花通信              2008年春号
      トップページに戻る
                                    花通信一覧へ

私と“衣生活ネット花”との出会い
        K.Y.

 平成19年6月24日、浦和ボランティアネットワークフェスティバルでの
ことでした。展示されていたTシャツのリフォーム、背中が出ないウエスト
ニット、スカーフから作った肩かけなどを見学して、洋服のリフォームが
好きな私は“衣生活ネット花”に入会したくなり、会員の方に声をかけた
ところ、快く迎えてくださいました。

月に一度、東京の田町で会員の皆さんが集まるとのこと。集まる当日の朝、
北浦和駅で待ち合わせし、田町へ行きました。

 
“衣生活ネット花”の活動内容は、高齢者も障害者もオシャレな洋服を
考えるグループ。
既製服からでも、ちょっと手を加えて着やすい洋服に
するには、どうしたら着やすく、着たときもキレイに直しやすいか、皆さん
の意見を聞いているととても勉強になります。

 私は3年前、ボランティア活動をしようと思い、“おもちゃ箱”というグルー
プのなかの“毛いと玉”の会に入会しました。
小さい子ども達が安心して使える布おもちゃを作っています。
昨年の秋からは、クリスマスのプレゼント用に軍手を使用して軍手の
指人形を作りました。軍手の指で顔を作り目、鼻、口を付けて、いぬ、ねこ、
うさぎなどかわいい人形が出来上がりました。
会員15名で、80個作りました。大変でしたが、楽しい有意義な時間を過ごす
ことができました。

 クリスマス会に参加された子ども達は指人形で楽しく遊んでいました。
参加者から、知人の子どもに、また孫にプレゼントしたいと注文を受けま
した。今、作成中です。
 この会に入り、大勢の人と出会い、浦和ボランティアネットワークフェス
ティバルに行き、“ネット花”とも出会えたことを大変嬉しく思います。

 “毛いと玉”、“ネット花”、中央地域ボランティア交流会と3ヶ所のボラン
ティアに行くので体調維持に気を付けてと思いながら、この洋服をどの
ようにリフォームしようかなと考えながら、日々を送っています。

 “ネット花”に入会するまではパソコンを使ったことはありませんでした。
会員の皆さんはメールで連絡されているとか・・・。今はパソコン、メール
を打てないとだめだなと思い、主人と娘に教えてもらいながら特訓中です。

60歳の手習いと思い練習していますが大変です。時間がたつと教えて
もらったことを忘れてしまい、ここどうするの?・・・いつになったらスラスラ
打てるのか?・・・大変、大変。少しは脳の活性化になるかなと思い、家事
の合間にコツコツと打っています。
 皆さんにお会いしなかったら、パソコン、メールなど覚えようとしなかった
と思います。
 
 今、私は黒の羽織をほどいて、マフラーと松ぼっくりの巾着袋を作ってい
ます。物を大切にする母が着物をほどいて洗い、仕立て直していたのを
見ていたので、まだしっかりしている布だと捨てがたいですよね。

 これから皆さんと一緒に着やすい服を考えたり、お話をしたり、楽しい時間
を過ごせることを楽しみにしています。

「知るを楽しむということは、何歳になってもうれしいものだ」
                          (坂元和江/主婦/80歳)


     TASKEL 高輝度反射材(リフレクター)のベルトに
              ミニバッグがついたものを斜めがけにして使う。
              夕暮れ時や夜道の安全対策に。こどもにも。
              3990円。           by ナカシマプロペラ
詳しくは、下記のHPへ
http://www.nakashima.co.jp/taskel/


