SCMの成り立ち:『需要と供給の逆転』 01/10/07 BACK
サプライチェーンマネジメント(SCM)は何故始まり、普及してきているのでしょうか?単にSCMという言葉がアメリカで流行したからではありません。日本においてもその必然性があったのです。それは需要と供給の逆転ということです。
■ 需要<<供給の時代には
@買う側の方が強くなる。消費者・流通業者がメーカーよりも立場が強くなる。(買い手優位)
A小売業が商店から企業になり、大規模小売業が発展してくる。(大規模小売業)
B商品の寿命が短くなり、商品の当たり外れが大きくなる。メーカーは商品のヒット率を上げる為に消費者を常に意識するようになる。消費者を常に意識した企業活動が求められる。(消費者との一体化)
C商品の売れ行きは市場に聞かねば分からない。市場の売れ行き情報を迅速に入手し、今後売れる商品を迅速に生産し提供する体制作りが必要になる。(情報の連携)
Dメーカーと消費者との情報連携を指向すると、流通段階が少なくなることに結びつく。多段階は情報の連携の障害になる。また仮需による無駄な取引に左右される。(流通段階の省略)
E流通段階が少なくなると、中間層の卸不要論に結びついていく。卸の統合化や専門化で卸機能の充実が求められる。(卸の再編成)
F消費者に対するメーカー同士・小売業同士の競争が厳しくなり、自社の範囲を超えて関連する企業群と共同で改善を行い、コストを下げないと自社が生き残れないという認識が定着してきた。(企業間連携)
Gメーカー・卸業・小売業を商流通りの段階ではなく、短縮した物流や共同化された物流を実施することができる。(物流の一括化)
このように需要と供給が逆転したら、消費者を意識して商品開発を行い、商品の売れ行きに応じて生産・供給するしくみを作ることができなければ生き残れません。その為には小売や卸との連携した情報共有や物流が必要となってきます。これはSCMそのものです。SCMは決して一時の流行ではなく、時代が生んだ必然性なのです。
入江
淳一