Sorry, Only Japanese.
1998.- (最終更新2009年1月26日)
日本暗号協会(Japan Cryptogram Association : JCA) とは、ミステリーとしての 暗号を楽しむ人達の集まりである。いや、「であった」というべきか。
日本暗号協会は、86年8月に長田順行先生を会長として発足した。その活動は、なかなかマニアックである。 まず毎月「暗号通信」というものが送られてきて、それには色々と趣向をこらした暗号文が書かれている。会員はそれを解いてコメントをつけたりして事務局に送るのである。なお、会員はコードネームで呼び合うことになっており、私は最初「猫」のちに「白龍」であった。 2ヶ月に1ぺん「黄金虫」(ミステリー好きには説明不要だろうが、エドガー・ アラン・ポーに同名の暗号小説がある)という会報が届く。それには長田先生の巻頭言やら、暗号の記事、会員の短信やらが載っている。
都内近辺に住んでいる会員はたまに集まったりもした。確か最初の集まりは、新宿御苑だったと思うが、その案内も暗号を解かなければ分からないという凝りようである。 また、長田先生のお宅におじゃましてTBSだったかのテレビの取材を受けたこともあった。アマデウスとのからみだったような気もするが、内容は失念してしまった。
私は暗号協会の集まりを通じて、暗号研究家と言っても過言でないCarpさん、 未だに「このミステリーはすごい」に毎年暗号協会として寄稿されているハーロック さんらと知り合いになり、暗号協会なき今も親交は続いている。
暗号協会亡き今と言ったが、実は暗号協会は現在長い休会中である。もう8年ほどになろうか。暗号通信を作り、「黄金虫」を編集されていた、事務局の 田中敏郎氏があまりに多忙になられたためだったが、かえすがえすも残念なことである。
最近はこうしてWebのような便利なものもできたので、このページで「日本暗号協会」をしのび、またできれば新たなサークルができれば面白いのではないかと考えている。 かつての「日本暗号協会」の皆様、またミステリーとしての暗号(最近計算機系の暗号というとどうしても公開鍵暗号とかちょっと素人が手におえないものが多いので...)に興味のある方などメールをお待ちする。
去年引越しをしたときに、残念ながらバラバラにしまいこんでしまったが、 手ぢかにあったものを取り込んでみた。
暗号協会の元会員の方で、暗号通信を全部お持ちというような方はいらっしゃ いませんか? 著作権とか問題なければ、暗号協会を記録として残すためにこのページで全て公開しようかと思うのですが。
まず、暗号協会創立のきっかけとなったのが、 長田順行監修「秘文字」(社会思想社) である。全編暗号で解説は袋とじという奇書である。泡坂妻夫氏の短編も暗号化されて 入っている。 これを編集されたのが、 前述の田中敏郎氏。装丁は建石氏である。
長田先生の本は
など多数。
最近では、 田中敏郎、立石修志のペアで「不思議の森の裁判」(河出書房,1996) が出た。出てすぐに、ハーロック氏ことミステリーマニアで「このミステリーがすごい」で毎年寄稿している田中成穂さんより 電話があり、さっそく本屋に買いに走ったものであった。 往年の暗号協会をほうふつとさせて非常に良い。 これまた全編暗号で解説は袋とじである。
短信
· 2003.10 このページを見たとある方からの質問で、田中さんとかCARPさんと久々に連絡を取る機会があった。田中敏郎さんによれば、「秘文字」「不思議の森の裁判」の文庫化の話があるそうで楽しみである。