 
  車のライトを反射して
  光ります。
神経ピリピリ参詣           牛久保 邦江/主婦/69歳

 老人会の発足とともに、正月3日に地元の神社参詣が実行されて、
10年になる。光陰矢のごとし、70歳以上の高齢者ぞろいになってし
まった。
 4ヶ所を巡って2時間弱。おしゃべりしながらのひとときだ。問題は
コース。住宅街のため、道幅の狭い生活道路をぞろぞろ十数人で
ねり歩いたり、信号機のない道路を横切ったり。70代後半のリーダー
は、神経をピリピリさせている。
 突然の自転車のベルや車のクラクション。最近の車は性能がよく
なり、音もなく後ろに忍び寄る。故障寸前になっている我々の鼓膜
には、届かぬこともしばしばだ。びっくりして心臓が跳び上がる。ドキ
ドキドキと悲鳴をあげる。
 「後ろから自転車です」「車が来ます」とのリーダーの声に、皆の目
が集中する。直進かな、右折かな。直進だと、塀にへばりついて「ど
うぞ」と道を譲る。幾度もこんな目にあいながらのスリル参詣だ。
    ( 中略 )
 年1回のこのコース、頭から老身の臓器まで、カツを入れてくれる。
おかげで今年も元気で邁進できそうだ。
                      (08年1月15日付け朝日新聞より)
   「生きている限り、誰もが現役なのです」
               (ドラ・トーザン/ジャーナリスト)

死に際の姿で人を判断するなかれ。

人生の意味は、その人生の全体にある。長く続く日常の中で、
毎日積み重ねていくわずかばかりの行いや思いが、少しずつ積もって、
自分でも気づかぬうちに人生を形づくっていく。

たとえ最期が悲惨であったり、苦しいものであったとしても、そんな
ことですべてが否定されるほど、人の一生は薄っぺらではない。

 死にゆく者も、送る者も、そのことを心に掛けておいてほしい。安らか
に逝く人の姿は素敵だが、それよりも、誇りをもって自分の正しい生き
方を決めていく人の姿の方がもっと素晴らしい。なぜならそれは、運不
運とは関係ない、その人の本質的な思いを映し出すものだからである。
                    (佐々木 閑/花園大学教授
                     07年12月20日朝日新聞夕刊より)

「Food, for ages 0-100」   
                       (キューピードレッシングのラベルより)


               

電動車いすの速度を見直せ     加藤 裕子/無職/56歳

 私は関節リウマチと診断され、シニアカー(電動車椅子)を3年ほど前か
ら日常生活の足として使っています。シニアカーは法律上歩行者扱いです。 
 が、現実には電車などの公共交通を利用することはほとんどできません。
通過するのでさえ困難な道路もたくさんあります。少し遠回りしてでも安全
な道を選ぶことになります。鉄道を利用できないため、一駅隣まで延々と
行かねばならないこともあります。
 盛夏や厳冬の外出時、時速6キロという制限速度にも泣かされます。横
断歩道や踏切を渡る時、歩行者なら小走りで通過して危険を回避すること
もできますが、シニアカーではできないのです。ひったくりに遭うのではない
か、不安を覚えることもあります。
   ( 中略 )
 しっかり運転講習を行った上で、シニアカーの利便性が高まることを望んで
います。
                          (07年12月19日付け朝日新聞より)
    電動車椅子(シニアカー)での事故増加に対する対策
   高齢者や身体障害者の足として普及している電動車椅子の事故が
   増えている。05年には年間281件の交通事故が発生、00年以降は
   毎年死亡事故も10件前後起きている。
   交通の便が悪く歩道が整備されていない環境での利用、道交法の
   規定で時速6kmまでしか出せないため交差点や踏切での事故に
   つながりやすい、交通ルールへの理解不足などが原因と考えられる。
                         (07年12月5日付け朝日新聞より)

   経済産業省は、電動車椅子の安全基準づくりに乗り出すことになった。
   経産省、国土交通省、厚生労働省、警察庁、介護団体、国民生活セン
   ターなどが加わった研究会で安全基準の義務づけが必要かを検討し
   3月末までに提言をまとめる。    (08年2月27日付け朝日新聞より)
木製歩行車 家の中にある3cmの敷居を楽に越せる歩行車。
            前輪の両外側に「そり」状のものを取り付け
            片側にそれぞれ3個の車輪をつけて段差を解消。
            福祉用具に多いアルミやスチール製ではなく
            赤タモという硬い木材を使ってある。
            5〜6万円。
                         by 長谷山建築工業(秋田)     
詳しくは、下記のHPへ
http://www.h2.dion.ne.jp/~hase_t/


  
      アングルドメジャーカップ 
           目の高さに合せなくてもきちんと測れる計量カップ。
           傾斜のついた内側の目盛りを上から見て測れる。
           持ち手も握りやすく滑りにくい。
           04年度グッドデザイン賞のユニバーサルデザイン賞
           を受賞。
           500mL用1,575円。60mL、250mL、1000mLがある。
                         by OXO(オクソー)社(米国)
詳しくは、下記のHPへ
http://www.oxojapan.com/oxo/categories/product/120


