現地発、クロアチア・サッカー報告(11)
ヨジッチのジレンマ
2002/3/27 親善試合「クロアチアvs.スロベニア」
また「何も」無かった。ブルガリア戦に続くスコアレスドロー。「ヴァトレニ」("炎"の意味。クロアチア代表の愛称)は風前の灯火と化している。4年前のフランス・ワールドカップ直前、クロアチア代表は親善試合において満足する結果を残せず当時の監督ミロスラフ・ブラジェヴィッチは世論から叩かれた。それでも3勝1敗の得点14(○4-1:vs.ポーランド、●1-2:vs.スロバキア、○2-1:vs.イラン、○7-0:vs.オーストラリア)。しかしヨジッチ監督率いる現クロアチア代表は韓国遠征も含めて1勝3分、得点はわずかにジブコヴィッチの1点。ヨジッチがどう原因を説明しようとも、誰もが言い訳としか聞こえて来ないだろう。ヨジッチは今、大きなジレンマに苦しんでいる。
【写真:ミルコ・ヨジッチ監督】
3月21日、クロアチア・サッカー協会で開かれたプレス・コンファレンスでヨジッチは18人のメンバーを発表した。予選のトップスコアラーとして牽引してきたFWボシュコ・バラバンがアストン・ヴィラでの不振を理由にメンバーからとうとう外され、更にズボニミール・ソルド、ゴラン・ヴラオヴィッチといったベテランもリストから漏れた。ヨジッチは「ある代表候補の選手達には休暇を与えた」と説明したが、ソルドを除く二人は過敏に反応した。バラバンは当初ノーコメントを貫くものの、出場機会を求めてヴィラからの退団を強く希望することに。そしてヴラオヴィッチは「私が召集されなかったことに何と話していいか判らない。単に、今は黙っていた方が賢明だろう。もちろん大きな失望だ」と語る。また以前よりヨジッチが親善試合でテストを望んでいたヴォルフスブルグのFWトミスラフ・マリッチ、ヴァルテクスのFWサシャ・ビエラノヴィッチは怪我のため再び外れてしまった。このあと、ヨジッチは18人という少数選出の代償を怪我人続出という形て払うハメになる。まずはディフェンスの核となるイゴール・トゥドールが週末のパルマ戦で再び足首を負傷。続いて合宿地のチャティジュに現れたユーリツァ・ヴラニェシュは関節の痛みを訴え、更にロベルト・コバチも背中の痛みのためすぐさまミュンヘンと戻った。ヨジッチは後釜としてDFマリオ・トキッチ、MFヤスミン・アギッチ、そして代表初召集となるハイドゥクのMFスルジャン・アンドリッチに声を掛けた。
【写真:スレチコ・カタネッツ監督】
試合前日、ヨジッチはホテル・パノラマで開かれたナイキの新ユニフォームお披露目会に出席した際に、スロベニア戦のスターティングメンバーを発表した。GKはスティペ・プレティコサ。DFはリベロにマリオ・トキッチ、ストッパーがダリオ・シミッチとヨシップ・シムニッチ。新たなテストとしてボリス・ジブコヴィッチとスティエパン・トマスの位置を替えて、トマスが右MF、ジブコヴィッチがボランチに入ることが明らかにした。左MFはヤルニ。そしてスルジャン・アンドリッチを中央に置き、ロベルト・プロシネツキがトップ下。そしてFWは2000年5月28日の対フランス戦以来のアレン・ボクシッチとダヴォール・シュケルのタンデムが復活することに。スレチコ・カタネッツ率いるスロベニアはフルメンバーを揃えてやって来た。先の香港で行われたミニ・トーナメントでホンジュラス相手に1-5と大敗。それはスロベニア代表における「ホンコン・シンドローム」として国内に悲観論を巻き起こしたと聞く。カタネッツは試合前にこう語った。「"ホンコン・シンドローム"はマスコミが作り上げたものだ。ザグレブでの試合はワールドカップにおける準備の結論部分となるだろう。それは我々の最初のアクションとなり、マクシミールで良い形を見せることを確信している。」 ちなみにカタネッツは短いながらもディナモ・ザグレブに在籍した経験がある。「ザクレブには美しい想い出を持っている。マクシミールには常にサッカーへの野心が存在した。私がディナモでプレーしていた頃のように、フィールドが素晴らしい事を望むよ。」 ヨジッチの頭にはスロベニアvs.ホンジュラスの結果が頭に残っていたのだろうか、試合前日は「スコアは3-2、もくしは5-3」とアトラクティブな試合を希望した。
