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2002/4/27

私はソロの時ナニを考えているのか?(7)


<私はソロの時何を考えていたのか(1)>

先回まで、テーマから始まって、ソロの最中に考えていることを出来るだけ具体的に書いてきたつもりではあるが、やはり文字だけだとなかなか分かりづらいものではある。そこでちょっと趣向を変えて、具体的な音、すなわち過去自分でやったソロの録音を聴きながら、後付で「何を考えていたのか」を探ってみようと思う。このテクストを読む人も当然音が必要であろうから、ちょっとファイルはデカイが、下記にWindows Media Playerファイルを用意してみたりしたのだ。

さて、状況から整理してみよう。

メンバーは・・・いろいろ面倒なことがありそうなので特に名前は伏せておくことにする。とはいえ、皆さん一流のプロの方達で、しかも私の尊敬する方々である。よって、一緒に演奏する上での喜びこそあれ、不安のようなものは無い。リズムやレスポンスについても、安心できる、というよりも、自分が考えていること以上のことをやってくれるので一緒に演奏していて極めてインスパイアされる面々である。

場所は、いわゆる地方のジャズ喫茶であり、PA設備のようなものはない。そう言う意味ではモニタに不安はあり、若干困った面もあったのは事実だが、致命的ではない。PAが無い場合、オーディエンスが五月蠅かったりすると、できるだけ大きな音量で吹こうとして、結果として一本調子になってしまうこともあるが、この日は観客が極めて熱心に聞いてくれていて、音量の変化がつけやすかった。つまり小さな音を吹いても集中して聞いてくれるということ。

観客の話を続けると、狭い場所ではあったが、ほぼ満席だったと思う。問題の「女性客」であるが、何人かいたし、それなりに意識もしていたはずだ(笑)。特にこの曲なんかは、美し系であり、それなりにもの悲しく吹くと、なんかあとでいいことがあるかもしれんなどと考えていたのは間違いのないところだ。

曲は・・これもとりあえず名を伏せるが、知ってる人は知ってるよね。ちなみにこの曲をやったのはこの録音をした日が1回目または2回目だったと思う。この少し前にある人がライブでやったのを聞いて真似をしてみたのだ。メロディもちょっとおぼつかない状況で、当然コード進行は覚えていないが、楽譜は用意されていたのでそれを見ながら吹いていたはずだ。コード進行そのものはあまり難しいわけではないが、なかなかメリハリの付けにくい感じではある。

さて、それでは聞いて頂きましょう。

ここをクリック! (ファイルサイズが大きい(2.8MB)のでご注意ください)

まずはテーマ部分(00:00〜)である。ぼんやりと吹いているように聞こえるかもしれないが、実は相当気を遣っているつもりなのだ。音色的には「高音のサブトーン」とでも言えばいいのかな。なんか「ため息混じり」みたいに聞こえる感じ。ロングトーンが多い曲なので、音程とダイナミクスにはそれなりに注意しているはずだ。とはいえ音程については 00:17あたりのGの音とかけっこうヤバイ。ロングトーンをやってるかやってないかというのはこういう曲ですぐばれちゃうんだよね。

テーマの時は「〜風に吹く」のが良いと2回目の文章に書いたが、自分としては多分「ブレッカー風」のつもりなんだと思う。特に80年代後半あたりのリーダー作なんかで聞ける暗い感じ。まあ。我ながら似てないけどねえ。とはいえ、00:30あたりからのわざとらしい「決意」のようなものを感じさせる吹き方−具体的に言えば、ちょっと音量を上げ、音色もリアルトーンに近づけてからすぐ音量を下げてみたり−というのは一応ブレッカー風といえなくも無かろう。以前も書いたとおり、第三者が聞いてみてわからんくても、当人の中で完結していればそれはそれでいいのだ。改めて聞き直すと、もうすこしワザとらしくやっても良かったなという気はするが。

この「ブレッカー風」というのは、実はアドリブに入ってもちょっと影響が続いている。ソロのワンコーラス目に入った01:04あたりから01:12あたりはいわゆるフレーズを吹かず、多分思いつきで吹いているのだが、ちょっと勿体ぶって、わざとらしいアーティキュレーションで吹く点がそれなりにブレッカーっぽい(と当人は思っている)。01:05のBb-A-G-Fと下降するメロディをちゃんと一音一音やわらかくタンギングしているところなどは、なんか意識的なものを感じる(普段ならタンギングしないと思う)。

さて、次はいよいよソロだが、どんなことが書けそうかというのは深く考えず(8)に続く。

以前の文書はこちらから。


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