フワーレンさまのルーン RuneQuest 版


■ ざっと紹介!グローランサとパヴィス


  グローランサに馴染みがない方を対象に、ゲームの背景世界としてのグローランサとPCたちのホームタウンとしてのパヴィスを紹介します。 コミュニティってのがキーワードです。
  この内容には私の私観がけっこう入っていますので、これは私の見解の上での話、ということにしておいてくださいね。 
[ 2003.05.27. 更新 ]


グローランサ‥‥‥ゲームの背景世界について
  グローランサは神々神話魔術が織り成す世界です。 そしてそれらが人々の暮らしと生き方に深く溶け込んでいます。 


◆ 神々
  グローランサは神々が実在する世界です。 直接的に介入することは控えるようになりましたけど、彼らの及ぼす影響は世界のあらゆる部分に深く浸透しています。 太陽は太陽神イェルムの身体そのものですし、昼の後に夜が来るのは暗黒の女神ゼンサがイェルムと天空を二分しているからです。 人間が寿命で死ぬようになったのも、人間の祖先である定命の祖父という神が最初に死を受けた神だからです。

  狩りの仕方も、農耕の知識も、道具の発明も、言語も、場所によっては国や法律までもが、神々や神となった英雄たちの偉業によって初めて人々の元へもたらされました。 これは言い換えれば、グローランサで新しい物事が発見されたとき、その後ろには常に神々や英雄たちの働きがあったということです。


◆ 神話
  グローランサにはそれこそ星の数ほどの神話が存在し、神話によって神々の行ないが証明されます。 世界を形作るあらゆる事象には、それらの由来となった神話があるのです。 時の流れは、神々が物質世界から撤退する際に自分たちが不用意に世界へ近づかないようにするため生み出されました。 1年に春夏秋冬の季節があるのは、神々の時代の大きな神話の流れを毎年再現しているのだと言われています。 水が高いところから低いところへ流れるようになった神話というのもあります。
  神話を知ることは世界を知ることでもあるのです。

  また同様に、神々の教え・偉業は神話によって語られます。 人々は神話の中から、自分たちがどこから来てどこへ行く存在なのか、より良く生きるにはどう振る舞うべきなのか等を学び、それを後世に伝えていきます。


◆ 魔術
  グローランサはルーンに象徴される魔術の力で満ち溢れた世界です。 超自然的な出来事はもちろんですが、普通の自然現象日常的な出来事でさえも――広く言えば風が吹くのも雨が降るのも作物が育つのも火が燃えるのも――元を正せば全てが何らかの魔術的な力の働きによって起こっている出来事なのです。

  魔術はなにも世界や神々や魔術師だけのものではなく、普通の一般の人々にとっても大変身近なものです。 怪我をしたら《治癒》で手当てをし、鍬や包丁の手入れに《鋭刃》や《修復》を唱えます。 春に種を蒔く時には、大地の女祭を呼んで《収穫祈願》を畑に掛けてもらいます。 大聖日の祭りでは、司祭の唱える《礼拝》の儀式に参加することで神の息吹きを直に感じることができます。

  ですから専業の戦士だって当然の様に魔術を使いますし、祈祷師、司祭、魔道士などといった専門家はもっと上手に魔術を使います。 もちろん中には力ある真の英雄にしか使えない強力な魔術や、数百人、数千人単位で唱える恐るべき集団魔術も存在します。


◆ カルトとコミュニティ
  グローランサの人々はカルトと呼ばれる信仰組織を通じて神話を学び、魔術を覚え、神々と交信しています。
  カルトは単なる教団ではなく、信仰する神を通じて暮らしと生き方の規範を伝え、文化や技術の一端を担い守っている組織です。 交易の神イサリーズのカルトでは商人としての心構えを伝え、旅の仕方、交渉の技などを守っています。 家畜の母神アイリーサのカルトでは家畜と共に生きる遊牧の暮らしを伝え、家畜との意思疎通や繁殖の技などを守っています。
  さらに、風の大神オーランスや大地母神アーナールダ、太陽神イェルムといった主神級の偉大な神々のカルトともなると、もはや宗教という器を通り越して、信仰する民族の存在そのもの、築き上げてきた文明そのものを形成・維持する根幹ともなっています。

  この様にカルトは、社会構造のさまざまな一翼を担っています
  こうして構成された個々の社会構造のことをこのページ上では共同体、即ちコミュニティと呼ぶことにします。 大抵の場合コミュニティは一村落、一氏族、一部族などと同じ単位でまとまっています。
  人々にとって、カルトに入信するということは大人になること‥‥‥即ちそのコミュニティの正式な構成員になるということであり、カルトを選ぶということは即ち自分の生き方を決めるということでもあるのです。

