SCMの概要:『プロセスが戦略になる』 01/09/23 BACK
サプライチェーンマネジメント(SCM)が何故流行しているのでしょうか?その理由には、SCMで構築するプロセスが企業の競争力の源泉になることから出てきたのです。プロセスが企業にとって重要な戦略になってきたのです。
■ プロセスが戦略になるとはどういうことか
@業務運用単位(バケット)を月次・旬次・週次・日次とスピード化対応してくる。速い業務サイクルが実現できる為には、業務プロセスやIT支援を変えなければならない。
A顧客や販売チャネルからの情報入手等取引先とのつき合い方(コラボレーション)により、需要予測力が異なる。
B調達先との発注内示や、生産計画確定精度により調達のやり易さや調達リスク(コスト)の競争力が異なる。
C顧客へのサービスはプロセスにより異なる場合が多い。産業材の場合の納期回答や、消費財の場合のダイレクト販売、商品情報提供、顧客とのコミュニケーション、これらは全てプロセスが創り出す。
D世界中に生産拠点、調達拠点が拡散しても見かけ上世界を股に掛けた生産計画・調達コントロールが可能になる。これを実現するのはプロセスになる。
Eネット販売の場合、在庫拠点よりも在庫情報の方が重要になる。情報の連携を行うことで他社の資源を有効に使用できるようになる。
Fどのようなプロセスを構築するか、その構想力と実現力により、競争力・利益力に差が出る。プロセスの方向性や構築力が戦略の重要な部分を占めることになった。
■ 何故プロセスが戦略になったのか
@従来のメーカー戦略は、製品戦略(ラインアップ、コスト、価格、販促)、拠点戦略(生産拠点、物流拠点)、技術戦略(技術分野、自社開発/調達)等であった。これらが重要なのは今後も当然である。これに重要な戦略としてプロセスが追加された。
Aウィンドウズ・ERP・企業間EDIの進展により、情報共有化のインフラが進んだ。
B情報が企業間で共有できれば、企業の枠が崩れ、仕事をどの会社でやっても問題なくなる。どの会社のどの機能を組み合わせることもできる。要はアイデア次第になった。
Cプロセスのアイデアや構築技術がビジネスモデル特許として権利化ができるようになった。
このように20年前には考えられなかったことが起こっています。プロセスのアイデア・構想力により企業の成否が決まるようになったのです。
入江
淳一