SCMの成り立ち:『1社での限界』 01/11/17 BACK
競争が格段に激しくなっています。その結果、買う側が強くなり、最終消費者に歓迎されないと、小売だけでなく、メーカーも生き残れなくなります。サプライチェーンマネジメント(SCM)は、その危機感から生まれてきたのです。
■ 最終消費者に歓迎される
@最終消費者は、もはや情報操作では騙されない。真に消費者の価値につながることを真摯に提供し続けなくてはならない。
A最終消費者に歓迎される為には、良い商品・適正価格・適時適量の提供が必要である。そうすれば小売業は扱ってくれる。有利な棚を提供してしてくれる。
B小売業に良い提供を行う為には、良い商品・低コスト・タイムリー提供・商品情報提供が必要になる。そうすれば卸業も優先的に扱ってくれる。
C良い商品・低コスト・タイムリー提供の為には、メーカーが商品製造原価を下げ、物流コストを下げ、しかも同時に欠品防止や納入リードタイム短縮化を図らねばならない。
Dメーカーが製造原価を下げ、しかもタイムリーな供給を果たす為には、原料・部品提供企業の協力も欠かせない。
企業は関連しあって、最終消費者にまで繋がっているのです。関連しあっている企業同士が協力して、最終消費者に対応しないと、その企業群は脱落するのです。
■ 1社の限界を破る
あるメーカーを起点に考えた場合、1社だけでは何ができるのでしょうか?
@製造コストを下げる為に、調達コストを叩いても、それだけではローコスト運用が続かない可能性がある。必要な原料・部品を適時・適量に調達する為には、やはり調達先との協業が必要になってくる。適時・適量供給や、調達リードタイムや品質もトータルコストに影響してくる。決して、目先の調達費だけが全てではない。
A物流コストを下げる為に、荷役費・配送費の料率を叩いても、それだけでは続かない可能性がある。それがトータルコストの低減には効果を出さない場合がある。
B小売業に適品・適時適量で供給する為に、トータルコストとして何がどれだけかかっているのだろうか?その自社が関与できることはどの範囲なのか?
このように、最終消費者に受入れられるかどうかで、その企業群の命運が決まるようになります。企業群が総力を結集して良い提供を行うことができれば、他の企業連合に勝つことができます。これがSCMの成り立ちであり、今後はSCM企業群毎の競争になってくるのです。
入江
淳一(IDC)