   
 上から見たら、こんな風に
 見えます。
車いす用シートカバー ビニールレザー製のシートーカバー。
                   ヒョウ柄・クロコダイル柄・赤一色など。
                   ほとんどの車いすの座席に着け外しできる。
                   1万円前後。インターネット通販。
                   http://www.vangero.comで。
                   
             
サヨウナラ、免許証           長野 千都子/主婦/73歳

 免許を取得して25年目の誕生日を1月に迎えた。高齢者向けの講習案内
が届き、更新すべきかどうか悩んだ。持病が進み、指先がうまく使えないた
め、ここ2年ほど車の運転は夫まかせである。

 七十余年生きてきて唯一の資格を失うことに未練はあるが、微妙な指の
感覚が不自由では事故につながる危険性があると覚悟を決めた。

 私が免許をとったのは40代後半。当時は中年女性の免許取得は決して
多くはなかった。若者にまじっての教習所通いを、周囲は賛成せず、協力も
してくれなかった。パートで得た資金で中古車を購入し、路上に出たときの
感激と開放感は忘れられない。

 さんざんけちをつけられて取得した免許だが、そのおかげで、遅刻しそうな
息子を学校に送ったり、雨の日には夫を駅へ迎えたり。しゅうとめや母の病
院への送迎、家族旅行など、十分役立ってきた。これからは、好きな所にい
つでも出かけらない不便さがあるけれど、高齢者の事故を聞くにつけ、潔くあ
きらめようかと思う。

 誕生日から1ヵ月後まで大事に免許証を持っていようと決めた。なぜかホッ
とするとともに、自分の年齢を再確認して寂しい気持ちになった。
 今日まで無事に来られたことに感謝。そして、苦労してもらった免許証、あ
りがとう、そしてサヨウナラ。
                           (08年2月14日付け朝日新聞より)
バネなし洗濯ばさみ 
         樹脂製の細長いベルトをU字型に折ったはさみ部分を
         円盤状のプレートに通す。
         プレートを動かして はさみを閉じたり開いたりする。
         指先の力や握力が弱い人にも。
         インテリアデザイナー 伊藤千織さんの発明。
         商品化はまだ。
  「体に負担がかかる服では頭も冴えない」  
                     (佐藤可士和/アートディレクター)
福祉美容室「カットクリエイト21」(横浜市)
      藤田巌さん(66)は、58歳で富士通の営業推進部長を定年退職。   
      在職中に美容師とホームヘルパー2級の資格を取った。
      退職後、英国の専門学校に2ヶ月留学、国内の美容室で2年修行して
      念願の美容室を開業した。
      車での無料送迎、自宅や施設への訪問サービス、支店の開業など
      「介護ができる美容師」という夢を実現させている。
                       (08年1月5日付け朝日新聞より抜粋)

 「でも、人は何度も踏み出すものでしょうね」  
         (森崎和江/詩人/80歳)

視覚ハンディキャップテニスバドミントンのコートを使用。
                ネットの高さは80cm。
                ボールは音のなるスポンジボール。
                全盲者は3回、弱視者は2回バウンドするうちに
                打ち返す。
                豊島区の武井実良さんの考案。
                「見えない空間を飛んでくるボールに
                ありったけの力をぶつけてみたい」と思った。
ゆにぱ 消臭効果がある光触媒を使って
         尿や便の匂いを押さえるパンツ。
         合わせ部分はマジックテープとボタン留め。
         尿漏れパッドや蓄尿器を入れるポケットあり。
         洗濯して使える。
         4935円。
                by 地域住環境研究所(神奈川)
くわしくは下記のHPへ
http://civil.socket.co.jp/unipa/

ユニクロ社員数(短期アルバイトを除く)10,541人のうち
                         障害者783人
                企業の障害者法定雇用率1.8%を大きく越え
                断トツの1位(07年6月現在)
  「老いとは未知への冒険である」    
                (久田 恵/ノンフィクション作家) 

      平成も20年目を迎えました。
      平成生まれも、昭和生まれも、
      それより前に生まれた大先輩も
      自分の道をコツコツ歩いている人が
      多いことに気づかされるこの頃です。
      よい春をお過ごしください。        (N)