部分最適:『過去の成功体験』               02/09/28         BACK

サプライチェーンマネジメント(SCM)は全社及び取引先の範囲で全体最適の業務を創り上げることです。しかし、その大きな障害となっているのが、ベテランの「過去の成功体験」です。

■ 過去の成功体験とは

@ベテラン勢は、過去はこうやって成功してきた、という強烈な自負がある。
A今までのやり方でうまく行ってきた。このやり方で今後もやっていける。やり方を変える必要はない。
B会社を作り・支えてきたのは自分達である。そういう苦労も知らないくせに、何を言うか!若造が!
C従来は市場環境が良かった。ほとんどの会社はなんらかの成功体験を持っている。今まで存続しているということは、成功体験と言える経験がある。探せば何かある。

■ 成功体験という大障害

@成功したという記憶はあるが、あくまでその時の経営環境に対してうまくいったことである。しかし、経営環境が大きく変わっていることは認識しない。できない。
A今までのやり方に固執する。今までのやり方が最も良いと信じている。変える必要性は全くない。
B新しい経営環境に対する危機感が欠如である。この要因の為に、「ゆでガエル状態」になりやすい。
C現状を変える必要性は認識しても、過去の成功ということを理由にして、現状に安住してしまう。
D管理者という抜け殻になり、定年まではあと何年、何もしたくないという心情になっている。廻りも管理職を引退職位と見なしている。

ベテラン社員は何らかの成功体験は持っているでしょう。しかし、最も強烈に持っているのが経営トップです。トップは自らが果たすべき役割を明確に認識し、変革の邪魔をせず、真のトップとなるべきです。

                 入江 淳一(IDC)