【写真:東スタンドではスロベニア国旗が燃やされる】
3月27日、前座試合としてクロアチアとスロベニアの芸能人達の対戦が予定されていたものの、客足は鈍く、国内人気ナンバーワン歌手のセヴェリナの始球式も含めてサブグラウンドでひっそりと行われいた。しかしこれとは別に既にクロアチアとスロベニアの熱い対決は始まっていた。BBB(バッドブルーボーイズ/ディナモ・サポーター)の一部は列車でやって来るスロベニア人をザグレブ中央駅で待ち伏せして攻撃を加え、またスロベニア人も国境のクロアチア警官隊に対して攻撃を加える。またBBBはスタジアム周辺に停めてあったスロベニアナンバーの車やバスを破壊、代表選手を運ぶバスも窓ガラスが割られた。スロベニア人もポップコーン売りのオジサンを襲撃、スタジアム入口の強行突破を図った。試合後、喧嘩などで救急病院に運ばれたのはスロベニア国籍8人とアメリカ国籍の1人。試合では西側メインスタンド上段にスロベニア・サポーター1000人程が占め、東側と南側のクロアチア・サポーターとスタジアム内でも対立をし続けた(全観客数は約7000人)。あるBBBの一員が試合前に「スロベニア人はセルビア人と同様だ。俺達がヤニッツァ・コステリッチ(アルペン競技)の応援でマリボルに行った時に、スロベニア人達は俺達を襲いやがった。またブタ箱にも放り込まれた」と語ったように、クロアチア−スロベニア間でも民族間憎悪が存在する。独立後、経済的に成功したスロベニアに対してクロアチア人が嫉妬を抱いているのが本音といったところだろうか。この日は冷たい風が吹きまくり試合同様に寒い気候だったのだが、異様なまでの熱い野次合戦だけは延々と続けられた。東スタンドのサポーターが「Ubij!(殺せ!)」と叫べば、西スタンドのサポーターは「Janeza!(スロベニア人の蔑称)」と叫ぶ。スロベニア・サポーターは当初は彼等のお馴染み応援ソング「Udur
ne skace nije slovenac, hej, hej, hej!("ジャンプしないのはスロベニア人じゃないよ")」と共に座席で飛び跳ねていたのだが、次第にクロアチア・サポーターに対抗すべく「Ustase(ウスタシャ…ナチ傀儡政権時代のファシスト組織),
picke!(女性器)」などと返すようになる。発煙筒が南側と西側で飛び交い、西メインスタンドの下に位置した品のあるクロアチア人観客だけが割を食うことになった。
【写真:(左上)試合前に整列するクロアチアのイレブン
(右中)スロベニアといえばこの男、ザホヴィッチ】
クロアチアのスタメンは前日の発表通り。スロベニアはGKシメウノヴィッチ、DFはガリッチが中央で、左がクナウス、右がミリノヴィッチ。ボランチのA.チェフとパウリンが交互に上がり、右MFがノヴァク、左MFがカーリッチ。トップ下にスロベニアの至宝ザホヴィッチが位置し、FW中央にオステルツ、サイドのスペースをルドニャが掻き回す形だ。観客が期待したシュケルとボクシッチのコンビネーションは見る影も無く、ボールを受けたところで直ぐに背後を寄せられてボールを奪われ、前を向いてのアクションは何一つ出来なかった。鈍足のプロシネツキは集中的に狙われ、ゲームメイクどころかボールキープすら出来ない。またパナシナイコスのベンチ要員ヤルニに関しては左サイドの対戦相手となるノヴァクが警戒して引き気味のポジションを取っており、また彼自身も明らかなコンデション不良で左サイドからの攻撃が展開出来ず。
よってチーム全体が右のトマスを使おうと意識し、DFラインやジブコヴィッチからも彼へとボールが渡された。この試合でA代表デビューながら背番号10を背にしたアンドリッチは個人的にマークされなかったことから、トマスと共に右からの攻撃を組み立てる。動きの鈍いベテラン連中とは違って、存分に活きの良さをアピールした。最初のクロアチアのシュートは19分になって、トマスからのパスを受けたアンドリッチが左足で試みた。22分、同じくアンドリッチがミドルシュートを放つが、前のゴールと同様に枠の外へ。また25分にプロシネツキの左CKからヘディングからジブコヴィッチがヘディング、これは枠の右へと逸れた。前半で勢いを感じたのはこの6分間だけであった。