※ご注意: このゲームにはカルト (cult) という言葉が頻出しますけど、現実世界のカルト教団等とは全く関係ありません。 くれぐれも誤解のなきようお願いいたします。

ルーンクエストをグローランサをより詳しく知りたい方は
 を参照してみてください。

→ 村瀬さんHP内の圧縮ファイルを転送します

ベーシックRQ (テキストファイルの圧縮です)
by ニフティFRPGM RQ会議室の有志のみなさん
ルーンクエストの資料ですけど、
グローランサの解説の部分はヒーローウォーズでも大いに役立ちますよ。



パヴィス‥‥‥PCたちのホームタウンについて
  パヴィス―――そこは、プラックスの荒野を横切る大河ゾーラ・フェル河のほとりにポツリと居座る人口およそ5000人の辺境の町です。 文明の僻地であるにも関わらず、そこには数多くの人種文化信仰とが混在し、冒険心を大いに満足させる場所や事件に事欠きません。
  外観のイメージとしては、イエス・キリストの時代のイェルサレムの町みたいなかんじといったところでしょうか。


◆ 地理
  パヴィスは、ジェナーテラ大陸の大荒野と呼ばれる人間が生きていく場所としては大変厳しい広大な荒地にあり、大荒野の西部にあたる(比較的)肥沃な土地であるプラックスと、その東隣りを南北に横切って流れる大河ゾーラ・フェル河(ゆりかご河とも呼ばれる)とに挟まれた地域に位置しています。
  大荒野は神話時代より騎獣遊牧生活を営んできたプラックス騎獣遊牧民諸部族が住む土地ですが、パヴィスは彼らが所有するオアシスの町ではなく、(彼らにとっては)余所者たちが居座ってできた町です。 パヴィスのあるプラックスの地は騎獣遊牧民たちが元来聖地として大切にしてきた土地なので、パヴィスはその成立当初より現在に至ってもなお遊牧民たちの襲撃にさらされ続けています。

  現在、大廃都と呼ばれるパヴィスの南側に面した巨大な遺跡地帯は、数世紀前にトロウルの大軍勢によって滅ぼされた旧パヴィスの姿そのものであり、そこをすっぽりと覆い囲んだ高さ25mにも及ぶ古の大城壁は、遊牧民の攻撃から町を守るために巨人とドワーフの技術と魔術によって建設されたと伝えられています。


◆ 歴史
  パヴィスの町の成立を遠く辿ると、帝国の時代、ジルステラの神知者たちがゾーラ・フェル河を流れてくる巨人のゆりかごを捕獲する場として始まったと言われています。 彼らは巨人とワッハ神の怒りを買って滅ぼされてしまいますが、英雄パヴィスは彼らを撃退したのち和解を果たし、太陽暦831年、自分の名前を冠した都市を建設します。

  パヴィスの都は大いに栄えますが、次第に遊牧民の襲撃に悩まされるようになり力が衰え、1237年、トロウルの大軍勢の侵攻を受けて滅亡しました。 トロウルの暗黒魔術によって城門が封印され彼らの絶対支配が始まり、以降パヴィスはその惨状から大廃都と呼ばれるようになります。
  約300年間続いたトロウルの支配は、ドラゴニュートの夢という謎の魔術現象によって城門の封印が解かれたことでようやく終わりました。 1550年、西のサーター王国ドラサール公子がやってきて大廃都の北側に新たな町を創設しました。 これが現在のパヴィス――新パヴィス市です。

  その後パヴィスはサーターからの移民と周辺の原住民とが集まって成長していきました。 1600年代に入ると、ルナー帝国に滅ぼされたサーター王国の難民が押し寄せてきたり、プラックスを軍事支配下においたルナー帝国からの移民入植・開拓が始まったりと、より混迷の度合いを高めています。


◆ 産業
  新パヴィス市はおよそ70年前に建設された若い町です。 多くのサーターの民と周辺地域の民が移り住んできましたけど、荒地の真っ只中にあるパヴィスには目ぼしい産業がありません。

  しかし、その位置する場所が西のドラゴン・パス地方とプラックス、大荒野を結ぶ交易路上の中継地点にあたるため、交易都市としての体制ができあがりました。 近年には海上が大開放したことでゾーラ・フェル河が南方の沿岸航海路とつながったこともそれを促進しています。

  ただ交易都市と呼ぶには、経済が未発達であるのに加えて外部の文明地域とも大きく離れているため、基本的には大廃都という偉大な過去の遺跡から出土する発掘品と、プラックスという土地の重要性に依存して成り立っているような町です。 ですが近年、近代文明大国ルナー帝国が町を支配するようになってからは、ルナー人によってより機能的な発展が望めるようになってきました。

→ イサリーズ社HP内の画像ファイルを展開します

プラックスの地図 (295 KB あります)
by William Church
(c) Issaries, Inc.




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