部分最適:『その部分は正しいか』 02/10/12 BACK
新しいやり方を志向する場合、旧来のやり方よりも悪い結果が出てはならない。ある部分の業務だけでもコストが上がっては改悪にしかならない。
■ その部分は正しいか?
@その部分は以前のやり方よりもコストアップ・在庫アップ・リードタイム増になるのではないか?それならば、その分は以前よりも悪くなっている。
Aその部分が悪い結果になるのであれば、それは改悪であり、改訂することが間違っている。とても認められるものではない。
B企業は全て分業している。分業された部分を担当している人にとっては、その部分が全てである。その部分だけでも悪くなれば、担当者から見るととんでもない改悪としか見て貰えない。
Cベテラン社員は実務に強いが、それが却って部分の適正というものに深く引っかかってしまうこともありうる。その為ベテラン社員は従来のやり方に固執する人が多くなる可能性が高くなる。
■ 部分で判断する悪弊
@以前のやり方を大幅に変える場合、部分だけで評価するのは適当ではない。重要なのは、トータルでコストダウンになることであり、トータルで在庫低減・リードタイム短縮になることが目的である。
Aトータルで良くなっても、部分だけで比較すると従来よりも悪くなることは充分にありうる。全ての部分が改善されることが目的でなく、全体だけが良くなればよいのであるから。
B人は分業を指示され、分業された部分で評価されている。その部分が悪くなれば、その担当者の評価は下がることになる。その為に全体で良くなることを説明しても、自分の立場では飲めないと言う人も出てくることになる。
C分業を指示されている担当者には、全体の良さだけを伝えようとしてもなかなか理解して貰えない。やはり部分としても良くなることを望む。部分が良くなって始めて、部分の集合体が良くなるという発想が強い。
やり方が変われば、部分で見る限り悪くなることもあり得ます。そして、これをダメなこととしか見ない人も多いです。しかし、重要なのは全体です。全体を見て良い状況になるかの視点で評価することが必要なのです。これを進められるような全社への説明や評価を行うことが必要になるのです。
入江 淳一(IDC)