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障がいのある子もない子も、一緒が当然
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ローマのサンドロペルティーニ小中学校の触感でわかる教材
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昨年イタリア文部省を訪問した際、「本人と家族が望むのであればどんな障がい児に対しても普通学校に通えるよう送迎や補助教員の派遣など、支援の施策を整えます」と自信を持って言われたことの検証の意味も込めて、ローマでは公立小中学校、トリエステでは公立幼稚園の現場を見せていただきました。
ローマのサンドロ・ペルティーニ小中学校では、子どもを守ることは基本のこととして徹底されており、障がいのない子も希望すれば点字を習う環境が整えられていることにまず驚きました。そしてそれぞれのクラスでは障がいのある子を受け入れ、理解しあうことがごく普通のこととして実践されていました。トリエステの幼稚園では、障がいの程度に応じて専門教育を受けた補助員が配置され、かなり重度の障がいを持った幼児が、国から提供された特殊な車椅子に乗って、ほかの子たちと一緒に生活していました。このようにしてわけ隔てなく育つことが、社会的弱者をサポートしようという大勢のボランティア組合員を生み出す環境を作り出すのだということを実感しました。
精神病院解体と社会協同組合
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精神病院跡地の施設を利用したレストランを経営する野いちご社会協同組合/トリエステ
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1970年、トリエステのサンジョバンニ精神病院には1,200名の精神病患者が隔離されていました。病院から出られるのは死亡時が常識であった当時、バザーリア医師は、患者が労働を通して社会復帰することをすすめました。地域で暮らすために、医師が各々にふさわしい労働のメニューを考え、社会復帰の受け皿として協同組合を組織し、地域の中で医療との連携を図りながら回復を促しました。1991年、法律381号によって社会協同組合が法制化され、現在、社会協同組合は社会的弱者が労働を通して社会への参加を図ることを目的として、イタリア全土に広がっています。精神病院解体の発端となったトリエステの町を訪問し、これからの地域の中での協同組合の役割を再確認しました。
社会的目的をもつ組織への融資を行う倫理銀行
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説明をしてくださったアントネッラ・モンディーノさん(中央)とツアーメンバー
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倫理銀行は協同組合系の金融機関であり、一般の銀行と同じように預金、貸し出し、クレジット業務を行っていますが、融資については営利企業を対象外として、社会的目的を持った組織に対して融資します。そして人の関係性を大切にしながら、融資後もアドバイスを行っていくことが大きな特徴です。日本ではNPOが融資を受けることはなかなか難しい現状がありますが、このような市民の投資をもとに、透明な資金の流れを作り出すことは、地域に根ざした活動を広げるためにも大切なことを再認識しました。
イタリア福祉ツアー報告書が本になりました!
イタリア社会協同組合B型をたずねて
〜はじめから あたり前に 共にあること〜
佐藤紘毅・伊藤由理子編
2004年11月、障害者の就労をテーマに、精神病院解体の発祥の地となったトリエステの旧サンジョヴァンニ精神病院の跡地をはじめ、ローマ、パドヴァを訪問しました。逼迫した福祉行政の中で市民が担い手となって、障害者をはじめとした社会的不利な人々の社会参加の場を労働を通して作り出してきた歴史に触れ、共に働く現場と、共に学ぶ場を視察し、参加メンバーが市民の視点で感じたことを報告書にまとめましたが、今回、同時代社から出版されました。3月下旬から全国の紀伊国屋、ジュンク堂書店で販売の予定です。
価格:1冊1300円 A5判108ページ
申込:東京・生活クラブ運動グループ福祉協議会
TEL:03−5490−8325
FAX:03−5490−8323
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