40分、カウンターでプロシネツキから左サイドラインに沿って走ったシュケルへ好パスが通ると思いきや、シュケルがトラップミスしてボールはタッチを割る。東スタンドのサポーターからは「シュケル、チガニ!(ジプシー)」との野次が飛んだ。もうシュケルをFWで使うことには見切りを付けるべきであろう。その一方、スロベニアは長く固定メンバーでやってきたことからチームの形が出来ており、自陣内でボールを奪ってからはワンタッチ、ツータッチで前線へと早く運び、ザホヴィッチのドリブル、ロングパスを加えながら攻撃を展開した。けれどフォワード陣が貧弱過ぎる。オステルツは38キャップ・8ゴール、ルドニャに至っては55キャップ・1ゴール(それも初ゴールは昨年11月のルーマニア戦の53試合目)だ。急造ラインとは言え、ブルガリア戦の時のようにクロアチア守備陣が脅かされることは殆ど無かった。
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【シュケル&ボクシッチは一度も輝かなかった。 |
【クロスを上げる右MF起用のトマス。 |
【写真:後半もスロベニアの固い守備を破ることは
無かった。中央はリベロのガリッチ。】
後半頭からヨジッチはブルガリア戦同様に前半とは全く違う形を試した。5選手を一度に交替してフォーメーションは4-4-2。ツートップにスタニッチとヴグリネツ、左MFにラパイッチ、右MFがトマス。ボランチにアギッチとアンドリッチ。DFは左からヤルニ、シムニッチ、トキッチ、ジブコヴィッチ、そしてGKはブティナ。47分、後半からルドニャに替って出場したアチモヴィッチが直接フリーキックで、この試合初めての枠内シュートが生まれる。52分、アギッチからのスルーパスにスタニッチがDFの裏に飛び出すも、0.5秒早くてオフサイド。幾度かラパイッチが左から仕掛け、ファウルを貰ってFKを得るが、制空権はスロベニアが上でペナルティエリアへのボールはことごとく弾かれた。59分、アンドリッチに替えて国内リーグ得点&アシスト王のFWオリッチを投入。スタンドがドッと涌く。これによりウグリネツを右MFへ、トマスがボランチへと収まった。60分、カーリッチのセンタリングにオステルツがヘディングシュート。これがこの試合で二度目で最後の枠内シュートであった。オリッチは2度ほどDFの裏を取りに掛るも、それぞれDFとGKがクリア。ブルガリア戦のような輝きを見せることは無かった。そして終了のホイッスル。情けないことにクロアチアは6本のシュートのうち、1本も枠内に飛ばせなかった。スタニッチはトップでは使えないことが証明され、ヴグリネツも周囲とのコンビネーションに問題を見せた。前半よりはクロアチア側に見所があったとはいえファウルで試合が寸断されることが多く、ピッチ外で展開された民族間憎悪に反比例するような内容。この日もカメラマンとしてピッチに入ったのだが、僕個人の関心とカメラのファインダーは次第にピッチではなくスタンドの方向へと向けられることになった。
【写真:記者会見で試合分析するヨジッチ】
試合後、先にカタネッツがプレスコンファレンスの場に現れた。「結果には満足している。力のある相手なので最高のレベルが出せた。互いに最終ラインが強く、攻撃での結果を出せなかった。しかし我々も進歩して、出せるべきものは出せた」と語り、"クロアチアはもっと強いと思ったか?"との質問には「スロベニアの相手となるチームは皆手強い。クロアチアは課題評価も過小評価もしてなかった」と答えた。遅れてヨジッチが現れ、淡々と試合分析を始めた。「ファウルが多すぎたのが良くなかった(クロアチア24、スロベニア24)。そして一部にリズムに欠ける者がいた。ただ前半の最終ラインの3人については初めての組合せであったものの満足している。中盤ではトマスとジブコヴィッチの今までと違う起用を探し、ゲーム内で守りの形に入るパターンを研究した。スーケルとボクシッチに関してはコンデションが戻るのに時間が掛るだろう。後半に入ってからは中盤での突破の試み、サイドからのセンタリングの数も多かったので評価すべきだ。スロベニアで一番強いのはDFなので、ラスト20mでの詰めに課題を残した。シュートが出来る位置でもシュートをしなかった時があり、そこではスロベニアにスペースを詰められてしまった。