さて、初日の夜10時になって、スコット・キンゼイが登場(この日は演奏せず顔見世だけ)。例によって大ファンという触れ込みで近づき、ちょっと話をして、上記のとおりサインなど貰ったりする。その後スコット+日本からの遠征組で食事に行ってその日は終了。
翌日(3月17日)もやはり10時からであったが、やはりトラブルは続いている模様。しかし今日は朝一番からスコットが乗り込んでいて、自宅で作ってCDに焼いてきたプリプロをPro Toolsに移している。そのプリプロが・・・まさにトライバルテック(笑)。既に自分のソロも入れてあるがこれがまた恐ろしく格好良くて腰を抜かした。
この日はスコットディということで、ボブはお休み。一曲目の矢堀新曲が結構時間が掛かってようやく終了というところで、ロビーのようなところで和んでいると、突然矢堀氏が「八木さん次のMystic Islandやらない?」などと発言。Kozoさんも「やっぱりこの曲はサックスがあったほうがええなあ」などということになり、私は突然ビジターからミュージシャンへ変身せざるを得ない状況に。いや、本当は非常に嬉しかったんですが、同時にこれはリンカーンやスコットという世界超一流の人々と一緒に演奏する事を意味するわけで、異常に緊張したりする。
というわけで、何故かスタジオに置いてあったサックスを持ち、一応リンカーンおよびスコットに仁義を切る。いやな顔されたらやめようかとも思っていたのだが、ふたりともにこにことOKしてくれ、やおらスタジオに入り楽器を取り出す。昨日ボブが吹いていたブースにはすでにスコットのキーボードがセッティングしてあるのだが、他にブースも無いため、スコットの真横で吹くという恐ろしい、いや、素晴らしく光栄な状況になった。
軽く合わせたあと本番開始。演奏は・・・正直言って決して満足行くものではなかったが、何回やっても100%満足のいく演奏ができるとも思えず、スリーテイクくらいで「キメ」ました。米笑さん考案のスリップビートの術中にもハマりっぱなし(笑)。但し、音は比較的よく出ていたと思う。演奏中は横にいるスコットが気になってしょうがなかった。なんというか、異常に冷静なバッキング+ソロだし。この曲は私とスコットがソロをとったのだが、始めにソロをとった私がどちらかというと下品なアプローチであるのに対して、スコットは浮遊感漂うスペイシーなソロ。よく言えば好対照になっていると思う。
こうして私のNYレコーディング体験も終了。一応キメテイクが終った後で、スコットおよびリンカーンに挨拶。"I really appreciate to play with you guys, the greatest musicians in the world"などというと、向うも"I appreciate to play with you too!"などといってくれる。なんていい人たち。
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