SCM以前:『業務プロセスが書けない』               01/11/25       BACK

まだ業務プロセスで動いていない会社が数多く存在します。長年の慣習で、或いは担当者の個人指向(嗜好)で、ベテランの判断で、運営されています。

業務プロセスが書けない

@プロセスが不明確、プロセスがつながらない。入力情報が不明確。出力情報の行き所がない。情報の伝播経路・伝播先は個人の嗜好で決める。業務運用の判断基準がない。その時々で変わる。部門間でプロセスがつながらない。
A業務ルールがなく、長年の慣習で何となく運営されていた。
B問題があれば、その時々で個人的な的確判断の基に対応されてきた。ただし再発防止のしくみという考え方は希薄である。

このような現象は、一流と言われている企業でもまだたくさん見ることができます。日本では、目に見えないものについて協議することは弱いようです。「しくみ」を作るとか改善は極めて弱いように感じます。

業務プロセスが書けないことの損失

@人を中心とした運用からいつまで経っても脱皮できない。情報システムを導入しても成功するすることは困難である。
AベテランのKKDH(勘・経験・度胸・はったり)からの脱皮ができない。新人だけでなく中堅にもベテランのノウハウが移転されない。人が育たない。
B人のやる気や能力に依存した運営になる。やるべき事が不明確であるため、担当者が変わると運用レベルが格段に落ちることも出る。これでは、会社のレベルはいつまで経っても向上しない。
C業務プロセスを全員に一望できるように表現すれば、全員でよってたかって良いやり方に変えてゆくことができる。しかし、表現できなければ改善は始まらない。
D業務上の判断すべき点や判断基準のルールがないと、やはり属人的な判断に委ねられる。ルールを明確にすれば、関係者でさらにより判断ルールに練り上げて行くこともできる。

業務プロセスを明確に表現することに嫌がるベテランもいます。しかし、もはや業務運営は簡単な仕事にしなくてはなりません。ローコストやスピード対応の為には、まず業務プロセスを表現することから始まるのです。

            入江 淳一(IDC)