辞書

 初歩であろうと上級者であろうと辞書は必要です。できれば、角川の「朝鮮語大辞典」のような詳細な辞書と、持ち歩き可能なポータブルの辞書、それにネットワーク上の辞書のURL、この程度は確保すべきでしょう。

 優先順位は ポータブル辞書→ネット辞書→詳細な大辞典

 辞書の役割は大きくいって二つあります。

 一つは、単語の意味を調べること。これは上級者になっても必要です。しかし、語彙を増やしていけばこの役割は当然減っていき、必要度はより高度な単語に移っていきます。その意味では、高度な語彙まで収録されている辞書の方が長持ちします。

 二つ目は、接続形や語尾の説明のわかりやすさ例文の提示の仕方の部分です。こちらは比較的見落とされがちですが、これは非常に重要です。逆接なのか順接なのか、回想なのか感嘆なのか、上称なのか下称なのか、といったことが分りやすく説明されている必要があります。もちろん辞書だけでは100%理解することはできませんが、この部分の需要は意外と多いのです。分りやすく言えば、名詞や動詞や形容詞ではない部分の説明ということです。
 辞書の選択にあたって、しいて選択基準をあげろといわれればこの部分になるでしょう。
 名詞や動詞や形容詞の意味は、だいたいどんな辞書でもかわりませんから。

 後者を重視すれば、小学館の「朝鮮語辞典」がいまの段階ではもっとも評価が高いのではないか思います。韓国で作られる韓日辞典は、どうしても韓国語使用者が使う辞書であるため、この部分にやや難点があります。韓国の辞書は現地で購入すれば安く入手できるので、価格と内容をはかりにかける必要がありますが、、、、、、日本国内で買うなら小学館でしょう。

朝鮮語辞典 小学館/金星出版社【編】 
1993/01/01出版
\7,770 

 

ポータブル日韓・韓日辞典 三修社/民衆書林編集局【編】 
2000/10/30出版 \5,000 
これは、韓国で購入すれば日本で買うよりも割安です。

 あと、ネットワーク上にいくつか辞書があります。これは語彙を簡便に調べるという機能に限定して使うのであれば使えます。
네이버 日韓・韓日辞典 日本語⇔韓国語
Lycos日韓・韓日辞典 日本語は「ひらがな」で入力
右下に選択肢が出ます
야후 ! 국어사전 韓韓辞典

※朝鮮語と韓国語

 「朝鮮語」というのは、日本の研究者や学会、政府の公式見解、マスコミなどで用いられている朝鮮半島で使用されている言語の名称です。「韓国語」というのはむしろ便宜的な名称として用いられています。
 上記二つの辞書は、「朝鮮語」となっていますが、語彙の収録や文法的説明は韓国において標準的に使用されている言語体系に基づいて行われていますから、通常の慣習に従えば「韓国語」とすべきものでしょう。しかし、北朝鮮の言語についても必要な説明はなされていて、朝鮮半島という地域で使用されている言語の辞書という意味で「朝鮮語」が用いられているものと解されます。
 ちなみに、小学館ものは、ケースは「朝鮮語辞典」と書かれていますが、本体には「SHOGAKUKAN KOREAN-JAPANESE DICTIONARY」と記載されていて、「朝鮮語」というタイトルは表に出ないようになっています。

教科書

 日本語教育では「国語」の学校文法とは異なる様々な説明体系を作っています。

 韓国語も同じで、韓国の国語文法で説明してある入門書がたまにありますが、これは選ぶべきではありません。といっても初心者がそれを判断するのは無理ですが。

 韓国の場合、延世の語学堂やソウル大や高麗大学の語学機関の教科書あたりが韓国の学校文法を脱皮した「外国人に対する韓国語教育」のテキストとして定評があるようです。
 ただ、これらは英語での説明を考慮しながら編集された面があり、日本語と韓国語の類似性から簡単に説明できるところが逆に非常に分かりにくい説明になっているという難点があります。

 ここでの説明と同じ系統の文法体系を使っているのは、

至福の朝鮮語』 野間秀樹【著】朝日出版社
2000/05/16出版 \2,900 

ちょっと変な書名ですが、まともな(^^)本です。
東京外語大で教えられている文法体系です。ちなみに、野間さんは東京外語大の教授です。

 

 

 系統が違うのですが、

朝鮮語入門』(ひつじ書房,油谷幸利著)
http://paranse.cool.ne.jp/
この本は、上記URLにネット上の学習室があります。
現在は文字と発音部分だけですが、そのうち後の部分もネットで学習できるようになるかも知れません。