シュートにしても、個人技にしても攻撃では課題を残した。全体ではブルガリア戦と違い、プレーの質と力強さ、ボールコントロールの面でも評価が出来る」とコメント。訥々と分析、いや言い訳に近い弁明を語ったのち、マスコミから"スロベニアとクロアチアはお互い目的は達成出来たか?"との質問が飛ぶ。「ワールドカップも厳しい戦いになるたろう。ただ、その中でファウルを重ねるのは良くないと思う。審判の判定が不利でも神経質になってはいいことは無い。集中力で主導権を握ることが大事だ。直すべきところはクロアチアにもスロベニアにもあったと思う。選手もそれはよく解っているはずだ。」
この結果を受けてメディアは過剰過ぎるほどの非難の言葉を代表に浴びせた。特に槍玉に挙げられたのはヨジッチの守備的過ぎる志向である。
「もう三日プレーしたとしても、点が入ることは無いだろう」(Jutarnji-List紙)
「いつかトマスをセンターフォワードの位置で見ることになる日もそう遠くない」(Sport7誌)
怪我人は仕方無いにしても、ヨジッチがチームコンセプトを確立出来ないのは大きな問題だ。フォーメーション一つ取ってみても、7人の守備要員を並べた3-5-2、多少は前者より攻撃的な4-4-2の間で揺れている。本人はこの二試合、テストとして前後半でフォーメーションを使い分けているのだが、より機能していたのは4-4-2であった。しかし3-5-2はヨジッチがチームの核として据えているベテランを起用してのもの。ベテラン選手(シュケル、ボクシッチ、プロシネツキ、ヤルニ+スタニッチ)らは使えないというよりは、既に代表の椅子は安泰であるかと勘違いしてるようでプレーに覇気が見られないのだ。その一方で、新たに代表に呼ばれた選手達が活きの良いプレーを見せる。ブルガリア戦ではオリッチ、スロベニア戦ではシムニッチ、アギッチ、アンドリッチ、トキッチだ。ヨジッチにとってみれば、ベテランの不甲斐無さは最終的な代表候補選出に迷いと混乱を生じさせている。「名前は挙げられないが既に16人のメンバーは固まっている。残りは今ふるいに掛けているところだ」−ヨジッチはスロベニア戦から一週間後のプレスコンファレンスでこう口にしたが、これでは逆効果だ。これまでに「クラブでプレー出来てない選手は代表にも召集しない」と明言してきた挙句、実際に撥ねられているのはバラバン、ビシュツァン、ヴラニェシュといった若手達である。またクラブで好成績をもたらしても呼ばれない選手達、更には親善試合で成果を見せても次の試合は呼ばれない選手達からヨジッチへの失望の声が漏れる。ベテランを擁護するヨジッチの姿勢は、コンファレンス後のインタビュー取材の際にも伺えた。インタビュー終了後、同席した協会広報長に対して、ベテランに筆鋒を向けた地元マスコミに注意を促すよう命じる光景がそれを何よりも物語る。ヨジッチはそのインタビューの中でこう語った。「新代表はこの2試合冴えないが、このチームでワールドカップに行けたということが成功なのである。冗談抜きにワールドカップ予選突破が一つの成功であった」−−−ヨジッチが保身へと走るにはまだ早過ぎる。ワールドカップ予選の経過と共に見せた柔軟な発想と決断力を今再び思い出して欲しい。
[参考資料] クロアチア・メディアのスロベニア戦における選手採点
| position | player | play-time | Vecernjii-List | Jutarnji-List | Spotske Novosti | Sport-Net |
| GK | 1.Stipe Pletikosa | 45min | 6 | 6 | 6 | − |
| DF | 2.Josip Simunic | 90min | 7 | 6 | 7 | 6 |
| DF | 5.Mario Tokic | 90min | 6 | 5.5 | 6.5 | 6 |
| DF | 6.Dario Simic | 45min | 6 | 5.5 | 6 | 5.5 |
| MF/DF | 3.Robert Jarni | 70min | 6 | 5.5 | 6 | 6 |
| MF/DF | 4.Boris Zivkovic | 90min | 6 | 6 | 6.5 | 6 |
