部分最適:『セクショナリズム』 02/10/28 BACK
セクショナリズム。部分最適を代表している言葉です。セクショナリズムとは具体的にどういう現象を言っているのでしょうか。
■ セクショナリズムとは
@全社が重要ではなく、自分の部署だけが重要である。他部門に協力しない。
A敢えて他部門と連携を取った運用を行わない。他部署の悪い結果の要因を自部門が作っていても、そこまでは追求しない。追求させない。
B全社で新しいやり方を検討する時に、自部門に悪い結果が出ないようにという観点からだけ進める。全体で良くなればという意識がない。自部門が全てという発想がある。
C全社の方針が出て、各部門それに向かって推進するが、部門長が方針を歪める場合がある。部門長の考えに基づいてしか部下に指示を出さない。他部門との連携を図らない。
■ 何故セクショナリズムが発生するか
@会社が大きすぎて、自分の部署しか見えない。部門の外は想像できない。
A自分の評価は部門の評価で決まる。評価を上げるためには、部門評価指標に従う必要がある。評価指標そのものが部分最適に向かわせる場合がある。
B部門長は他部門長とは昇進のライバルである。敢えて手助けはしない。
C会社は部門の集合でなっている。部門の能力・水準を上げて行けば、その結果全社としての実力も向上してくる。以前はこれでも良かった。その考え方から脱却していない。
■ セクショナリズムの打破
@部門の評価の前にまず全体評価があるべきである。顧客満足や納入リードタイムや在庫は全体的な運用の結果である。まずは全体での指標及び目標を設定し、それを実現するために部門があるという認識を徹底しなければならない。第一に、全体での指標がある。
A全体での目標を達成するために部門があるという認識で、第二に部門毎の努力目標を設定する。
B全社方針に基づき、各部門はどのように課題を設定・行動するかを、全部門の前で摺り合わせをさせてゆく。部門のことしかない人は、この場で矯正してゆく。
C部門のことしか頭にない人、視野が狭い人は評価しない。部門長にさせない。
D定期的に他部門へ移動させ、単一部門に凝り固まらないように育てる。
以前は確かに部門毎の課題・計画を集約して全社計画にしていた時期がありました。しかし、今は全社の目指す姿を明確にして部門の姿に落として行きます。セクショナリズムに陥っている暇はないのです。
入江 淳一(IDC)