南真化学工業株式会社 技術開発室

長繊維強化樹脂成形に特化した 装置の開発とそれによる成形品事業

一般のガラス繊維入りプラスチックは硬度と剛性が高い、収縮率が低く寸法精度が高いなどの特長がある。しかし、成形品内部に残る繊維は短いため成形品は衝撃には弱く脆い欠点がある。一般には残存する繊維が長いほど耐衝撃性が上がることはよく知られている。
歩留まりを上げるため原料ペレットに当初から長い繊維を含ませたプラスチック:長繊維強化樹脂(LFT)が再び注目されている。
LFTは実は25年以上前から市販されているが多くの理由からあまり普及していない。その主因のひとつに射出成形機のスクリュで繊維が破断され期待されるほど成形品に効果が出ていないことがある。
そこに着目し弊社はLFT本来の強みを活かす成形法の開発を開始し、今までに2件の装置を完成した。

一つは従来どおりのスクリュでも繊維破断を押える方法でペレットを高温で加熱して供給できる加熱フィーダー(「BAISEN」)である。「BAISEN」は材料乾燥機としても高性能であり、広い応用範囲が期待できる。

もう一つはスクリュをまったく使わないプランジャー式可塑化装置(「SMART PLUNGER」)であり、既存成形機に搭載でき、繊維破断を極小にできる。プランジャーを回転し必要に応じて攪拌する機能があり繊維長さをコントロールできる。

これら開発した生産技術は社内への展開だけでなく必要とされる企業にも供給していきたい。弊社はプラスチックを生産技術から考え直す特色ある総合成形業をめざしている。

                                     

長い繊維を残すことが課題。⇒

長繊維強化樹脂とはBAISENSMART PLUNGER