| MF | 7.Stjepan Tomas | 90min | 6 | 5.5 | 6 | 6.5 |
| MF | 8.Robert Prosinecki | 45min | 6 | 6.5 | 6 | 5.5 |
| MF | 10.Srdjan Andric | 60min | 6 | 6 | 6 | 6 |
| FW | 9.Davor Suker | 45min | 5 | 5 | 5.5 | 5 |
| FW | 11.Alen Boksic | 45min | 5 | 5 | 5.5 | 5 |
途中交替 |
||||||
| GK | 12.Tomislav Butina | 45min | 6 | 6 | 6 | − |
| FW | 13.Mario Stanic | 45min | 6 | 5.5 | 5.5 | 6 |
| DF | 14.Danijel Hrman | 20min | 6 | − | 6 | − |
| MF | 15.JasminAgic | 45min | 6 | 5.5 | 6 | 6 |
| FW/MF | 16.Davor Vugrinec | 45min | 6 | 6 | 6 | 6 |
| MF | 17.Milan Rapaic | 45min | 6 | 5 | 6 | 6 |
| FW | 18.Ivica Olic | 30min | 5 | 5 | 6.5 | 6 |
欠場 |
欠場理由 |
|||||
| DF | Igor Tudor | 怪我 | ||||
| DF | Jurica Vranjes | 怪我 | ||||
| DF | Robert Kovac | 怪我 | ||||
Friendly
match |
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| CROTIA | SLOVENIA | ||
| position | name | position | name |
| GK | 1.Stipe Pletikosa [46'-12.Tomislav Butina] |
GK | 1.Marko Simeunovic |
| DF | 2.Josip Simunic | DF | 3. Zeljko Milinovic |
| DF | 5. Mario Tokic | DF | 5. Marinko Galic |
| DF | 6.Dario Simic [46'-13. Mario Stanic] |
DF | 6. Aleksander Knavs |
| MF | 3. Robert Jarni [70'-14. Danijel Hrman] |
MF | 4. Amir Karic [81'-14. Saso Gajser] |
| MF | 4. Boris Zivkovic | MF | 7. Dzoni Novak |
| MF | 7. Stjepan Tomas■ | MF | 8. Ales Ceh |
| MF | 8. Robert Prosinecki [46'-14. Jasmin Agic] |
MF | 10. Zlatko Zahovic |
| MF | 10. Srdjan Andric■ [60'-18. Ivica Olic] |
MF | 11. Miran Pavlin■ [70'-17. Zoran Pavlovic] |
| FW | 9. Davor Suker [46'-16. Davor Vugrinec] |
FW | 9. Milan Osterc [88'-16. Nastja Ceh] |
| FW | 11. Alen Boksic [46'-17. Milan Rapaic] |
FW | 13. Mladen Rudonja [46'-18. Milenko Acimovic] |
| COACH | Mirko Jozic | COACH | Srecko Katanec |
| CROATIA 0−0 SLOVENIA | |||
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