SCM概要:『色々なSCM』                    01/08/05            BACK

サプライチェーンマネジメント(SCM)の言葉はすっかり定着したようです。その為に、SCMという言葉が色々な場合で聞かれるようになっています。最近、新しい情報システムを導入・構築する場合は全てSCMという名称を付けているようです。それでは、SCMということでどのような内容を行っていることが多いかを説明しましょう。

■ 「最上流から最下流までの全体最適化」
SCMの説明としてまず最初に出てくるのが、最上流である部品・資材ベンダーから、自社(メーカー)を経て、流通業を経由して最終消費者に渡るまでの全範囲での最適化を果たそうというものです。非常に希有壮大であり、究極の姿でしょう。しかし、実際にはなかなか進んでいないようです。メーカーと流通業との垣根が高く、そこまで共同しての最適化は、まだ表面化していません。また、あまり構想を高くすると、ほとんどのメーカーは流通業への影響力が弱く、できることは何?と憂鬱な気分になってきます。

■ 「計画系システム」
次に聞くのが、メーカーの需要予測・販売計画・生産計画・製造日程計画・調達計画及び物流配送計画等の計画系に関わるシステムをSCMと言っています。最上流から最下流までの最適化と異なり、具体的なもの(パッケージ)があり、範囲も限定されているために、目に見える議論になり、導入も盛んに行われています。計画を最適化するためには、実績や基準を整備して行かねばなりませんので、有効なアプローチになります。

■ 「製販一体化」
その他に聞くのが、営業と生産の間のしくみ作りをSCMと称しているようです。営業の役割である販売計画が特定した個人の頭の中だけで行われ、しかも計画変更が多い。或いは生産確定期間を無視して、生産計画変更が来る。生産側で見ると、部品が集まらない等で納期遅れが多く、遅れるという情報も事前に掴めない、或いは我が社は生産リードタイムが長い、等の不信感を互いに持っている場合です。このような製版一体化もSCMとして活動されているようです。

このようにSCMはすっかり流行し、定着したようです。その進め方は各業界・各社の現在置かれている箇所を見て、そこから最適化を追求して行けば良い、と考えています。

入江 淳一