SCM概要:『SCMが迫る経営革新』                04/08/15        BACK


サプライチェーンマネジメント(SCM)は決して一時的な流行で終わるものではありません。むしろ、企業の考え方を市場に合わせて変えろ、革新しろ、と迫っており、最新の経営手法なのです。


■ SCMが迫る経営革新

@企業の業務オペレーションは自然発生的に始まった。目の前の仕事を頑張り、生産性を上げることが会社の利益に結びつくという考えが一般的だった。しかし、SCMはどういう考えで企業を作るか、基本方針・モデルという考えを持てと迫っている。

A企業間が連携を取って効率的・迅速な対応を図る為には、そういう仕事のやり方をあえて作って行かねばならない。業務プロセスを「見える化」し、プロセスを標準化し、業界標準のプロセスに乗れ。そうすれば、企業間連携が取れ、ITの活用効果が爆発する、と迫っている。

Bキーマンがその部門を支え、キーマンの判断で部門が日々運用されている。しかし、業務プロセスだけでなく、判断事項までもオープンな基準にしろ、とSCMは迫っている。判断ルールを「見える化」すれば人が育つ。

Cコストを下げれば企業利益につながる。しかし、市場の変化が激しい場合は、コストもさることながら、スピードが重要な競争力要因になる。全てのスピードを重視して経営しろ、とSCMは迫っている。

D目の前の仕事を頑張り、生産性を上げることは重要である。しかし、もっと高い視点から俯瞰して見ると、部門内→部門間→企業間→最終需要者までのチェーンの中で大いなるムダ・ムラ・ムリという問題の存在が見えてくる。SCMは視点を上げろ!と迫っている。

E利益は取引相手から分捕るモノ。だから安く買い、高く売ることが企業利益につながる。しかし、競争が厳しくなると、最終需要者に売れないと自社の仕事もなくなる。それならば、最終需要者につながる全ての企業は互いに協力して連携を取らねばならなくなる。SCMは、取引企業は互いに協力相手となるパートナーになれ、と迫っている。

F今の業界慣習は供給者志向で作られている。従来は業界保持のために意味があったことかもしれない。しかし、供給者志向はそのまま消費者利益に反することかもしれない。SCMは消費者志向・顧客志向でオペレーションを全面的に見直せ、と迫っている。

G企業間で連携する前に、企業内部の部門で連携を取らねばならない。問題を共有化し、競争力UPに向けて真摯に作り上げろ、まずは企業内での全体最適を目指せ、とSCMは迫っている。

H企業内・企業間の表面化している問題を解決することはそう難しくない。その後何を目指すのか、どういう状態をあるべき姿とするのか、その基本方針は何か。その目指す姿を明確しろ、オペレーションにつながる経営ビジョンを作り出せ、それが競争力UPの必須条件になる、とSCMは迫っている。


日本の自動車業界もSCMの源流の1つです。世界の距離が縮まり、世界中の成功する経営思想が集約化し、常に改訂されています。SCMはその代表例です。


                                                             入江 淳一(IDC)