクス同様、ザグレブはこの位置にいるべきチームではない。2001/02シーズンのリーグ初優勝の再現とばかり、ズラトコ・クラニチャール監督を招聘。リーグ復帰したプロシネツキを司令塔に置き、ジャロヴィッチ−ロヴレクの強力ツートップで席捲するものと思われた。しかしツートップが揃って絶不調で、連携面がズタズタ。プロシネツキがピッチに怒り狂う光景ばかりが目についた。9節を終ってまさかの最下位でクラニチャール監督が辞任。ダミール・ペトラヴィッチが後任監督となったが、チームは立ち直ることなく10位で終えた。 〔チーム〕 ロベルト・プロシネツキは運動量が少ないとはいえ、テクニックは色褪せない。U-21セルビア・モンテネグロ代表FWラドミール・ジャロヴィッチ、元U-21代表FWクルノスラフ・ロヴレク(→セレッソ大阪に移籍)、生粋のドリブラー、アントニオ・フラニャと攻撃陣は多種多彩。またボランチには元U-21代表レナート・ピリポヴィッチ、センターバックにはU-21代表ヴェドラン・イェシェと元ミランのダリオ・スモイエ、ボスニア代表エミール・スパヒッチと遜色無いタレントが揃っている。しかし若手達がプロシネツキに怯えながらプレーしているのが、そのまま悪結果と繋がっている。新たにプロシネツキがスポーツ・ディレクターを兼任することがピッチでの意思疎通にも影響をもたらせばいいが。 |
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| 11位 チバリア・ヴィンコヴチ (HNK CIBALIA VINKOVCI) | ![]() |
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17戦3勝4分10敗 得点20・失点31 勝点13 |
[基本布陣:3-4-1-2]
[得点] [監督] |
〔前半戦〕 昨季は5位でインタートトカップ出場権を獲得、チバリアはオフを短くして6月中旬には始動した。ヴォルフスブルグに敗れるまであれよあれよと準決勝まで勝ち進んだが、ツケがリーグ戦に出て開幕以低迷。スレチコ・ルチッチ監督は解任され、後任に再建職人のヴィエラン・シムニッチ監督が就いたが浮き上がる気配はない。 〔チーム〕 昨季のチーム得点王ムラデン・バルトロヴィッチがディナモへ、またインタートトカップ敗退後に中盤の要イヴァン・マスロヴァツがイスラエル1部のブネイェフダ・テル・アビブへ移籍したことが響いてしまった。U-21代表の正GKとして好セーブを連発するトミスラフ・ヴェライッチはなぜかベンチに温存。守備陣にはU-21代表のマリオ・ルチッチ、元ディナモのボリス・レウタールといったタレントがいる。昨季までは高さのあるFWがいなかったが、ボシュコ・ペライッツァ(185cm)が今季に定着。イエローカードがリーグ最多の51枚というデータは今季の苦しい戦いぶりを表している。 |
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| 12位 マルソニア (NK MARSONIA) | ![]() |
| 17戦3勝4分10敗 得点20・失点39 勝点13 |
[基本布陣:3-5-2]
[得点] [監督] |
〔前半戦〕 2001/02シーズンに二部降格したマルソニアは、昨季は二部北リーグで優勝。プレーオフでもインケル(現インテル)に勝利して一部昇格を決めた。1節は主力7人を欠きながらヴァルテクスに引き分ける番狂わせを起こすも、2節のディナモに0-7と大敗。ハイドゥクやカメン・イングラッドにも0-5と大敗した。開幕時のプレドラグ・スティリノヴィッチは早くに解任され、アシスタントコーチから昇格した後任のダミール・ルブチッチ監督も解任。現在は3人目のミロスラフ・ブリャンが指揮している。勝利する時には3点以上を取るという不思議なチームでもある(4-1・対ザダール、3-0・対ザグレブ、4-2・対チバリア)。 〔チーム〕 スラヴォニア地方のスラボンスキ・ブロードに本拠地を置くマルソニアは、代表FWイヴィツァ・オリッチが育ったクラブとして知られる。ドラガン・マリッチ会長はクラブの仕事以上にオリッチの代理人として欧州を駆けずり回った。しかし移籍金で得たお金はチーム補強には活かされず、手当たり次第に拾い集めた選手では一部リーグで通用しなかった。そんな中でも、オシエクのユースで育ったFWマリヤン・ヴカが8ゴールでチーム得点王。双子のイヴィツァ・ヴカもDFとしてマルソニアに所属している。 |
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リーグ再開は2月21日。3月27日〜5月15日まで決勝・降格リーグが行われる。クロアチア・リーグの試合は日本で見られないものの、毎節のダイジェスト映像はクロアチア国営放送のサイトでチェック出来る。またクロアチア語だか、定期的な情報はクロアチア・リーグ公式サイトで得られる。このレポートを機に、日本から遠く離れた欧州の一マイナーリーグの存在を心に掛けてくれれば幸いである。
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